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未使用&未組立状態の希少品、いくらで落札されるか?--昭和40年代の人気受信機キット「9R-59D」と送信機キット「TX-88DS」がヤフオクに出品 (2021/9/6 12:05:47)
1966(昭和41)年に登場したトリオ(現・JVCケンウッド)の真空管短波帯受信機キット「9R-59D」。発売当初の価格は19,900円だった。同製品はキットということもあり(1972年にマイナーチェンジ版「9R-59DS」の完成品が発売開始)、中古市場に出回るものは誰かの手で組み立てられた完成品がほとんどだが、今回、ヤフオクに半世紀以上前の“未使用&未組立、新品状態のデットストック品”が出品、同時期の真空管短波帯送信機キット「TX-88DS」とともに出品され話題になっている。
保管も良かったのだろう、画像を見る限り状態も非常に良好な「9R-59D」のキット(ヤフオクの画面から)
今回、ヤフオクに出品されたのが、新品状態で未使用&未組立という「9R-59D」。半世紀以上の時を経て現れたデットストック品だ。
昭和40年代半ば頃までHF帯の音声通信はAMモードが全盛だった。その時代に人気を博したのがトリオの真空管式送信機キット「TX-88」(昭和34年発売開始)、「TX-88A」(昭和36年発売開始)と、真空管式受信機キットの「9R-59」(昭和36年発売開始)のラインアップで、これに外付けVFOの「VFO-1」を組み合わせて使うのが流行した。
これらの送受信機は1966(昭和41)年にモデルチェンジし、送信機キットが「TX-88D」、受信機キットは「9R-59D」となった。TX-88Dはファイナルをそれまでの807からS2001に変更し、TVIやスプリアスへの対策も強化。また9R-59Dは高1中2のスーパーヘテロダイン方式でメカニカルフィルタを2段使用、周波数安定度の向上などで受信性能を大幅にアップさせた。デザインが統一された「TX-88D」「9R-59D」と「SM-5D(プリセレクタ)」「SP-5D(外付けスピーカ)」を揃えて使うのが当時の標準的なシャックとされた時期もあり、ヤングハムの憧れでもあった。その後1969(昭和44)年にはマイナーチェンジ版の「TX-88DS」「9R-59DS」が登場。HF帯が本格的なSSB時代を迎える1970年代初めまで生産販売が続けられた。
昭和40年代にアマチュア無線に熱中したOMにとって「9R-59D」や「TX-88D」は思い入れも多く、中古市場で取り引きされることが多い。特に程度が良好で改造が少ない個体は高値が付くこともある。
以前、新品同様と説明のあったマイナーチェンジモデル「9R-59DS」が“16万2千円”という高額で落札された経緯もあり( 2016年8月18日記事 )、今回の落札価格に注目が集まる。
さらに同じ出品者から、9R-59Dとセットで揃えたと思われる、真空管短波帯送信機キット「TX-88DS」も出品されていて、こちらも“未使用&未組立の新品”だと説明がある。長年、アマチュア無線を楽しんできたOMなら、その希少価値はおわかりだと思う。
半世紀以上前の製品とは思えないほどきれいな状態に見える「TX-88DS」のキット。梱包箱はTX-88Dのものが付いてくるという(ヤフオクの画面から)
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<落札価格は16万2千円!>デッドストック品、半世紀の時を経て箱付き新品同様の受信機「9R-59DS」がヤフオクに登場!
●関連リンク:
・【新品・未使用・未組立・ヤフオク初?】trio 9R-59D
取説も未開封!(ヤフオク)
・【新品・未使用・未組立】trio TX-88DSです
新品9R-59D出品しています VFO-1新品も出品予定(ヤフオク)