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link JHGのブログ JHGのブログ (2024/7/3 7:06:06)

feed ICB-880 送・受信できない (2021/11/26 17:16:36)
ICB-880 送・受信できないとのことでお預かりました。


IMGP3758

分解です。


IMGP3759


IMGP3760

PLL部のシールド板を取り外します。

ハンダ跡からは、取り外されて手が入っていますね。

IMGP3784

シールド板を取り外しました。


IMGP3761

電解コンデンサーからの液漏れにより基板が腐食しています。

液漏れの影響は、隣のトランジスターQ26まで及んでいました。

IMGP3764

Q26とC117を交換です。

低電圧制御。

7セグメント、ドット。


a

電解液の液漏れによりダメージを受けた基板は、ホールをドリルでさらいます。

ドリルには無水アルコールを付けてホールを洗います。

IMGP3765

腐食が進んだ緑色のレジストを剥がしてアルコール洗浄したあとにハンダを盛り付けます。


IMGP3766

ハンダ吸収線で余分なハンダを吸い取ります。


IMGP3767

パターンの導通を確認します。


IMGP3768

液漏れで汚れた部品です。


IMGP3793

部品交換後、発振などを確認してゆきます。


IMGP3762

PLLからの信号が確認できず、発振していません。


IMGP3778

局発の水晶発振子を点検します。


IMGP3787

水晶発振子に異状はありませんでした。

8Mhzで発振しています。

IMGP3779

PLLシンセサイザー

IC2 から信号が出ていません。

IMGP3780


IMGP3782

IC2 SONY CX-759

分周器、位相比較、ロック、スキャンカウンタ、7セグメントドライバまでが一つのICに入ったカスタムICです。

1番 2番 3番 ピンからの出力がありません。

b
IC2 ピンのうち位相比較、ロック検出に関係した出力がNGになった可能性があります。

おそらく、ショートしたのでしょう。

シールド板アースのハンダ箇所から近すぎるのです。

特に2番と5番ロック検出はすぐ隣にあります。

IMGP3783

シールド板アース。


Screenshot from 2021-11-26 11-58-07

シールド板が少しでもズレたら、ハンダの盛りが少しはみ出したらアウトです。


IMGP3784


IMGP3786

SONY CX-759

たくさんの機能を持ったSONY独自のカスタムICです。

これだけの仕事を代替え出来るICも無く、残念ながら修理はストップしました。

IMGP3788

水晶発振は生きているのに、じつに惜しいですね。


IMGP3790


IMGP3789


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