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IC-705とFTM-10Sの消費電流 (2021/7/3 16:41:47)
小型モバイルバッテリー(JMB-F100PD)をつないでIC-705とFTM-10Sの消費電流およびパワーの出方にどのような違いがあるのか比べてみました(145MHzFMにて)。バッテリー・USB電流計・リグ・パワー計・ダミーロードの順で接続。
受信時は両機種とも0.23Aで変わりませんでした。液晶表示の大きいIC-705が不利と思いましたがそうでもありません。続いて送信時。
15Vケーブルで接続した場合。
< IC-705 >
10W設定 2.6A 5W設定1.94A 3W設定 1.06A
< FTM-10S >
10W 設定1.91A (5W設定なし) 3W 設定1.06A
となりました。
この際の実パワーはどれも設定どおりとなりました。IC-705の5WとFTM-10Sの10W時の消費電流がほぼ同じ。つまり同じ消費電流でFTM-10Sは倍のパワーが出せるということです。
IC-705 10W
FTM-10S 10W
次に12Vケーブルで接続してみました。
< IC-705 >
10W設定 1.98A
< FTM-10S >
10W設定 1.96A
この際、IC-705の実パワーは5Wとなりました。5W設定に落としてみたところ消費電流変わらず、パワーも5W変わらず。IC-705に12V給電した場合は5Wが上限となりました。RP-PB201をつないだ時は12Vケーブルでも7W程の実パワーとなるので、モバイルバッテリーの機種によって多少の違いがあるのかもしれません。一方、FTM-10Sでは10W弱の実パワーとなりました。12V給電でもほぼ設定どおりのパワーとなります。
IC-705 12V給電 10W設定
FTM-10S 12V給電 10W設定
給電電圧ごとの消費電流、実パワー、比べてみるとけっこう違います。
FTM-10Sは10W送信時の消費電流2A以下と仕様にも明記されています。測定した結果はその通りで、あらためて省エネかつ効率の良いリグと感心しました。生産終了との話もありますが、このリグも捨てがたく、大事に使いたいと思います。