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feed ナショナル RJ-380 調整 (2021/7/7 17:44:00)
RJ-380 調整のためお預かりしました。


IMGP2301

ロッドアンテナの1段目が抜けてしまうとのことですが、アンテナ基部(一番太い段)がかしめてある構造のため胴体を切断しなくてはなりません。

ロッドアンテナの修理業者はありますが、ここは交換するしかありません。

中古の出物もなく、曲がりを修正するのみとしました。

IMGP2303

電源ONのときにSメーターが左に振り切ってしまうとのことです。

確かに。。。

IMGP2304

分解してみましょう。

何か文字が書いてあります。 参上!っていうことでしょうかね。

IMGP2354

周波数ダイヤルを外したところ。

ここにも文字が書いてありました。

IMGP2386

ボリュームつまみを外したところ。

金色の縁取りがありました。

他にも、中のコンデンサーに色が塗ってあったり、ネジ穴の縁が塗ってあったり「こんなところにも。」そういう場所を探すのが楽しい無線機でした。

IMGP2389

修理、ご苦労されましたね。


IMGP2355

ハンダこての熱が強すぎるためにパターンが剥離したようです。

熱量は30Wくらいのものが良いと思います。

IMGP2356

鉛フリーハンダの場合はすぐにツヤが無くなり、ハンダごてにハンダが付いてきてしまいます。

ツヤが無くなってくると扱いにくいので、ペーストを使って濡れ性を回復させて下さい。

ハンダ後に基板に残ったペーストはキレイに洗浄してください。
後にパターンを酸化させてしまうので無水アルコールで拭き取ります。

IMGP2359

パターンの上で長くゴチャゴチャすることも無くなり、パターン剥離も少なくなります。

この時代は紙フェノール基板のようなものですから、どうしても剥離してしまいますよね。

IMGP2360

盛りが足りないかなと思うところに再ハンダをしました。

現状にて動作しているため、このままでアルコール洗浄をするのみとしました。

IMGP2357


IMGP2358

12Vのとき、


IMGP2361

Sメーターの指示をこの位置になるように調整。

パターン再ハンダと基板のアルコール洗浄をしたところ、Sメーターの振り切りは改善しました。

IMGP2364

10,8Vにて送信したとき、


IMGP2365

Sメーターの指示をこの位置になるように調整。


IMGP2370

Sメーターに照明を取り付けました。


IMGP2387

点灯を確認しました。

夜間運用のときにログブックを照らすのに調度良いかも知れません。

IMGP2388

送信の調整。

発振コイルを調整中

IMGP2371

出力が最大になるように調整します。


IMGP2372

MAX1Wのパワー計で半分くらいです。


IMGP2373

スプリアス良好。

ナショナルのCB無線機は素晴らしいですね。

IMGP2383

周波数。

8CH 27,144Mhz

IMGP2380

受信感度の調整。

4CH にて少し強めの信号を受信して、

IMGP2376

受信コイルを調整します。


IMGP2374

感度が最大になるように調整します。


IMGP2375

調整後の復調波形はキレイなサイン波です。


IMGP2378

受信感度測定。

ー104,0dBm

IMGP2379

スペックシールを添付しました。


IMGP2385

RJ-380は変調の掛かりも受信音も聞き取りやすく、良く作られた無線機だと思います。

軍用無線機のようで格好いいですね。

Eスポシーズンお楽しみ下さい。

IMGP2384

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