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FT-900 送・受信できない アンロック (2021/9/7 0:18:00)
YAESU FT-900 アンロックにて送信・受信ができないとのことでお預かりしました。
メーカー修理が打ち切られ、無線機修理をしているところへ修理に出したが、修理不能で返されたとのことで私のところにやってきました。
電源が入りません。
内部でプラグなどのケーブルがコネクタから外されており、元どおりにすると電源が入るようになりました。
送信・受信ともにできません。
7,5Mhzから14,5Mhzまでがアンロックで、ディスプレイが点滅する状態です。
LOCALユニット点検。
フィルターユニット点検。
1st 局発の発振を点検
コネクタを外して、テストコネクタに差し替えます。
オシロスコープにて発振を確認。
1st 異状なしです。
2st 局発の発振を点検。
70Mhz で発振を確認。
異状なしです。
14MhzアンロックはVCO2に原因がありそうです。
LOCAL基板を裏返し、ほとんどバラバラ状態ですね。
VCO部の点検です。
オーナー様が同胞してくれたFETです。
交換しましょう!
ここ、交換です。
FET取り外しました。
わかるでしょうか
FETを取り付けました。
その他の半導体を交換しました。
デジタルトランジスター FA1A4P(NPN) FN1A4P(PNP)
バイアス抵抗10kΩ、47kΩ入りのトランジスターです。
150Ωチップ抵抗交換。
アンロックはまだ直りません。
トリマコンデンサー6pF点検。
異常なしです。
リードインダクター周辺まで被った白い塗料を剥がします。
こういうのは浮遊容量に影響があるのです。
インダクター取り外し。
周辺の塗料を剥がしました。
白い塗料を剥がして、パターンのスルホールを再ハンダをしました。
ダイオード、電解コンデンサー交換。
取り外したリードインダクター不良です。
断線して導通がありませんでした。
回路図、部品リストから3,3uHであることがわかりました。
部品の手持ちがないので作りました。
小型のフェライトコアに0,5mmのポリウレタン線を巻きます。
9回巻いたところで約3,3uHとなりました。
手巻きのインダクターを取り付けました。
VCOの発振を測定します。
発振しました。
波形もキレイです。
VCO電圧を規定の6,0Vに調整しました。
14Mhz ロックしました。
VCO信号経路のほとんどの部品を交換しましたが、インダクターの断線が原因だったわけです。
一つ一つ潰してゆく、こんな感じです。
周波数はロックするようになったのですが、ここからが始まりです。
送信・受信はまだできない状態です。
私の前に手を入れた無線機修理屋さんが触ったと思われるところ。
このコイルを回されていました。
とんでもないところで送信・受信をしている状態でした。
正しく調整しました。
何を調整しているかは割愛です。
BPFの波形を見ているところ。
周波数。
7,1Mhz で送信。
しっかりと7,1Mhzを送信するようになりました。
出力調整。
14MhzのCWにて、
100W
スプリアス良好。
オートアンテナチューナーの動作確認。
SWRが2.0になるダミーロードを付けます。
TUNER 正常に動作しました。
受信感度。
29MhzのFMにて ー119,2dBm (SINAD)
−12dB SINAD を指示
GO判定
この無線機に手を入れた方、ご苦労された跡があります。
オーナー様もよく見捨てなかったと思います。
メーカー修理が打ち切られ、無線機修理をしているところへ修理に出したが、修理不能で返されたとのことで私のところにやってきました。
電源が入りません。
内部でプラグなどのケーブルがコネクタから外されており、元どおりにすると電源が入るようになりました。
送信・受信ともにできません。
7,5Mhzから14,5Mhzまでがアンロックで、ディスプレイが点滅する状態です。
LOCALユニット点検。
フィルターユニット点検。
1st 局発の発振を点検
コネクタを外して、テストコネクタに差し替えます。
オシロスコープにて発振を確認。
1st 異状なしです。
2st 局発の発振を点検。
70Mhz で発振を確認。
異状なしです。
14MhzアンロックはVCO2に原因がありそうです。
LOCAL基板を裏返し、ほとんどバラバラ状態ですね。
VCO部の点検です。
オーナー様が同胞してくれたFETです。
交換しましょう!
ここ、交換です。
FET取り外しました。
わかるでしょうか
FETを取り付けました。
その他の半導体を交換しました。
デジタルトランジスター FA1A4P(NPN) FN1A4P(PNP)
バイアス抵抗10kΩ、47kΩ入りのトランジスターです。
150Ωチップ抵抗交換。
アンロックはまだ直りません。
トリマコンデンサー6pF点検。
異常なしです。
リードインダクター周辺まで被った白い塗料を剥がします。
こういうのは浮遊容量に影響があるのです。
インダクター取り外し。
周辺の塗料を剥がしました。
白い塗料を剥がして、パターンのスルホールを再ハンダをしました。
ダイオード、電解コンデンサー交換。
取り外したリードインダクター不良です。
断線して導通がありませんでした。
回路図、部品リストから3,3uHであることがわかりました。
部品の手持ちがないので作りました。
小型のフェライトコアに0,5mmのポリウレタン線を巻きます。
9回巻いたところで約3,3uHとなりました。
手巻きのインダクターを取り付けました。
VCOの発振を測定します。
発振しました。
波形もキレイです。
VCO電圧を規定の6,0Vに調整しました。
14Mhz ロックしました。
VCO信号経路のほとんどの部品を交換しましたが、インダクターの断線が原因だったわけです。
一つ一つ潰してゆく、こんな感じです。
周波数はロックするようになったのですが、ここからが始まりです。
送信・受信はまだできない状態です。
私の前に手を入れた無線機修理屋さんが触ったと思われるところ。
このコイルを回されていました。
とんでもないところで送信・受信をしている状態でした。
正しく調整しました。
何を調整しているかは割愛です。
BPFの波形を見ているところ。
周波数。
7,1Mhz で送信。
しっかりと7,1Mhzを送信するようになりました。
出力調整。
14MhzのCWにて、
100W
スプリアス良好。
オートアンテナチューナーの動作確認。
SWRが2.0になるダミーロードを付けます。
TUNER 正常に動作しました。
受信感度。
29MhzのFMにて ー119,2dBm (SINAD)
−12dB SINAD を指示
GO判定
この無線機に手を入れた方、ご苦労された跡があります。
オーナー様もよく見捨てなかったと思います。
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