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バーチカルアンテナの修理 (2021/5/19 16:59:54)
先日の暴風により7MHzのバーチカルアンテナが折れてしまいました。最近の7MHzの夕方のコンディションでは、通常の水平ダイポールよりも送受信ともに上回っていましたので、必要不可欠なアンテナとなっています。今日の天気が穏やかでしたので、修理を行うことにしました。
まずは折れた箇所の確認からです。
今までも2回ほど暴風で折れたことがありますが、いずれも先端の細いアルミの継ぎ足し部のタッピングネジの穴の箇所でした。タッピングネジ穴がパイプ径に対して大きな穴だったため強度不足でした。対策はタッピングビス径を細いものに変えて穴が小さくなるように強度が取れるようにしていました。
今回はタッピングビスを細いもので対策したため、別の箇所の弱かった場所で折れてしまったようです。ステーロープの下の太いアルミパイ部の継ぎ足し部の中に入れたアルミパイプが中で折れていました。
継ぎ足し部の中でおれた部分
継ぎ足し部は全く問題ありません。
継ぎ足し部のアルミパイプのなかで折れたパイプ
折れたアルミパイプを取り出しての確認。取り付けのタッピングビスの強度はある程度あったと思われます。それで、下側が十分固定された状態で一番上のタッピングビス部は暴風で動いて負荷がかかり、屈曲が繰り返し行われることでタッピングビス部から折れたんだと思われます。中の継ぎ足しのアルミパイプの径が少し細くスペースがあったことも原因の一つだったと思います。
今回も対策を取らないといけません。簡易法ですが、対策はアルミパイプの径をテープを巻いて下側の継ぎ足しパイプ内径に合うようにあわせることで継ぎ足したアルミパイプの可動範囲を無くす事にしました。中に入れる継ぎ足しアルミパイプをサンドペーパーで表面を磨いたところ。防水は十分されていましたので、今回は、アンテナ用グリスは使わないでいます。タッピングビスの締めつけだけでの接合です。今回も融着テープを使い十分にテーピング処理は行いました。上からはビニルテープでの2重保護としています。
折れたアルミパイプの長さを先端部のステンレス棒を長いものに変えて調整することにしました。
実際に交換した先端のステンレス棒
もとの短いステンレス棒との長さの比較
長さ比較したところ、結構長くなりました。
ひとまず修理完了ということで、もとの鋼管へ取り付け、もとと同じようにステーを張りました。
角度を変えて記録写真をパチリ!
7MHz帯は50Ωバランを入れてあるのですが、下から上までどこも同じ1.2ぐらいでしたので、インピーダンスの調整はなしとしました。前よりは少し悪くなりましたが、OKの範囲内なので調整はしません。
バーチカルアンテナの修理完了です。今の季節はバーチカルアンテナが活躍できるコンディションです。7MHzでまた活躍してくれるでしょう!
結構そばに植えてある柿の木の枝が伸びています。今の2月は柿の木の剪定の時期です。天気が良ければ明日にでも剪定をしようかと思う次第です。
つづく?
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