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<21MHz/SSBでヨーロッパが強力に入感>1か月半ぶりに太陽黒点相対数(SSN=サンスポットナンバー)が「100」を記録 (2021/10/28 18:00:32)
2021年10月28日(木)、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT )「宇宙天気予報センター」が公表した太陽黒点相対数の推定値によると、9月9日から約1か月半ぶりに「太陽黒点相対数(SSN=サンスポットナンバー)」が「100」を記録した。このまま太陽活動が活発になれば、HFハイバンドでのDX通信が賑やかになるだろう。それを物語るように、日本時間の10月28日(木)15時前から21MHz/SSBでヨーロッパ局(ハンガリー、ブルガリア、イタリアやヨーロッパロシアなど)の信号が強力に入感していた。
直近1か月間の太陽黒点相対数(SSN)の推定値。10月25日からSSNの上昇傾向が見られるようになった。カッコの数値は太陽黒点相対数算出のために利用されている観測所の数(宇宙天気情報センターのWebサイトから)
お空のコンディションが気になるのはアマチュア無線家の常だが、その1つの指標となるのが、太陽黒点数の推移と言えるだろう。約9.5年から12年ほどの周期(サイクル)で訪れる太陽黒点数のピークを迎える。
すでに「サイクル25」が始まっている言われて久しいが、50MHz帯や28MHz帯、21MHz帯でのSSBモードによるヨーロッパや南米などのDX局が入感せず、その実感がなかなか味わえないのが現状だ。
一方、いまブームのデジタル文字通信モード「FT8」などは、弱い信号でもDX通信が楽しめることから、DXペディションでも積極的な運用が行われているため、さほど太陽黒点数の動向が気にならなくなっている背景もある。
今回、太陽黒点数が久しぶりに3桁の「100」を記録したことから、CWモードはもちろん、SSBモードによるDX通信が楽しめる環境が整ってきた。朝の北米・南米、夕方からのヨーロッパ方面の信号に期待が膨らむ。
今週末、10月30日(土)午前9時(日本時間)から48時間の日程で開催される世界規模のDXコンテスト「2021 CQ World Wide DX Contest(SSB)」 ( 2021年10月27日記事 ) は、久々にHFハイバンドが賑わうかもしれない。
「太陽黒点情報 宇宙天気情報センター」のWebサイトに掲載された2021年10月28日(木)の太陽黒点映像(宇宙天気情報センターのWebサイトから)
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●関連リンク:
・宇宙天気情報センター
・太陽黒点(宇宙天気情報センター)