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link ZCR/bLOG ZCR/bLOG (2024/11/25 13:36:04)

feed クリスタルフィルタ 2 (2021/9/27 12:19:21)

昨年 自作シリーズのとっかかりとして クリスタルフィルタの特性 なんてのをやってみたが、シリーズ自体が停滞してしまっている。

自作AMトランシーバが着地点。前回の7.8MHzフィルタは そこそこの特性なのだが、もともとSSB兼用のため 帯域幅が せいぜい 4.2kHzと狭い。
この狭いフィルタで AMを聴くと、周波数的に半分の 2.1KHzまでしか復調できないということになる。大昔、秋葉原までの定期券を持っていた 当方は、このフィルタを登載した Liner6改造機で 6mAMにもQRVしていたが、アマチュア無線的には 特に問題は無かった。

しかし、ある日 音が (周波数的に) かなりいい局と交信したのである。この違いは何だ!?
RIGを訊いてわかった。その局は A3H *1 だったのである。A3Hは SSB+キャリア。つまりサイドバンドが半分しか無い。つまり 4.2kHzの フィルタで 3kHzフルに受信できたから・・というわけだ。

AM受信用には やはり幅6kHzのフィルタが欲しい。ラダー型も いいが、この 7.8MHzのフィルタ 改造して 幅拡げられねーか??

・・て ことで、件のフィルタを バラしてみた。 *2

TOYOCOM TQF-703A 7.8MHz 部品面 TOYOCOM TQF-703A 7.8MHz パタン面

うーむ・・ これは ラティス *3 型か・・ ラダー型も良く知らないのに・・ (^^;)

パタンを追って 回路図を起こしてみた。次のとおり。

TOYOCOM TQF-703A 7.8MHz Diagram
コンデンサで「?」付きのもの3個は確認できてないけど コイルのケースに内蔵されている共振用と想定。


これで合っているのかな?? *4


とりあえず、NaniVNAつなぎ、Logmagや Group Delay画面にして 部品にコンデンサ抱かせたり コイルのコア回してみたりしたが・・

けっきょく、帯域幅に 大きな変化は現れなかったのである *5 。ラティス型って、水晶自体で ある程度決まっちゃうのかも。


・・と いうことで今回の試みは 失敗に終わった。

既存のフィルタ改造ができないとなると、やはりラダー型で行くしかない。失敗でも 次の方向性が決まったことで 一歩進めるかも・・


*1 現在の表記では H3E

*2 小型のニッパで つまんで ケース引っ剥がした・・ みたいな・・ この方法では ケースは 悲惨な姿に・・(^^;)

*3 「ラチス」と表記している文献も多い。

*4 56Jのコンデンサは 56pF、820Jのは 820pF?

*5 コア回して 帯域が 100~200Hz高い方に拡がることがある程度。

Tada/JA7KPI : 2021年09月25日(土)

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