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feed <「JOTA 2021」でスカウトたちがアマチュア無線で交信体験>ボーイスカウト日本連盟が全国3か所に開設した「体験局+記念局」の運用リポート (2021/11/2 14:00:04)

アマチュア無線を通じてスカウトが知識と友情を深め合う公式国際行事「JOTA 2021(ジャンボリー・オン・ジ・エア 2021)」が、2021年10月15日から17日まで全世界で開催された。この行事に合わせて公益社団法人 ボーイスカウト日本連盟は、全国3か所に“臨時体験局+記念局”のダブル免許を受けた記念局(東京:8J1JOTA、愛知:8J2JOTA/2、大阪:8J3JOTA/3)を開設し、多数のスカウトらが体験運用を行った。その詳しい運用リポートが関係者から届いたので紹介しよう。

 

 

東京都杉並区に開設された8J1JOTAの運用会場

 

 

 10月16日から17日まで ボーイスカウトのアマチュア無線プログラムの一つである「ジャンボリー・オン・ジ・エア(JOTA)」に参加する目的のイベントとして、ボーイスカウト日本連盟(東京都杉並区)に設置された「JOTA-JOTI Plaza」に、昨年と同じく体験局と記念局として8J1JOTAを設置し、スカウトおよび指導者に体験運用を実施しました。また、本年は東京に加えて愛知会場(知多郡美浜町)に8J2JOTA/2、大阪会場(池田市)に8J3JOTA/3が開設されました。

 

「ジャンボリー・オン・ジ・エア(JOTA)」は世界スカウト機構が主催する公式国際行事で、スカウトがアマチュア無線行事に参加し、電波を通じて国内各地や外国のスカウト仲間と交信し、お互いを理解し、知識と友情を深めることを目的とします。1957年イギリスで行われた「第9回世界ジャンボリー(スカウティング50周年記念ジュビリージャンボリー)」でアマチュア無線のプログラムが提供されたのが始まりです。毎年10月の第3金曜日~日曜日の72時間運用されます。

 

 体験局は、ワイヤレスIoT人材育成を目的に、2020年4月に省令改正、告示等が行われ、有資格者の指揮下で、資格を持たない人がアマチュア無線の体験交信を行うことができる無線局を開設できるとした制度です。すでに、多くの局が体験局を設置し体験運用を各地域で行われております。

 

 各会場の共通事項として、本年も昨年に引き続き、新型コロナの感染症防止として、事前申し込みで人数を調整し、時間を区切ってグループ分けを行い、室内が密にならないように、入り口での検温、マスク着用、手洗いの徹底を行い、3会場同時に同じプログラムで実施されました。

 

 各会場ごとの体験運用は下記の通りです。

 

【東京会場 8J1JOTA】
 10月16日:33名、10月17日:61名 合計:94名

 

8J1JOTAのQSLカード

 

【愛知会場 8J2JOTA/2】
 10月16日:1名、10月17日:10名 合計:11名

 

8J2JOTAのQSLカード

 

【大阪会場 8J3JOTA/3】
 10月16日:27名、10月17日:50名 合計:77名

 

8J3JOTAのQSLカード

 

 このイベントのプログラムは120分で構成されており、各会場とも共通で行われており、受付を済ませた後 モールス符号の体験、アマチュア無線の紹介(身近に使われている電波や通信方法)そして体験局の運用を行いました。

 

 アマチュア無線の紹介の前に、覚えたてのモールス符号を打鍵して「○○くん、△△さんですね?」と返事をしてあげると、自分のモールス符号が通じたことにスカウトの子供たちは大喜びでした。その後、アマチュア無線や電波について紹介し、ビデオを見てアマチュア無線について勉強し、これから行う体験局の際の注意することを説明しました。大阪会場はモールス通信用のソフトも投入されたようです。

 

 学習の次は体験局での交信です。知らない人との交信で大変緊張しておりますので、ここで堅苦しいことではなく、緊張感を解いてあげる場でもありました。

 

 緊張の面持ちで体験局の前に座り、体験局の担当から体験局の注意事項の説明を行い、無線機の前に一人ずつ座ります。体験運用に使用するバンドやモードは各会場の指揮者により選択されました。スカウトの子供たちは、緊張の面持ちで皆さんスタートしますが、交信が進んで少し緊張が解けてくると、だんだんと声が弾んで交信をしておりました。交信の相手局はQ符号などを使用せず、普通にわかりやすい話し方で、質問をしながら対応していただけると話が弾むようです。

 

以下は各会場の報告です。

 

★東京会場 8J1JOTA
・体験者の多くは、スカウトの個人局・社団局などと、ボーイスカウトの活動や学校などの話題で交信を行いました。
・RS(ローバースカウト) 年代の体験者は、指揮者が出したCQに応答のあった近隣局とも交信を行いました。
・大阪会場の体験スカウトと東京会場のRS(ローバースカウト)がD-STARのDVモードで交信を行いました。
・今年は体験者4名が、D-STARでSA0UNX(スウェーデン ストックホルムの田原OM)と交信できました。

 

東京会場でのモールス学習シーン

東京会場での体験局運用風景

 

★愛知会場 8J2JOTA/2
・無線に大変熱心で質問も多く、今後も興味を持ち続けてもらいたいと思えるスカウトがいました。
・体験を心待ちにしてきたスカウト、手には自分の名を通話表でつづったメモを持ち、手を震わせながらもしっかりと体験運用し、大阪のスカウトとも無事に無線でお話をすることができました。
・参加したスカウトは、電波を目で見ることができ、凄いと感動していました。

 

愛知会場のアンテナ

愛知会場の学習シーン

 

★大阪会場 8J3JOTA/3
・各会場(会場内・他のPlaza)との交信と、VS(ベンチャー)スカウト同士の交信ができました。
・JOTAに参加していた高松12団、豊中5団、生駒5団、宇都宮12団体験局、下呂1団、田布施1団、静岡10団、元寝屋川4団、岸和田4団、小野1団、文京6団 と交信できました。
・南極昭和基地(8J1RL)とD-STARでスケジュール交信を行いました。
・スタッフの不安な気持ちをよそに楽しく無線体験ができたようで、マイクを握りながらドキドキ、ワクワクした眼差しはとても初々しく、帰る時に「楽しかった!」と聞けて良かったです。

 

大阪会場のモールス体験風景

大阪会場ではD-STAR経由で南極・昭和基地(8J1RL)との交信も行われた

 

 ボーイスカウトには、専門的な技能を身に着けた証として、「技能章」と呼ばれる章が授与されます。アマチュア無線を使った技能章(無線通信章)もあり、取得条件として次の項目があります。ぜひこの体験局を通して、アマチュア無線に興味を持っていただければと願っております。
(参考 59.無線通信章 ? 技能章  https://www.scout.or.jp/member/skill-musen-tsushin/

 

 今回のイベントに際しましては各団体及企業のご支援を賜りました。
・一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)
 東京会場:JARL東京都支部、埼玉県支部
 愛知会場:JARL東海地方本部、愛知県支部、モリコロアマチュア無線クラブ
 大阪会場:JARL関西地方本部、池田市民アマチュア無線クラブ
・一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会(JARD)
・アイコム株式会社
・アツデン株式会社
・日本ボーイスカウトアマチュア無線クラブ JA1YSS
・実施県連盟および地区:愛知連盟、大阪連盟 ほくせつ地区

 

東京会場のスタッフ

愛知会場のスタッフ

大阪会場のスタッフ

 

 合わせて、体験局に応答していただきました国内外のアマチュア無線家の皆様、並びににこの運用を見守っていただきました多くのアマチュア無線家の皆様に厚くお礼申し上げます。なお、開催期間中に全国各地のスカウト局と交信をいただきました皆様は、昨年に引き続き「一般向け参加証」がダウンロードできます。Webダウンロードは下記のアンケート回答後にURLアドレスが表示されますので、アクセスを宜しくお願いします。

 

☆期間: 10月15日(金)~11月5日(金)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSel67GglY2zWt2IPTL4qLNOmIweZHHEcoFTZSMQcALnWJpZw/viewform

 

 

 

●関連リンク: JOTA-JOTI 2021(公益財団法人ボーイスカウト日本連盟)

 

 

 


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