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JARL第10回定時社員総会ご報告(その4) (2021/7/7 0:31:55)
解任議案3件不成立を受けて
(山内からの提案)解任議案がいずれも不成立となったが、いろいろな方が指摘した事項について、十分なご回答が得られたとは必ずしも思っていない。そこで、3名の方に、このような指摘がされたことについて、ご意見・ご感想を述べていただくのはいかがか(拍手)。
(鈴木議長)議事進行との声も出ました。それでは、議事を進めさせていただきます。(大事なことですよ、話したくないですか、との声を受けて)いや、動議としての性格を持っておりませんので、議事進行とさせていただきます。
【山内の感想】確かに、解任議案は否決はされましたが、 髙尾氏は9人が賛成に回れば解任成立、日野岳氏に至ってはわずか5人が賛成に回れば解任成立だった のです。髙尾氏・日野岳氏が社員に電話を掛けまくって委任状を集めた結果、辛くも解任を免れたというのが実態であり、JARLにとって決して健全なことではありません。
私としては、髙尾会長、日野岳専務理事から「ご指摘を踏まえてさらに改善していきたい」との一言でもうかがえればと思ったのですが、そのような機会もなく、とても残念でした(「動議としての性格を持っておりませんので」という処理は、オーセンスの弁護士の指導ではないかと想像しています。)。
報告事項(令和2年度事業報告・令和3年度収支予算・事業計画)についての質疑
毎年毎年、準備書面に対する回答を日野岳専務がダラダラと読み上げておしまいにするのは、時間の浪費です。原稿を用意しているようですから、それを論点ごとに整理して公開・蓄積していけば、毎年繰り返し同じような質問が出る悪循環を断ち切って前に進めると思います。 現執行部には、社員・会員のコミュニケーション方法の改善をぜひお願いしたい。 もうちょっとやりようがあると思います。
私が気になった問答を再現します。
- (以下、社員の準備書面→日野岳専務の一括回答)
- 来年度予算で900万円の会費収入増、多すぎるのでは?→現在の増加のカーブを考慮して算定した。
- LoTWとアワードの融合→ARRLからも提案を頂いている。アワード委員会でも検討したが、データの融合に費用がかかるので 実現に至っていない 。 LoTWは数千万円の経費 がかかっているとのこと。JARLとして同様のシステムを維持はできないので、 引き続き検討 。
- SNSでの広報活動は?→ コロナ禍でなかなか 。YouTubeでは動画公開。令和3年度に入ってテレビや新聞等でPR。
- QSLカードの平均転送枚数?→ 会員全員で単純平均すると200枚/人 。本当にQSLカードをやっている人だけで平均を取るとまた変わる。一つの目安。
- QSL受益者負担、転送システムの見直し→新たな会費請求サイクルを作ると管理システムの改修が必要。費用ががかかる (のでやらない)ことをご理解賜りたい 。
- VoIP周波数の拡張→周波数委員会に報告したが、バンドプランの見直しは 難しい と。
-
D-Star以外の方式のデジタルレピータ→18団体の要望。C4FMの導入を希望。委員会にメーカーの方がオブザーバー参加している。
メーカーに国内での展開についておたずねしたが明確な回答は頂いていない
とのこと。委員会の出席者については回答を控える。社員とレピータ管理団体との意見交換も
予定していない 。
【山内感想:C4FMレピータは進んでないか?】 - JARL
Webの「新着」が3カ所に分かれている。使い分けは?→原則、①「トピックス」はJARLからお答えする項目、②「News
Flash」は最新のニュースページ、③What’s NewはJARL Webの更新履歴。
【山内感想:意味不明・・・。】 -
「理事会報告」等のPDFは、テキストが埋め込まれたものにしてほしい→公表資料として一定の役割を果たしている。
【山内感想:論点ずらし・・。】 - D-STAR運用がボランティアで行われていることについてのリスクマネジメント→なかなか 今のところ具体的なところまではできていない が、D-STAR委員会に報告・検討要請。
-
今の理事選任の制度は変則的では?→私(日野岳氏)自身も矛盾を感じている。社団財団の専門家からは「法律では理事は社員総会で選任されることになっているのに、なぜ選挙をやっているのか」との指摘あり。
簡単にはいかないかもしれない、時間はかかるかもしれないが、一つの重要なテーマ。
【山内感想:同感。極めて重要なテーマ。】 -
宛先不明の場合の投票用紙の返送先を事務局ではなくアグレックス社に→「 特にどうということ
・・選挙管理会で検討してもらう」
【山内感想:李下に冠を正さず。ぜひ返送先はアグレックス社に。】 - 令和3年度予算に 電子QSLに関する予算 は計上しているか?→委員会経費以外は 計上していない 。
-
支部役員の要件(居住要件)を緩和しては?→個々の支部等により異なると思うが検討して参りたい。
【山内感想:これは私の意見。検討を待ちたい。】 -
ソーラーパネル→個別の相談に応じているが、ソーラーメーカーと施工業者の間でたらい回し。ソーラーメーカーの協会にも申し入れたが明確な回答なし。総務省の管轄でないので総務省に規制してもらうこともできない。泣き寝入りにならないよう努力して参りたい。
【山内感想:JARLは総務省だけではなく他の官庁とも対話すべき。】 - ガイダンス局のアナウンス→設備更新の際にアナウンスの種類も検討したい。
- 速記録廃止→法律に沿った運営として廃止。 映像と音声は記録として残す。
- 無線機器の計測サービス→現在も有効だが、技術研究所の廃止に伴いできる限度で。昨年の実績は5件。測定器の校正はおこなっていないので参考程度。必要ならJARDへ。
- Lunar Gateway→JARLとしてどこまでできるか 検討して参りたい 。
(平田社員の意見)QSLビューローの社長も高齢になっている。今後、会員の減少・高齢化予想される中で、今のパフォーマンス(事業規模)を維持するばかりではなくて、 人口の減少に対応する施策 を打っていっていただきたい。
(田原社員の意見)速記録が廃止されたが録音があるということなので、社員、会員のために、 録音ファイルの会員サイトへのアップロード をお願いしたいができるか?→「検討させていただきます。」
(山内の意見)速記録について、法律上議事録を作ればよい、それを守りたいという説明があったが、速記録を作ってはいけないということではないので、その説明はおかしい。
(山内の議事進行に関する動議)①報告事項に対する専務の回答は原稿があるようなので、それを議事録に掲載することの決議、②録音を会員サイトに掲載することの決議。これを要望とすると、日野岳専務は「検討します」で終わらせてしまうので、社員総会の決議とすることを提案する(拍手)。→(鈴木議長)議事進行に関するものではないので、動議としてはとりあげない。
【山内の感想:社員総会の詳細な記録を公開することをなぜここまで頑なに嫌うのか、理解できません。
現執行部は、なぜこんなに情報を隠蔽したがるのでしょうか。 】
(山内の意見)(社員の「個人情報」のブログでの公開やコンテスト結果でのコールサインの公開について議論されたのちに)「個人情報保護法」は結構難しい法律。ある情報が「個人情報か」「秘匿されるべき情報か」は場面による。 「コールサイン単独」では、総務省のデータベースで公開されているので「秘密情報」ではあり得ない 。オーセンスの先生方はその辺の実態を知らないと思う。 「コールサインと名前の組み合わせ」は (一般会員については秘密情報だが)社員については、後日公開されることを前提に立候補しており、 明示・黙示の承諾があるので、JARL Webに公開することもOKだし、それをどなたかがブログに書くこともOK である。で、本林さんのブログについて会長が問題にしたかったのは、議決権行使書と委任状の内容が書かれていたこと【注:正確には、議決権行使書を「出したこと」のみで「内容」は記載しておらず、委任状は「誰に委任したか」だけで、受任者の投票行動については記載せずとのこと。 失礼いたしました>本林さん。 】だと思うが、オーセンスの先生方による削除請求書が直接プロバイダに行って、削除請求書に「コールサインは個人情報である」と断言されていたから、アマチュア無線のことを知らないプロバイダがある意味騙されて、本林さんのブログ記事を削除してしまったというのが実態。 そもそも、社員は、選挙で選ばれ、選挙民の付託を頂いてこのような活動を行う以上、 委任状・議決権行使書の提出状況、さらには、社員の投票行動について、 公開されるのが適切だと私は思う。よって、JARLが本林さんのブログについて、プロバイダに削除請求書を送ったことは、法律の解釈を誤っていたと同時に、会としても不適切な対応だったと思う。
(本林社員の意見)アマチュア無線のことをよくご存じない弁護士に丸投げするのではなく、執行部が考えて欲しい。 「コールサインはJARLの会員台帳に載っているので,最大限保護されるべき個人情報です」なんて言った瞬間,日本中パニックになるのは,我々だったら判る 、鈴木先生ならわかるかもしれない。なので、アマチュア無線家として考えるべきところは、事務局で考えて欲しい。
(斉藤社員の意見)録音の公開の検討にあたって、コールサインが出て良いかどうか、自分は公開していただいてかまわないが、法的なところを検討していただきたい。また、 要点がわかるように、準備書面に対する回答を文書・記録に残して欲しい 。速記録も外部の会社に委託できる。事務局で精査して、記録はみんながWebをみられるように、適切な方法を検討して欲しい(拍手)。→(議長が理事者側に回答を促すも、回答なし・・)
【注:去年までは、速記録の作成は外部に委託しており、その費用はたった36,300円なので、費用節約のための廃止でないことは明らか。】
(仙石社員の意見)質問に対し「検討する」では、翌年にまた同じ質問をすることになる。会員の意見がなかなか反映されていないということにもなるので、個別でもいいから回答が欲しい。意見がでてくるということは、それに対して反応をしていかないといけないのではないかなと思う。
(中田社員の意見)LoTWについて、同じようなものを作るとお金がかかるという回答だったが、私の質問はそういうことではなくて、JARLのアワード要件からRSTを外せばLoTWを利用できるということ。回答がずれていたので指摘したい。
(鈴木議長)(理事者側に「まとめてコメントがあれば」と促すも、理事者側からは発言なし)「ご意見・ご要望は真摯に受け止めて活動してください」(拍手)。→議事終了を宣言。
(2021-07-06 記)