無線ブログ集
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パワーモニター (2021/11/5 10:45:57)
CB無線を運用する際にどうすれば効率良くパワーが出てゆくか。
無線機のどこを持ったら良い状態のアースが取れているか。
周囲のコンデションや、地面との設置状態は良いか。
自分の無線機から出てゆくパワーを、現場において確認するのに、なにか良いものはないだろうか?
このような要望が寄せられました。
電界強度計にて計測するのが良いのでしょうが、現実的ではありませんね。
電界強度が何(V/m)とか、何ワット(W)であるとか、そのようなことを求めているのではなく、単にスカラー量としてわかれば良いとのことです。
CB無線機の「ロッドアンテナから発信するのが条件」として、0,5Wのパワーでもモニターが可能な機器は何が使えるでしょうか。
使用したCB無線機は HITACHI CH-580 です。
以下は、高周波の強度を確認することができる機器にて試してみました。
・クラニシ電界強度計 LA-300
1メートルの距離にて、メーターは少し振れました。
20センチメートルの距離ではメーターが振り切れたためアッテネータで調整しました。
その用途に特化した機器のため、期待どおりかと思います。
・ディップメーター サガ電子 DM-250
電界強度計としての使途もあるディップメーターです。
1メートルの距離にて、メーターは全く振れませんでした。
20センチメートルの距離ではメーターが良く振れました。
・スペクトラムアナライザー tiny SA
中国製で値段は6000円程度ですが、スペアナとしての性能は十分にあります。
TG付きでこの値段とパフォーマンスにはおどろきです。
1メートルの距離にて、反応は少しありました。
周波数のカウントはできました。
20センチメートルの距離ではOKです。
スプリアス良好です。
・オシロスコープ パナソニック VP-5535
ロッドアンテナにて受信
1メートルの距離にて、安定して受信できました。
周波数のカウントもOKです。
無線機の送信調整をするなら、オシロスコープが一番使いやすいのではないかと思いました。
・アナログテスター カイセ SK-357
パネルには「ダイオードプロテクション」であることが明記されています。
テスターリードが無い状態でも、スイッチがOFFの状態でも、近くでハンディー無線機を送信するとメーターが振れます。
・アナログテスター サンワ YX-360TR
「ダイオードプロテクション」であることが明記されています。
テスターの近くで送信するとメーターが振れます。
テスターからは小さくジーという音がしますが、メーター駆動部からの振動音、またはセラミックコンデンサーからの振動音かも知れません。
高周波の影響は至るところにきています。
「ダイオードプロテクション」のアナログテスターでは、テストリードをアンテナコネクタに当てると、
高周波は検波されてメーターが振れてしまいます。
この手のテスターの落とし穴かも知れませんね。
測定レンジはあえて直流(DC)にしてみました。
トランジスタなどの半導体はダイオードなので、例えば医療機器の近くなどでハイパワー無線の送信が問題になったり、高周波回路の設計がいかに難しいかがわかりますね。
人命に関わります。
デジタルテスターでもこのようにしたら、数値が上がるのが確認できます。壊してしまうので試すのはやめましょう。
テストリードをダイポールアンテナのように広げて、
CB無線機にて送信すると、20センチメートルの距離ではメーターが良く振れました。
1メートルの距離ではあまり振れませんでしたが、なるほどダイポールは水平偏波だ! アンテナを水平にしたほうが振れが良いです。
ロッドアンテナにテストリードをグルグル巻きにしました。
とても良くメーターが振れました。
CB無線機のパワー確認は、ダイオードプロテクションのアナログテスターで良いのではないかと思いました(笑)。
ヒューズプロテクションのテスターではどうでしょうか。
HIOKI 3030−10
メーターはピクリとも振れませんでした。
さすがは日置の製品です、筐体付近からの高周波では影響はありません。
企業におけるシェアが高いのもうなずけますね。
現在、日置のアナログテスターの製品ラインナップはこの3030−10 一台のみです。
電子レンジです。
テスターリードをドアに吊るした状態にて、漏れ高周波を検出しました。
数値は弱いですが、かなりの電力です。
1メートル離れればテスターでは無感となりました。
CB無線機の運用現場において、パワーコンディションを把握するにはどの方法が良いでしょうか。
0,5Wという出力を効率良く受信できて、エネルギーに変換できるにはどうすれば良いでしょう。
機器はなるべくコンパクトなものが良いです。
27MhzのAM波にて実験です。
SSGよりAM変調された 10dBm 10mWを出力しました。
FCZ研究所のQRPパワーメーターに代表される、良く使われるダイオードシングル検波回路を組んでみました。
ダイオードはゲルマニウムです。
良く検波されていますが、ラジケータなどのメーターを十分振らせる力はありません。
倍電圧検波回路を組んでみました。
ダイオードはゲルマニウムです。
0,2V出ました。
ラジケーターを振らせるには十分です。
部品の定数を変えたり、最低限の部品だけにしても動作は大差無いことがわかりました。
検波するダイオードもゲルマニウムダイオードでなくても良いということで、普通のシリコンダイオードでも十分使えます。
シリコンダイオードで試験している画像です。
普通のシリコンダイオードで、スイッチング用途などで使うものです。
たまたま手持ちのあったロームの 1S2473 ですが、マルツ電波で入手できる1N4148で十分です。
検波したものを音声として聞くわけではないのでシリコンダイオードで良いです。
部品はこれだけです。
セラミックコンデンサー0,1uF 2本
ダイオード2本
タカチのケースです。
小型のラジケーターを取り付けました。
CB無線機の0,5Wでも抜群にメーターが振れます。
振れ過ぎて試験中にメーターが振り切れるので、ついにラジケーターが壊れてしまいました。
メーター保護のために100uFのコンデンサーとアッテネータに50kΩのVRを追加しました。
ラジケーターは交換しました。
検出クリップへの配線です。
検出クリップ。
ケースにネジ止めしました。
CB無線機のロッドアンテナに取り付けます。
送信するとメーターが振れます。
保護回路があるにしても、アッテネータは強方向から始めてください。
BNCコネクタ付きのロッドアンテナに取り付けてみました。
近くで送信したところです。
大きさはこのくらいです。
ストラップベルトにクリップして持ち運んでください。
無線機を車の屋根に置いたり、外部電源のアースを強化したり、電波の見える化で確認し、飛びの良さにつながるでしょうか。
希望の用途に合ったものが出来たと思います。
配線図
無線機のどこを持ったら良い状態のアースが取れているか。
周囲のコンデションや、地面との設置状態は良いか。
自分の無線機から出てゆくパワーを、現場において確認するのに、なにか良いものはないだろうか?
このような要望が寄せられました。
電界強度計にて計測するのが良いのでしょうが、現実的ではありませんね。
電界強度が何(V/m)とか、何ワット(W)であるとか、そのようなことを求めているのではなく、単にスカラー量としてわかれば良いとのことです。
CB無線機の「ロッドアンテナから発信するのが条件」として、0,5Wのパワーでもモニターが可能な機器は何が使えるでしょうか。
使用したCB無線機は HITACHI CH-580 です。
以下は、高周波の強度を確認することができる機器にて試してみました。
・クラニシ電界強度計 LA-300
1メートルの距離にて、メーターは少し振れました。
20センチメートルの距離ではメーターが振り切れたためアッテネータで調整しました。
その用途に特化した機器のため、期待どおりかと思います。
・ディップメーター サガ電子 DM-250
電界強度計としての使途もあるディップメーターです。
1メートルの距離にて、メーターは全く振れませんでした。
20センチメートルの距離ではメーターが良く振れました。
・スペクトラムアナライザー tiny SA
中国製で値段は6000円程度ですが、スペアナとしての性能は十分にあります。
TG付きでこの値段とパフォーマンスにはおどろきです。
1メートルの距離にて、反応は少しありました。
周波数のカウントはできました。
20センチメートルの距離ではOKです。
スプリアス良好です。
・オシロスコープ パナソニック VP-5535
ロッドアンテナにて受信
1メートルの距離にて、安定して受信できました。
周波数のカウントもOKです。
無線機の送信調整をするなら、オシロスコープが一番使いやすいのではないかと思いました。
・アナログテスター カイセ SK-357
パネルには「ダイオードプロテクション」であることが明記されています。
テスターリードが無い状態でも、スイッチがOFFの状態でも、近くでハンディー無線機を送信するとメーターが振れます。
・アナログテスター サンワ YX-360TR
「ダイオードプロテクション」であることが明記されています。
テスターの近くで送信するとメーターが振れます。
テスターからは小さくジーという音がしますが、メーター駆動部からの振動音、またはセラミックコンデンサーからの振動音かも知れません。
高周波の影響は至るところにきています。
「ダイオードプロテクション」のアナログテスターでは、テストリードをアンテナコネクタに当てると、
高周波は検波されてメーターが振れてしまいます。
この手のテスターの落とし穴かも知れませんね。
測定レンジはあえて直流(DC)にしてみました。
トランジスタなどの半導体はダイオードなので、例えば医療機器の近くなどでハイパワー無線の送信が問題になったり、高周波回路の設計がいかに難しいかがわかりますね。
人命に関わります。
デジタルテスターでもこのようにしたら、数値が上がるのが確認できます。壊してしまうので試すのはやめましょう。
テストリードをダイポールアンテナのように広げて、
CB無線機にて送信すると、20センチメートルの距離ではメーターが良く振れました。
1メートルの距離ではあまり振れませんでしたが、なるほどダイポールは水平偏波だ! アンテナを水平にしたほうが振れが良いです。
ロッドアンテナにテストリードをグルグル巻きにしました。
とても良くメーターが振れました。
CB無線機のパワー確認は、ダイオードプロテクションのアナログテスターで良いのではないかと思いました(笑)。
ヒューズプロテクションのテスターではどうでしょうか。
HIOKI 3030−10
メーターはピクリとも振れませんでした。
さすがは日置の製品です、筐体付近からの高周波では影響はありません。
企業におけるシェアが高いのもうなずけますね。
現在、日置のアナログテスターの製品ラインナップはこの3030−10 一台のみです。
電子レンジです。
テスターリードをドアに吊るした状態にて、漏れ高周波を検出しました。
数値は弱いですが、かなりの電力です。
1メートル離れればテスターでは無感となりました。
CB無線機の運用現場において、パワーコンディションを把握するにはどの方法が良いでしょうか。
0,5Wという出力を効率良く受信できて、エネルギーに変換できるにはどうすれば良いでしょう。
機器はなるべくコンパクトなものが良いです。
27MhzのAM波にて実験です。
SSGよりAM変調された 10dBm 10mWを出力しました。
FCZ研究所のQRPパワーメーターに代表される、良く使われるダイオードシングル検波回路を組んでみました。
ダイオードはゲルマニウムです。
良く検波されていますが、ラジケータなどのメーターを十分振らせる力はありません。
倍電圧検波回路を組んでみました。
ダイオードはゲルマニウムです。
0,2V出ました。
ラジケーターを振らせるには十分です。
部品の定数を変えたり、最低限の部品だけにしても動作は大差無いことがわかりました。
検波するダイオードもゲルマニウムダイオードでなくても良いということで、普通のシリコンダイオードでも十分使えます。
シリコンダイオードで試験している画像です。
普通のシリコンダイオードで、スイッチング用途などで使うものです。
たまたま手持ちのあったロームの 1S2473 ですが、マルツ電波で入手できる1N4148で十分です。
検波したものを音声として聞くわけではないのでシリコンダイオードで良いです。
部品はこれだけです。
セラミックコンデンサー0,1uF 2本
ダイオード2本
タカチのケースです。
小型のラジケーターを取り付けました。
CB無線機の0,5Wでも抜群にメーターが振れます。
振れ過ぎて試験中にメーターが振り切れるので、ついにラジケーターが壊れてしまいました。
メーター保護のために100uFのコンデンサーとアッテネータに50kΩのVRを追加しました。
ラジケーターは交換しました。
検出クリップへの配線です。
検出クリップ。
ケースにネジ止めしました。
CB無線機のロッドアンテナに取り付けます。
送信するとメーターが振れます。
保護回路があるにしても、アッテネータは強方向から始めてください。
BNCコネクタ付きのロッドアンテナに取り付けてみました。
近くで送信したところです。
大きさはこのくらいです。
ストラップベルトにクリップして持ち運んでください。
無線機を車の屋根に置いたり、外部電源のアースを強化したり、電波の見える化で確認し、飛びの良さにつながるでしょうか。
希望の用途に合ったものが出来たと思います。
配線図
execution time : 0.020 sec