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【新技適CB的お話】ミキサーにクリスタルフィルタ追加 (2021/10/19 19:42:00)
■近傍の対策として
前回からの続きです。
違法局に対する選択度を確保するためにクリスタルフィルタを使います。ここは、つい高価なフィルタを使いたくなりますが、汎用品で意外と十分なものです。(お財布事情もあるhi)
また、バラで組まず、2ポールや4ポールの比較的入手が容易でかつ安価なクリスタルフィルタがありますので、それを用いることでキレイな特性を得ることが出来ます。
▲こんなんで、良く動いてるなぁ・・・。クリスタルの様なものが追加したフィルタ
また、ICの入力だけでは無く出力もハイインピーダンスです。
出力はフィルタ素子がそのまま接続出来るのは想定された使い方かはわかりませんが、好都合です。
▲出力インピーダンスは1.5kΩ。クリスタルフィルタとほぼマッチングが取れる
■入出力特性
クリスタルフィルタを追加した時の入出力特性を測ってみました。
クリスタルフィルタから後ろはスペアナ直のLo-Z受けです。整合をしていないので、ガツンと引っ張られてしまって落ちてしまっています。実際にはクソの役にも立たないデータではありますが、localの注入レベルとの関係は分かります。
▲localのレベルが-10dBmほどでほぼ飽和する。
取得したデータを見ると、localの注入レベルを10dB下げると変換利得も10dB下がる事が分かりました。
この10dB近くの低下はちょっと勿体無いです。漏れスプリアスとの兼ね合いですが、出力が歪むギリギリレベルで注入するのも良いのかもしれません。
ただ、ちょっとGoogle先生に聞いて見た所、 参考になる記事 を見つけました(JA9TTT-OM:トラ技でいつも大変お世話になってます)。これを見ると-20dBm程度がいいところの様です。
▲一定の注入レベルを超えると、一気に歪む