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feed TM-732 LED (2021/8/20 11:04:23)
TM-732 LED化のためお預かりしました。


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液晶パネル取り外し。


IMGP2698

バックライトをLED化しました。

点灯確認。

IMGP2701

ボタンストッパーのスポンジがぼろぼろです。


IMGP2697

ゴムシートに交換しました。


IMGP2699

電解コンデンサーの点検です。

膨らんだり、液漏れしているコンデンサーはありませんでした。

IMGP2702

ビニールテープがべたべたです。


IMGP2715

剥がしてみると、ギボシ端子になっていました。


IMGP2716

ここは切り離すことは無いと思いますので、熱収縮チューブで絶縁しました。


IMGP2717

以下、調整です。

周波数調整。

IMGP2705


IMGP2704

出力 

HI 50W

IMGP2710

FMデビエーション調整。

規定の4,4Khz

IMGP2711

スプリアス良好。

145Mhz

IMGP2706

同 433Mhz


IMGP2707

Sメーター調整。

フルスケール

IMGP2708


IMGP2709

受信感度。

145Mhz ー125,1dBm (SINAD)

IMGP2712

433Mhz ー122,5dBm (SINAD)


IMGP2713

受信感度スペック添付しました。


IMGP2714

受信感度も良く、周波数縦表示の無線機は使い安いと思います。

基本性能は出ています。

IMGP2719


ーーーー 追加記事 ーーーーーーーーーーーーー


オーナー様に聞いたところ、TM-732は車載用として使用したとのことでした。

車内の温度は100度℃以上になることがあり、電解コンデンサーは熱に弱くあっという間に寿命をむかえてしまいます。

劣化の状態は外側だけを見ただけではわかりません。

よって、電解コンデンサーをオール交換することにしました。


バックライトのLED化について、前記のときに記事にならなかった画像を追加しました。

IMGP2739

LEDの電流制限抵抗。

R8・R9 10Ωから270Ωに交換。


a

R8 チップ抵抗270Ω取り付け。


IMGP2740

R9 チップ抵抗270Ω取り付け。


IMGP27412

パネル基板のC8、アルミ電解コンデンサーを交換します。


IMGP2741

C8 取り外し。

交換用のコンデンサーはオーナー様が用意してくれたものを取り付けました。

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アンテナを取り外します。


IMGP2770

基板を取り外したところ、貫通ピンにハンダを流し込み過ぎた跡がありました。

ショートするところギリギリで助かった状態です。

こういうこともあるので、分解して良かったと思います。

IMGP2749

ハンダを除去しました。


IMGP2750

アルミダイカストのフレームは丈夫で放熱も良いです。


IMGP2766

冷却FANの点検。

異常なしです。

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ファイナルIC点検。


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電解コンデンサーは見た目では膨らみや液漏れなどはありませんが、車載用に使ったため劣化が進んでいるものと思います。


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電解コンデンサーの外し方。

TM-732のコンデンサーはピン足を曲げて取り付けられています。

振動などに対しての信頼性は増しますが、そのぶん取り外しは困難となります。

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部品を取り外すには電動ポンプ式のハンダ吸い取りガンを使います。

TM−732の場合はハンダが十分に吸い取れずにホールに残ってしまいます。

融点が高めの鉛フリーハンダと相まって、コンデンサーを抜くにはだいぶ手こずります。

IMGP2787

電動ポンプ式のハンダ吸い取りガンが役に立たなくても、部品を取るために私がやっている方法は次のとおりです。

取り外した部品は破壊されて使い物にならなくなるのが前提です。

ラジオペンチではさんで、

IMGP2762

金属疲労で足を折ってしまいます。

ラジオペンチで何回もひねり、ねじ切ってしまうのが早いです。

IMGP2753

基板に残った足もねじ切って、このような状態にします。


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鉛フリーハンダは融点が高いためになかなか溶けないため、鉛入りのハンダにて追いハンダをします。

ハンダの成分が変化して、いくらか低温でも溶けやすくなります。

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ハンダ吸収線で吸い取ります。


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ハンダゴテで溶かしながら残骸をピンセットでつまめば楽に抜けます。


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ハンダ吸収線でホールを整えたのち、アルコール洗浄して終了です。


IMGP2759

電解コンデンサーをオール交換しました。

105度℃品

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433MHz 基板交換前。


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交換後。

105度℃品

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コンデンサーの残骸です。

ドライアップ状態です、オール交換してよかったと思います。

IMGP2788

組み立て。


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電解コンデンサーに火が入りました。

電源を入れっ放しにしてエージング中

IMGP2772

メモリーバックアップ電池の点検。


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電圧は3,2Vありました。

まだOKですが交換しました。

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バックアップ電池を取り外しました。


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ソケット式に交換しました。


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各部の調整。

周波数調整。

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IMGP2775

出力 

HI 50W

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スプリアス良好。

145Mhz

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同 良好。

433Mhz

両BAND共、前の状態よりも良くなったと思います。

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FMデビエーション調整。

規定の4,4Khz

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Sメーター感度調整。

18dBuV を入力し

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Sメーターフルスケールに調整。


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受信感度。

145Mhz ー125,1dBm (SINAD)

IMGP2780

433Mhz 

ー123,0 (SINAD)

少し良くなりましたね。

IMGP2781

受信感度スペックシール張替えました。


IMGP2782

リニューアルしたTM-732

受信音も大きくハッキリと聞こえるようになりました。

車載での運用後は、涼しいところに仕舞って欲しいです(笑)

IMGP2786


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