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link JHGのブログ JHGのブログ (2024/7/3 7:06:06)

feed SONY ICB-88H 送・受信できない (2021/9/9 14:27:51)
SONY ICB-88H 送・受信ともにできないとのことでお預かりしました。


IMGP2968

分解です。


IMGP2971


IMGP2974

送・受信ともできず、送信は電波が全く出ていない状態です。

PLLが発振していませんでした。

IMGP2976

PLL部分には金属のシールド板が付けられています。

パターン面側のシールドを取り外したところです。

IMGP2978

部品実装面側のシールドを取り外したところです。

水晶発振子は1個だけです。

IMGP2985

パターンにハンダクラックがあったため修復しました。

パターンを点検し、その他のあやしい場所も修復しました。

IMGP2979

PLLが回復し発振しました。


IMGP2982

電解コンデンサーをオール交換しました。

しばらく通電してエージングです。

IMGP2986

電解コンデンサーの残骸です。


IMGP2987

各部の調整。

サービスマニュアルには信号などの取出し場所が明記されていますが、基板上にはテストポイント(TP)が無いのでスズメッキ線を取付けます。

複数箇所に取付けます。 例えばここ、

IMGP2989

ここ、など。


IMGP2983

VCO電圧を規定の3Vに調整。


IMGP2988

PLLの発振出力が最大になるように調整。


IMGP2990

基準発振の調整。

最大になるように調整します。

IMGP2998

受信感度調整。

サービスマニュアルでは27,080Mhzにて調整を実施するとのこと。

IMGP2995

受信感度が最大になるように調整しました。


IMGP2993

受信感度の測定。

8CHで確認しました。

ー109,0dBm 

IMGP3001

Sメーターはほとんど振れませんが復調されています。


IMGP3002

チャンネルスキャンの調整。


IMGP3003

スキャン点滅のスレッショルド点をVR3にて調整します。


IMGP3004

送信調整。

ICB-88Hはヘリカルアンテナ仕様ですが、本機はロッドアンテナに交換されています。

アンテナを伸ばした状態で、

IMGP3005

電界強度計の指示が最大になるように調整します。

ヘリカルアンテナからロッドアンテナに交換した場合は、ローディングコイルを含めた再調整が必要ですが、今度はバッチリですね。

IMGP3006

周波数。

27,144Mhz

IMGP2999

出力 0,5W


IMGP2997

スプリアス良好。


IMGP3000

消防団や自治会などで使われていたCB無線機が、昨今のフリーライセンス無線ブームに乗って流通するようです。

不調のCB無線機は廃棄されるものも多いと思いますが、復活させたいですね。

IMGP3007

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