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link JHGのブログ JHGのブログ (2024/7/3 7:06:06)

feed FT-690mk2 パワーが出ない (2021/10/9 11:51:56)
FT-690mk2 パワーが出ないとのことでお預かりしました。


IMGP3254

パワーが低下しており、MAX2,5Wのところ0,5Wしか出ません。


IMGP3255

出力段は、2SC2053と2SC1971の2段構成です。


IMGP3257

送信波形をオシロスコープで追ってゆきます。


IMGP3258

2SC2053の入力段。

ΔV 35mV

IMGP3259

2SC2053出力段。

ΔV 200mV

増幅されていますので、2SC2053は壊れていません。

IMGP3260

2SC1971出力段。

ΔV 6,8V

増幅されていますので、2SC1971も正常です。

パワー系統の半導体の異状ではないことがわかりました。

IMGP3263

基板を念入りに点検してゆきます。


IMGP3256

パワー低下の原因はバンドパスフィルターがズレていました。


IMGP3264

ALCを調整しました。


IMGP3267

パワーが復活しました。

20Wレンジにて2,5Wです。

IMGP3266

アンテナコネクタが回ってしまいます。

増し締めしようとしましたが、これが大変なことに、ねじリングが接着剤でガッチリ固まり回りません。

IMGP3270

フレーム側で固定されているわけではないので、こうなったらグルグル回り放しです。

アンテナ線が千切れてしまいます。

IMGP3269

フロントパネルがぶら下がった状態では無理なようです。

取り外しました。

IMGP3271

ねじザウルスというペンチ。

縦ミゾがあるので、裏側から強力にコネクタに食いつきます。

IMGP3275

なんとか取り外しました。

接着剤の跡がひどいです。

IMGP3272

接着剤を金ブラシで落とし、ねじリングのミゾはヤスリで修正しました。


IMGP3273

コネクタを取り付け、アンテナ線も剥き直しました。


IMGP3274

周波数の調整。

モトローラ社製、MC145145P 

16番ピンからの信号を取出し、TC02にて調整。

IMGP3282

TC02にて、13,53Mhzに調整します。


IMGP3280

周波数調整コイルを回して、


IMGP3283

51,00Mhzに合わせて調整しました。


IMGP3281

パワーアンプFL-6020を取り付け。

出力 10W

IMGP3277

ALCメーターを調整し、


IMGP3267

グリーンのライン中央に調整。

この位置で10Wとなります。

IMGP3288

受信感度。(FL-6020装着にて)

ー12dB SINAD GO判定 

IMGP3284

受信感度。

ー123,2dBm (SINAD)

たいへん優秀な受信感度です、この無線機は当たりですね。

IMGP3285

ー73dBmのときS9が業界標準です。


IMGP3287

Sメーター9プラスです。


IMGP3288

受信感度スペックシール添付。


IMGP3290

現役復帰ですね。


IMGP3289

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