無線ブログ集
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SONY ICB-R5 再生 (2021/7/6 23:18:08)
SONY ICB-R5 再生のためお預かりしました。
通電はOKでした。
送信・受信はNG、音は出ませんでした。
ラジオの通電はOKです。
ケースから取り出しました。
電源、マイク、スピーカーの端子基板です。
配線の変更がされていますが、青いコードは何のためかわかりません。
SONYのICBシーリーズはAC電源ジャックの+−が逆になっており、電源の逆接続が多いです。
保護ダイオードが取り付けられていますが、これでは過電流保護にもなりません。
ダイオードはマイナス側に変更しました。
逆接続になってもOKです。
何のためかわからない青いコードは取り外しました。
水晶実装場所の状況。
赤枠の場所にはシールド板があるはずです。
矢印のリード線はそのアースの役目でした。
ラジオのバーアンテナからの配線が修復されています。
細い線のため修理の際に切ってしまったり、基板をケースから引きぬくときに、スピーカー裏の磁石に引っ掛けて切断してしまうことがあるので注意が必要です。
ラジオ周波数カウンターの配線です。
ピンジャックで外せるところ、直接ハンダ付けされています。
だいぶ手を入れてある無線機ですね。
Sメーター照明に紫色のコードが直結されています。
回路図どおり照明スイッチに引き直しです。
照明スイッチの爪が折れて破損しています。
照明スイッチを取り外す際に破損したようです。
ネジも短かいので、長いネジに交換してガッチリ固定しました。
7セグメントのマイナス配線だけが外され、他の場所に移設されています。
元の場所に戻しました。
Sメーターを取り外しました。
この無線機はCRCのような油が全体に吹きかけられています。
おそらく接点復活剤かと思います。
油でベタベタですね。
チャンネル切りかえスイッチです。
油でベタベタです。
油をちょっとかけ過ぎですね。
部品が焼けた場所がありました。
部品を再構築しました。
交換されていた部品の定数が間違っていました。
間違っていた部品を交換しました。
送信系統の場所です。
たいへんご苦労をされましたね。
こういうのを見ると涙が出ますね。
部品を取り外しました。
さて、どうしようか。。。。。
もとのパターンはどうなっていたのでしょう。
トランジスタ類を点検。
テスターでは異状なしです。
大丈夫、使えますが交換しました。
トランジスタとしては機能していますね。
基板を洗浄し、回路図から失われたパターンを修復しました。
フレームから基板を外しました。
ハンダ不良、パターン剥離を点検です。
基板の表面にも全体的にスプレーで油が吹きかけられています。
絶縁シールを剥がしたところ。
油が溜まっていました。
迷走電流を防止する目的で基板上に油が吹きかけられて塗布される例は、迷走電流が誤動作になるICやコンピューターではあるはなしです。
私はオススメしませんし、壊したと言ってもよいくらいです。
調子が悪くなるだけで回復はしません。
アルコール洗浄しました。
パターンの浮きを発見しました。
コイルですので、これでは発振しません。
修復しました。
油だけではなく全体に薄いシリコン質の膜が張っています。
寒冷地向けの防湿対策でスプレーされたようです。
コンデンサーを外して剥がしたところ。
基板からベロベロ剥がれてきます。
油とごちゃまぜです。
おおむね剥がしましたが、これは一部の画像です。
ラジオチューニングの糸掛け機構を取り外します。
プーリーを回してサービスホールと一致させます。
フレームにネジで固定します。
糸掛け機構を取り外しました。
糸掛けがプーリーに正しく掛けられていません。
一個のプーリーが余っており、糸が掛けられていません。
糸を結んだ跡がありました。
切れて短くなった糸を結ぶためにこうしたのですね。
これでOK、動作しなくもありません。
電源を逆接続されたときにパターンが焼けてしまったようです。
リード線で修復されていました。
リード線の浮き上がりがないよう単線に交換しました。
トランジスタは交換できるものは代替品に交換しました。
2SC1815 GR
送信が出来ないため局発の点検です。
振動防止のボンドを剥ぎ取りました。
足を付け足して。
自作の治具にて、水晶発振子が発振するかを点検です。
10.26Mhzにて発振を確認。
局発は異状なしです。
1〜8Ch それぞれの水晶が発振しているか点検します。
水晶発振子の片方のみハンダを外して、電圧がかかっているか調べます。
電圧はOKでした。
水晶発振子を取り外しました。
プラスチックモールドのため劣化が進んでしまうというもので、やはり金属ケースのものと比較すると安く作られたものはもちませんね。
発振の点検です。
1CH 用
発振はするものの弱いです。
3CH 用
調子の良いものは発振も強いです。
6CH 用
発振せずNGです。
水晶発振子は全数交換です。
金属ケースのものを発注文しました。
水晶発振子を外した場所です。
基板に吹きかけられた油はホールの中まで入り込んでいます。
ピンセットで穴を押さえてみると、
ジワジワとこのとおりです。
基板をアルコールで洗うしかありませんね。
紙を敷いて、
油を落とします。
徹底的に洗浄するしかないですね。
だいたい油は取れました。
ひどかったチャンネルスイッチです。
アルコール洗浄しました。
分解。
接点洗浄。
組み立て。
音が出ないため、オーディオIC交換しました。
搬送周波数変換のFETです。
2SK23Aのところ、2SK107が差し込まれていました。
チェッカーでは壊れてはいませんが、ゲートバイアス電圧などを見直す必要があります。
互換品はこれで良いですが動作していませんでした。
手持ちのあった2SK19のピン足を入れ替えて交換しました。
何とか周波数変換までたどり着きました。
電解コンデンサーをオール交換しました。
金属ケースの水晶発振子を注文して入手しました。
製品、初期不良の検査です。
すべて異状ありませんでした。
発振も強くて良い状態です。
交換完了しました。
局発の水晶発振子も交換完了です。
チャンネルスキャンができません、またラジオ受信時にCBが入感したときにCBに切り替わりません。
スケルチも効きません。
スイッチング制御ICが不良です。
TC4011BP 交換しました。
部品の入手はOKです。
交換しました。
スキャンはOKとなりましたが、スケルチがNGです。
スケルチスイッチのトランジスタ不良により2個交換しました。
ダイオード交換、抵抗2本交換しました。
スケルチの動作OKとなりました。
抵抗を交換したところへ、スケルチのスレッショルドレベル調整用のトリマ抵抗を取り付けました。オリジナルで追加です。
50KΩ
ラジオチューニングの糸掛け機構を修理します。
切れてしまったものを繋いで短くなったものです。
近所のプロショップにて墨壺用の替糸を購入しました。
種類はたくさんありますね。
ナイロン糸が多いですが、中でも強靭な糸を選びました。
ハイテク
アラミド、ナイロンです。
本当はケブラー糸が欲しかったのですがありませんでした。
デンタルフロスも候補にしましたが、製品を見て弱いと判断しました。
それなりに最強かと思います。
糸掛け完了しました。
ラジオのバーアンテナケーブルが切れていたところを修復しました。
周波数カウンターのコード直ハンダ付けのところ、ピンジャックを取り付けました。
Sメーターの照明をLED化しました。
点灯確認しました。
組み立てです。
周波数調整。
1CH 26,968Mhz
2CH 26,976Mhz
3CH 27,040Mhz
4CH 27,080Mhz
5CH 27,088MHz
6CH 27,112MHz
7CH 27,120Mzh
8CH 27,144Mhz
送信出力調整。
ロッドアンテナを最大に伸ばします。
電解強度計の指示が最大になるよう送信調整をしました。
送信時の消費電流。
13,8Vのとき、無変調 約100mA
変調時、約400mA
送信出力。
MAX1Wのパワー計にて半分くらいです。
スプリアス測定。
おおむね良好ですが、少々子供があります。
受信感度調整。
変調率60%、1KhzトーンのAM波を受信して感度が最大になるように調整しました。
AM検波後の復調波形はキレイなサイン波です。
受信感度測定。
ー114,0dBm
スペックシール添付しました。
組み立ててケースに入れるときに、スケルチ感度を調整して終了です。
電源の逆接続をしただけでここまで破壊されるかという仮死状態を、必死に修理したあとがありました。
死の淵からの現役復帰です。
Eスポシーズン楽しんで下さい。
通電はOKでした。
送信・受信はNG、音は出ませんでした。
ラジオの通電はOKです。
ケースから取り出しました。
電源、マイク、スピーカーの端子基板です。
配線の変更がされていますが、青いコードは何のためかわかりません。
SONYのICBシーリーズはAC電源ジャックの+−が逆になっており、電源の逆接続が多いです。
保護ダイオードが取り付けられていますが、これでは過電流保護にもなりません。
ダイオードはマイナス側に変更しました。
逆接続になってもOKです。
何のためかわからない青いコードは取り外しました。
水晶実装場所の状況。
赤枠の場所にはシールド板があるはずです。
矢印のリード線はそのアースの役目でした。
ラジオのバーアンテナからの配線が修復されています。
細い線のため修理の際に切ってしまったり、基板をケースから引きぬくときに、スピーカー裏の磁石に引っ掛けて切断してしまうことがあるので注意が必要です。
ラジオ周波数カウンターの配線です。
ピンジャックで外せるところ、直接ハンダ付けされています。
だいぶ手を入れてある無線機ですね。
Sメーター照明に紫色のコードが直結されています。
回路図どおり照明スイッチに引き直しです。
照明スイッチの爪が折れて破損しています。
照明スイッチを取り外す際に破損したようです。
ネジも短かいので、長いネジに交換してガッチリ固定しました。
7セグメントのマイナス配線だけが外され、他の場所に移設されています。
元の場所に戻しました。
Sメーターを取り外しました。
この無線機はCRCのような油が全体に吹きかけられています。
おそらく接点復活剤かと思います。
油でベタベタですね。
チャンネル切りかえスイッチです。
油でベタベタです。
油をちょっとかけ過ぎですね。
部品が焼けた場所がありました。
部品を再構築しました。
交換されていた部品の定数が間違っていました。
間違っていた部品を交換しました。
送信系統の場所です。
たいへんご苦労をされましたね。
こういうのを見ると涙が出ますね。
部品を取り外しました。
さて、どうしようか。。。。。
もとのパターンはどうなっていたのでしょう。
トランジスタ類を点検。
テスターでは異状なしです。
大丈夫、使えますが交換しました。
トランジスタとしては機能していますね。
基板を洗浄し、回路図から失われたパターンを修復しました。
フレームから基板を外しました。
ハンダ不良、パターン剥離を点検です。
基板の表面にも全体的にスプレーで油が吹きかけられています。
絶縁シールを剥がしたところ。
油が溜まっていました。
迷走電流を防止する目的で基板上に油が吹きかけられて塗布される例は、迷走電流が誤動作になるICやコンピューターではあるはなしです。
私はオススメしませんし、壊したと言ってもよいくらいです。
調子が悪くなるだけで回復はしません。
アルコール洗浄しました。
パターンの浮きを発見しました。
コイルですので、これでは発振しません。
修復しました。
油だけではなく全体に薄いシリコン質の膜が張っています。
寒冷地向けの防湿対策でスプレーされたようです。
コンデンサーを外して剥がしたところ。
基板からベロベロ剥がれてきます。
油とごちゃまぜです。
おおむね剥がしましたが、これは一部の画像です。
ラジオチューニングの糸掛け機構を取り外します。
プーリーを回してサービスホールと一致させます。
フレームにネジで固定します。
糸掛け機構を取り外しました。
糸掛けがプーリーに正しく掛けられていません。
一個のプーリーが余っており、糸が掛けられていません。
糸を結んだ跡がありました。
切れて短くなった糸を結ぶためにこうしたのですね。
これでOK、動作しなくもありません。
電源を逆接続されたときにパターンが焼けてしまったようです。
リード線で修復されていました。
リード線の浮き上がりがないよう単線に交換しました。
トランジスタは交換できるものは代替品に交換しました。
2SC1815 GR
送信が出来ないため局発の点検です。
振動防止のボンドを剥ぎ取りました。
足を付け足して。
自作の治具にて、水晶発振子が発振するかを点検です。
10.26Mhzにて発振を確認。
局発は異状なしです。
1〜8Ch それぞれの水晶が発振しているか点検します。
水晶発振子の片方のみハンダを外して、電圧がかかっているか調べます。
電圧はOKでした。
水晶発振子を取り外しました。
プラスチックモールドのため劣化が進んでしまうというもので、やはり金属ケースのものと比較すると安く作られたものはもちませんね。
発振の点検です。
1CH 用
発振はするものの弱いです。
3CH 用
調子の良いものは発振も強いです。
6CH 用
発振せずNGです。
水晶発振子は全数交換です。
金属ケースのものを発注文しました。
水晶発振子を外した場所です。
基板に吹きかけられた油はホールの中まで入り込んでいます。
ピンセットで穴を押さえてみると、
ジワジワとこのとおりです。
基板をアルコールで洗うしかありませんね。
紙を敷いて、
油を落とします。
徹底的に洗浄するしかないですね。
だいたい油は取れました。
ひどかったチャンネルスイッチです。
アルコール洗浄しました。
分解。
接点洗浄。
組み立て。
音が出ないため、オーディオIC交換しました。
搬送周波数変換のFETです。
2SK23Aのところ、2SK107が差し込まれていました。
チェッカーでは壊れてはいませんが、ゲートバイアス電圧などを見直す必要があります。
互換品はこれで良いですが動作していませんでした。
手持ちのあった2SK19のピン足を入れ替えて交換しました。
何とか周波数変換までたどり着きました。
電解コンデンサーをオール交換しました。
金属ケースの水晶発振子を注文して入手しました。
製品、初期不良の検査です。
すべて異状ありませんでした。
発振も強くて良い状態です。
交換完了しました。
局発の水晶発振子も交換完了です。
チャンネルスキャンができません、またラジオ受信時にCBが入感したときにCBに切り替わりません。
スケルチも効きません。
スイッチング制御ICが不良です。
TC4011BP 交換しました。
部品の入手はOKです。
交換しました。
スキャンはOKとなりましたが、スケルチがNGです。
スケルチスイッチのトランジスタ不良により2個交換しました。
ダイオード交換、抵抗2本交換しました。
スケルチの動作OKとなりました。
抵抗を交換したところへ、スケルチのスレッショルドレベル調整用のトリマ抵抗を取り付けました。オリジナルで追加です。
50KΩ
ラジオチューニングの糸掛け機構を修理します。
切れてしまったものを繋いで短くなったものです。
近所のプロショップにて墨壺用の替糸を購入しました。
種類はたくさんありますね。
ナイロン糸が多いですが、中でも強靭な糸を選びました。
ハイテク
アラミド、ナイロンです。
本当はケブラー糸が欲しかったのですがありませんでした。
デンタルフロスも候補にしましたが、製品を見て弱いと判断しました。
それなりに最強かと思います。
糸掛け完了しました。
ラジオのバーアンテナケーブルが切れていたところを修復しました。
周波数カウンターのコード直ハンダ付けのところ、ピンジャックを取り付けました。
Sメーターの照明をLED化しました。
点灯確認しました。
組み立てです。
周波数調整。
1CH 26,968Mhz
2CH 26,976Mhz
3CH 27,040Mhz
4CH 27,080Mhz
5CH 27,088MHz
6CH 27,112MHz
7CH 27,120Mzh
8CH 27,144Mhz
送信出力調整。
ロッドアンテナを最大に伸ばします。
電解強度計の指示が最大になるよう送信調整をしました。
送信時の消費電流。
13,8Vのとき、無変調 約100mA
変調時、約400mA
送信出力。
MAX1Wのパワー計にて半分くらいです。
スプリアス測定。
おおむね良好ですが、少々子供があります。
受信感度調整。
変調率60%、1KhzトーンのAM波を受信して感度が最大になるように調整しました。
AM検波後の復調波形はキレイなサイン波です。
受信感度測定。
ー114,0dBm
スペックシール添付しました。
組み立ててケースに入れるときに、スケルチ感度を調整して終了です。
電源の逆接続をしただけでここまで破壊されるかという仮死状態を、必死に修理したあとがありました。
死の淵からの現役復帰です。
Eスポシーズン楽しんで下さい。
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