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NY144Xを430で使う (2021/5/16 16:27:40)
ナテックの2エレ八木NY144Xはメーカー的には狩猟用受信アンテナという位置づけながら、収納時のコンパクトなところが気に入っていろんな山で使ってきました。耐入力10Wで送信も問題ありません。2m用ですが、ロッドエレメントを最短にすると430にマッチングが取れることも何度か書きました。ただ、自分のアナライザーでは測定外なのでどんな風にマッチングしているのか疑問なところがあり、本日IC-705のSWRプロット機能で測ってみました。あわせて同じナテックの430用3エレ八木NY430X3との比較をしてみました。
いつもの大年寺山。この周辺で430が使えるのは東端の公園のみです。それ以外は3基のテレビ塔から常時盛大な抑圧を受けてしまいます。小広い草地の公園で北に開け、仙台駅あたりのビル群が同じくらいの高さに見え、ロケ的にも悪くありません。今日もJP7IEL局(距離約40Km)にロングにお付き合いいただきました。
さっそくNY144Xのエレメントを最短にした状態でSWRを測ってみました。433.000で1.6、上に行くほど悪化していきます。432.000あたりで最も下がるもののフラットでどこに共振点があるのかはよくわからず。メインより下の周波数なら送信も問題ないかな、といったところです。メインから上は厳しい。エレメントの長さを調整してもこれ以上良くなりません。続いてNY430X3のSWRをプロットしてみました。500Kステップで430.000~436.000まで1.5以下。メインで1.2。このアンテナもメインから下が良好のようです。
NY144XのSWR
NY430X3のSWR
実際の交信では信号の拾い方が異なるのか、強くなる方角に少し違いがあり微調整しました。双方5W、NY144Xで51-51、NY430X3で51-52。JP7IEL局からはどちらもSメーターは振れないもののNY430X3の方がノイズは少なく3エレなりの効果が若干感じられる、とのこと。こちら側も同様な感触でした。
NY144X(430もどき)
NY430X3
2エレと3エレの違いもありますが、430用に作られたNY430X3には及ばず、の結果です。でも予想したほど大きな違いではなく、メインより下の周波数なら使えなくもない、ということがわかったのは収穫でした。自分の場合430はD-starレピーターに短時間アクセス後シンプレックスにQSY、というような使い方なので問題ないかなと思います。今日の結果を念頭にまた山で使ってみます。
本日は気温23度。外部バッテリー15V給電にて430FMとDVで2時間半交信を続けたところ、リグの温度表示(TEMP)はピンクからレッドゾーンを行ったり来たりでした。背面に装着したヒートシンクは触れないほど高温に。やはり冬場とは違いますね。5Wでこうなのでマックスパワーならどうなるんだろう、と少し心配になりました。
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