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SONY ICB-R5 修理 (2021/5/12 12:34:54)
SONY ICB-R5 修理のためお預かりしました。
ジャンク品を購入とのことです。
通電はするようですが、ラジオ、CB無線、インジケータも点きません。
外部電源プラグの極性を逆接続したようです。
SONYの電源プラグは一般と異なり、+−が逆で外側が+極となっています。
間違うとこうなります。
分解してゆきましょう。
バッテリーケース取外し。
基板が見えました。
水晶発振子のシールドカバーを取外し。
京都のハイソニックテクニカルで修理された跡があります。
この処置、いい仕事です。
フレームから基板を外してゆきます。
配線がボロッと取れてしまいました。
イモハンダですね。
ラジオチューニングのための糸掛け機構です。
フレームの取外し。
糸掛け機構の取外し。
バリコンのドラムに空いた穴とフレームの穴を一致させ、2つの穴をボルトで貫通させて固定します。
糸掛け機構だけを取り外すことができます。
基板だけになりました、ここから開始です。
ハンダクラック、パターンの断線を点検。
あやしいところは再ハンダです。
電源を追ってゆくと、トランジスタ2SC1474が破損していました。
IC電流2Aのトランジスタです。
2個使われていたので交換します。
2Aくらい流せるトランジスタで、手持ちの2SC3328が2個あったので交換しました。
7セグメントが点灯しました。
送信・受信は反応があるようで、ラジオも動作しませんが望みはあります。
変調がかかりませんのでマイクを点検します。
ダイナミックマイクの断線試験にテスターを使いましたが、異常はありませんでした。
テスターの抵抗レンジでの導通試験は、内蔵電池による直流でコアがアッという間に磁化されてしまいます。
そうなると音がコモってしまうので、消磁器で消磁します。
スピーカーをテスターで導通試験した場合も消磁が必要です。と、一般では言われておりますが、理屈ではそうです。磁気飽和を起こすくらいの交流刺激を与えて徐々に弱めてゆきます。
消磁器の内部には、鉄片を半分落としたトランスがあるだけです。
コンセントより交流を流し、対象物を徐々に遠ざけてゆきます。
マイクの変調波形です。
マイクは異常なし。
オーディオICが破損していました。
upc575C2
音も出ず変調もかからないのは、このICが破損しているためです。
ICを調達して交換しました。
トランジスタの点検です。
一つ一つ外して点検してゆきます。
これはOKです。
FETの点検。
OKでした。
破損トランジスタの交換により通電しました。
しかし、ラジオが変です。
Sメーターが振れません。
バーアンテナからの配線を点検。
これを切ってしまうと厄介です。
原因になりそうな場所は全て点検するも、異常は見当たりません。
Sメータ駆動関係。
AM検波後の信号経路にあるメーター駆動トランジスタを交換、周辺の抵抗を全て点検交換しました。
一度外したものは新品に交換です。
ラジオの受信もOKになりました。
ICB-R5復活しました。
ここから電解コンデンサーを全交換します。
電解コンデンサーを全交換しました。
Sメーター照明を電球色のLEDに交換しました。
点灯確認。
電源プラグの逆接続対策です。
ダイオードを追加しました。
普通のACアダプタなどで+−を逆接続してももう壊れませんね。
周波数調整。
ハイソニックテクニカルにて施工された、水晶発振子のトリマにて微調整が可能です。
スバラシイです。
スプリアス測定。
おおむね良好です。
Sメーター点検。
ー73dBm のときS9が標準です。
S9 OKです。
調整の都合で横倒しです。
受信感度。
ー110dBm
ハイソニックテクニカルさんにて良く調整されていますね。
この時代のCB無線機としては、トップクラスの感度です。
出力。
1Wのパワー計にて半分以上。
ICB-R5 修理完了しました。
これほど所有することを満足させるCB無線機もないですね。
ラジオの音が良くて、ずっと聞いていたいです。
ジャンク品を購入とのことです。
通電はするようですが、ラジオ、CB無線、インジケータも点きません。
外部電源プラグの極性を逆接続したようです。
SONYの電源プラグは一般と異なり、+−が逆で外側が+極となっています。
間違うとこうなります。
分解してゆきましょう。
バッテリーケース取外し。
基板が見えました。
水晶発振子のシールドカバーを取外し。
京都のハイソニックテクニカルで修理された跡があります。
この処置、いい仕事です。
フレームから基板を外してゆきます。
配線がボロッと取れてしまいました。
イモハンダですね。
ラジオチューニングのための糸掛け機構です。
フレームの取外し。
糸掛け機構の取外し。
バリコンのドラムに空いた穴とフレームの穴を一致させ、2つの穴をボルトで貫通させて固定します。
糸掛け機構だけを取り外すことができます。
基板だけになりました、ここから開始です。
ハンダクラック、パターンの断線を点検。
あやしいところは再ハンダです。
電源を追ってゆくと、トランジスタ2SC1474が破損していました。
IC電流2Aのトランジスタです。
2個使われていたので交換します。
2Aくらい流せるトランジスタで、手持ちの2SC3328が2個あったので交換しました。
7セグメントが点灯しました。
送信・受信は反応があるようで、ラジオも動作しませんが望みはあります。
変調がかかりませんのでマイクを点検します。
ダイナミックマイクの断線試験にテスターを使いましたが、異常はありませんでした。
テスターの抵抗レンジでの導通試験は、内蔵電池による直流でコアがアッという間に磁化されてしまいます。
そうなると音がコモってしまうので、消磁器で消磁します。
スピーカーをテスターで導通試験した場合も消磁が必要です。と、一般では言われておりますが、理屈ではそうです。磁気飽和を起こすくらいの交流刺激を与えて徐々に弱めてゆきます。
消磁器の内部には、鉄片を半分落としたトランスがあるだけです。
コンセントより交流を流し、対象物を徐々に遠ざけてゆきます。
マイクの変調波形です。
マイクは異常なし。
オーディオICが破損していました。
upc575C2
音も出ず変調もかからないのは、このICが破損しているためです。
ICを調達して交換しました。
トランジスタの点検です。
一つ一つ外して点検してゆきます。
これはOKです。
FETの点検。
OKでした。
破損トランジスタの交換により通電しました。
しかし、ラジオが変です。
Sメーターが振れません。
バーアンテナからの配線を点検。
これを切ってしまうと厄介です。
原因になりそうな場所は全て点検するも、異常は見当たりません。
Sメータ駆動関係。
AM検波後の信号経路にあるメーター駆動トランジスタを交換、周辺の抵抗を全て点検交換しました。
一度外したものは新品に交換です。
ラジオの受信もOKになりました。
ICB-R5復活しました。
ここから電解コンデンサーを全交換します。
電解コンデンサーを全交換しました。
Sメーター照明を電球色のLEDに交換しました。
点灯確認。
電源プラグの逆接続対策です。
ダイオードを追加しました。
普通のACアダプタなどで+−を逆接続してももう壊れませんね。
周波数調整。
ハイソニックテクニカルにて施工された、水晶発振子のトリマにて微調整が可能です。
スバラシイです。
スプリアス測定。
おおむね良好です。
Sメーター点検。
ー73dBm のときS9が標準です。
S9 OKです。
調整の都合で横倒しです。
受信感度。
ー110dBm
ハイソニックテクニカルさんにて良く調整されていますね。
この時代のCB無線機としては、トップクラスの感度です。
出力。
1Wのパワー計にて半分以上。
ICB-R5 修理完了しました。
これほど所有することを満足させるCB無線機もないですね。
ラジオの音が良くて、ずっと聞いていたいです。
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