無線ブログ集
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TM-732 LED (2021/8/20 11:04:23)
TM-732 LED化のためお預かりしました。
液晶パネル取り外し。
バックライトをLED化しました。
点灯確認。
ボタンストッパーのスポンジがぼろぼろです。
ゴムシートに交換しました。
電解コンデンサーの点検です。
膨らんだり、液漏れしているコンデンサーはありませんでした。
ビニールテープがべたべたです。
剥がしてみると、ギボシ端子になっていました。
ここは切り離すことは無いと思いますので、熱収縮チューブで絶縁しました。
以下、調整です。
周波数調整。
出力
HI 50W
FMデビエーション調整。
規定の4,4Khz
スプリアス良好。
145Mhz
同 433Mhz
Sメーター調整。
フルスケール
受信感度。
145Mhz ー125,1dBm (SINAD)
433Mhz ー122,5dBm (SINAD)
受信感度スペック添付しました。
受信感度も良く、周波数縦表示の無線機は使い安いと思います。
基本性能は出ています。
ーーーー 追加記事 ーーーーーーーーーーーーー
オーナー様に聞いたところ、TM-732は車載用として使用したとのことでした。
車内の温度は100度℃以上になることがあり、電解コンデンサーは熱に弱くあっという間に寿命をむかえてしまいます。
劣化の状態は外側だけを見ただけではわかりません。
よって、電解コンデンサーをオール交換することにしました。
バックライトのLED化について、前記のときに記事にならなかった画像を追加しました。
LEDの電流制限抵抗。
R8・R9 10Ωから270Ωに交換。
R8 チップ抵抗270Ω取り付け。
R9 チップ抵抗270Ω取り付け。
パネル基板のC8、アルミ電解コンデンサーを交換します。
C8 取り外し。
交換用のコンデンサーはオーナー様が用意してくれたものを取り付けました。
アンテナを取り外します。
基板を取り外したところ、貫通ピンにハンダを流し込み過ぎた跡がありました。
ショートするところギリギリで助かった状態です。
こういうこともあるので、分解して良かったと思います。
ハンダを除去しました。
アルミダイカストのフレームは丈夫で放熱も良いです。
冷却FANの点検。
異常なしです。
ファイナルIC点検。
電解コンデンサーは見た目では膨らみや液漏れなどはありませんが、車載用に使ったため劣化が進んでいるものと思います。
電解コンデンサーの外し方。
TM-732のコンデンサーはピン足を曲げて取り付けられています。
振動などに対しての信頼性は増しますが、そのぶん取り外しは困難となります。
部品を取り外すには電動ポンプ式のハンダ吸い取りガンを使います。
TM−732の場合はハンダが十分に吸い取れずにホールに残ってしまいます。
融点が高めの鉛フリーハンダと相まって、コンデンサーを抜くにはだいぶ手こずります。
電動ポンプ式のハンダ吸い取りガンが役に立たなくても、部品を取るために私がやっている方法は次のとおりです。
取り外した部品は破壊されて使い物にならなくなるのが前提です。
ラジオペンチではさんで、
金属疲労で足を折ってしまいます。
ラジオペンチで何回もひねり、ねじ切ってしまうのが早いです。
基板に残った足もねじ切って、このような状態にします。
鉛フリーハンダは融点が高いためになかなか溶けないため、鉛入りのハンダにて追いハンダをします。
ハンダの成分が変化して、いくらか低温でも溶けやすくなります。
ハンダ吸収線で吸い取ります。
ハンダゴテで溶かしながら残骸をピンセットでつまめば楽に抜けます。
ハンダ吸収線でホールを整えたのち、アルコール洗浄して終了です。
電解コンデンサーをオール交換しました。
105度℃品
433MHz 基板交換前。
交換後。
105度℃品
コンデンサーの残骸です。
ドライアップ状態です、オール交換してよかったと思います。
組み立て。
電解コンデンサーに火が入りました。
電源を入れっ放しにしてエージング中
メモリーバックアップ電池の点検。
電圧は3,2Vありました。
まだOKですが交換しました。
バックアップ電池を取り外しました。
ソケット式に交換しました。
各部の調整。
周波数調整。
出力
HI 50W
スプリアス良好。
145Mhz
同 良好。
433Mhz
両BAND共、前の状態よりも良くなったと思います。
FMデビエーション調整。
規定の4,4Khz
Sメーター感度調整。
18dBuV を入力し
Sメーターフルスケールに調整。
受信感度。
145Mhz ー125,1dBm (SINAD)
433Mhz
ー123,0 (SINAD)
少し良くなりましたね。
受信感度スペックシール張替えました。
リニューアルしたTM-732
受信音も大きくハッキリと聞こえるようになりました。
車載での運用後は、涼しいところに仕舞って欲しいです(笑)
液晶パネル取り外し。
バックライトをLED化しました。
点灯確認。
ボタンストッパーのスポンジがぼろぼろです。
ゴムシートに交換しました。
電解コンデンサーの点検です。
膨らんだり、液漏れしているコンデンサーはありませんでした。
ビニールテープがべたべたです。
剥がしてみると、ギボシ端子になっていました。
ここは切り離すことは無いと思いますので、熱収縮チューブで絶縁しました。
以下、調整です。
周波数調整。
出力
HI 50W
FMデビエーション調整。
規定の4,4Khz
スプリアス良好。
145Mhz
同 433Mhz
Sメーター調整。
フルスケール
受信感度。
145Mhz ー125,1dBm (SINAD)
433Mhz ー122,5dBm (SINAD)
受信感度スペック添付しました。
受信感度も良く、周波数縦表示の無線機は使い安いと思います。
基本性能は出ています。
ーーーー 追加記事 ーーーーーーーーーーーーー
オーナー様に聞いたところ、TM-732は車載用として使用したとのことでした。
車内の温度は100度℃以上になることがあり、電解コンデンサーは熱に弱くあっという間に寿命をむかえてしまいます。
劣化の状態は外側だけを見ただけではわかりません。
よって、電解コンデンサーをオール交換することにしました。
バックライトのLED化について、前記のときに記事にならなかった画像を追加しました。
LEDの電流制限抵抗。
R8・R9 10Ωから270Ωに交換。
R8 チップ抵抗270Ω取り付け。
R9 チップ抵抗270Ω取り付け。
パネル基板のC8、アルミ電解コンデンサーを交換します。
C8 取り外し。
交換用のコンデンサーはオーナー様が用意してくれたものを取り付けました。
アンテナを取り外します。
基板を取り外したところ、貫通ピンにハンダを流し込み過ぎた跡がありました。
ショートするところギリギリで助かった状態です。
こういうこともあるので、分解して良かったと思います。
ハンダを除去しました。
アルミダイカストのフレームは丈夫で放熱も良いです。
冷却FANの点検。
異常なしです。
ファイナルIC点検。
電解コンデンサーは見た目では膨らみや液漏れなどはありませんが、車載用に使ったため劣化が進んでいるものと思います。
電解コンデンサーの外し方。
TM-732のコンデンサーはピン足を曲げて取り付けられています。
振動などに対しての信頼性は増しますが、そのぶん取り外しは困難となります。
部品を取り外すには電動ポンプ式のハンダ吸い取りガンを使います。
TM−732の場合はハンダが十分に吸い取れずにホールに残ってしまいます。
融点が高めの鉛フリーハンダと相まって、コンデンサーを抜くにはだいぶ手こずります。
電動ポンプ式のハンダ吸い取りガンが役に立たなくても、部品を取るために私がやっている方法は次のとおりです。
取り外した部品は破壊されて使い物にならなくなるのが前提です。
ラジオペンチではさんで、
金属疲労で足を折ってしまいます。
ラジオペンチで何回もひねり、ねじ切ってしまうのが早いです。
基板に残った足もねじ切って、このような状態にします。
鉛フリーハンダは融点が高いためになかなか溶けないため、鉛入りのハンダにて追いハンダをします。
ハンダの成分が変化して、いくらか低温でも溶けやすくなります。
ハンダ吸収線で吸い取ります。
ハンダゴテで溶かしながら残骸をピンセットでつまめば楽に抜けます。
ハンダ吸収線でホールを整えたのち、アルコール洗浄して終了です。
電解コンデンサーをオール交換しました。
105度℃品
433MHz 基板交換前。
交換後。
105度℃品
コンデンサーの残骸です。
ドライアップ状態です、オール交換してよかったと思います。
組み立て。
電解コンデンサーに火が入りました。
電源を入れっ放しにしてエージング中
メモリーバックアップ電池の点検。
電圧は3,2Vありました。
まだOKですが交換しました。
バックアップ電池を取り外しました。
ソケット式に交換しました。
各部の調整。
周波数調整。
出力
HI 50W
スプリアス良好。
145Mhz
同 良好。
433Mhz
両BAND共、前の状態よりも良くなったと思います。
FMデビエーション調整。
規定の4,4Khz
Sメーター感度調整。
18dBuV を入力し
Sメーターフルスケールに調整。
受信感度。
145Mhz ー125,1dBm (SINAD)
433Mhz
ー123,0 (SINAD)
少し良くなりましたね。
受信感度スペックシール張替えました。
リニューアルしたTM-732
受信音も大きくハッキリと聞こえるようになりました。
車載での運用後は、涼しいところに仕舞って欲しいです(笑)
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