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モクソンアンテナ(145MHz)を使ってみる (2021/7/25 17:34:50)
記録を見るとこのアンテナを作ったのは2009年10月ですから、かれこれ12年近く前ということになります。形は2/3λヘンテナのように見えますが、ループではなく変形2エレです。2本のエレメントを内側に折り曲げた形状でありFB比に優れるとされています。コンパクトなことから4~5回山で使いました。「FBニュース」にこのアンテナのことが掲載されており、興味が涌いて物置から取り出してみました。
自作したものはデフォルトのモクソンアンテナよりも縦エレメントを短く、横エレメント(折り曲げ部分)を長くしています。あらためて室内でSWRを測ってみるとメインより下に共振点があり、上は1.5~1.6あたり。作った頃はメインを中心にきれいなグラフを描いていたと思うのですが、多少ズレてしまっているようです。
使用には問題はないということで、本日、野外での測定を兼ねて大年寺山で使ってみました。IC-705のSWRプロット機能で測ってみると1.3あたりでフラット。「FBニュース」の記事によるとこのアンテナはこのままで430MHzにも共振するような記述があり、測定したところ2.2~2.3ほど。メイン付近がわずかに下がっておりSWRは高いものの共振自体はしているのかもしれません。そのうち再調整することにして、とりあえずこのまま使いました。
今日は熱対策のためIC-705に12V給電、7W運用としました。2mSSBをワッチすると岩手各局が聞こえてきました。花巻市、遠野市移動と盛岡市固定。山梨県の局と交信の最中で、こちらには相手局はまったく入りません。盛岡固定局もなかなか了解できないようで何度かやりとりしている様子が見て取れました。徐々にコンディションが上がって交信成立となったのですが、その際、こちらにも山梨局の信号がほんの数秒浮いてくるのがわかり、変調を捉えることができました。大年寺山は標高100mあるかないかの公園で、これには驚きました。今日はコンディションの変化が大きかったのかもしれません。山梨局との交信終了を待って各局と交信。盛岡固定局とは泉ヶ岳方向にアンテナを向けたところ信号が上がり51-52。たぶんビッグなアンテナを向けていただいたと思いますが弱い信号を取っていただき無事交信成立。
その後、JP7IEL局と本日もロングにお付き合いいただきました。IEL局は移動運用中で45cmほどのハンディホイップ(距離約40km)。途中、隣接周波数のFM局からの抑圧でケロケロになる場面があったもののDVで良好に交信を続けることができました。
10数年ぶりのモクソンアンテナ、ちょっとした手ごたえが感じられました。もう少しマッチングを追い込んでみます。今日は気温30度近く、そこそこ風があったことと12V給電によりTEMPメーターがレッドゾーンまで上がることはありませんでした。最大パワーは低下しますが、リグのためにも真夏は15Vでなく12Vがよろしいようです。