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<変更・改善点は34か所>FT8で人気のデジタル通信用ソフト「JTDX」、約8か月ぶりに最新バージョン(JTDX 2.2.157)公開 (2021/12/12 8:00:00)
FT8に代表されるデジタル文字通信が世界中で大流行しているが、微弱信号のデコード率に優れ、高度な設定も可能とされる通信用ソフトウェア「JTDX」の最新版、「JTDX 2.2.157」が2021年12月11日(UTC)に公開された。以下、速報で紹介する。なお、もう一つのメジャーな通信用ソフトウェア「WSJT-X」は12月7日に「WSJT-X 2.5.3」が公開されている。
デジタル文字通信(FT8/FT4/JT65/JT9/T10/WSPRなど)の専用ソフトウェアとして「WSJT-X」に次いで利用者が多い「JTDX」が2021年12月11日(UTC)に新バージョンの「JTDX 2.2.157」を公開した。前バージョン「JTDX 2.2.156」から約8か月ぶりの更新となった。公式サイトによると下記の変更・改善(合計34か所)を実現したという。なお従来同様コンテストモードは搭載していない。
<参考:上記内容の日本語機械翻訳>
JTDX 2.2.157 (2021/12/11)変更点
– TCIインターフェイス:ESDR3とRX2のサポートを追加
– TCIインターフェイス:rxlev/outpwrセンサーのレポート期間を短縮
– TCIインターフェイス:WSPRモードでJTDXを起動するためのパッチを追加
– TCIインターフェイス:TXオーディオバッファリングの追加
– TCIの周波数制御でOSの地域設定を扱う
– ESDRからのリグおよびリグオフからのPTTのキャンセルを修正
– トランシーバー制御:TCIオーディオが使用されている場合、TxからRxへの切り替え時のスレッドスリープを無効にした
– FT8デコーダー:APマスクを追加して、非標準のMyCallのデコードを改善
– FT8デコーダー:CQ信号のデコードの改善
– FT8デコーダー:CQ信号、着信信号、QSO信号のスペクトルの平均化を実装
– FT8デコーダー:CPUサイクル数を削減するための複数の変更
– FT8デコーダー:誤ったデコードを防ぐためのフィルターを追加
– 0.5秒のポールインターバルを導入
– CAT over TCIまたはHamlibを使って、一部のモデルのトランシーバーでSWR値を表示できるようにした。1.01(Hamlib)または1.1(TCI)から始まるSWR値が表示
– Houndが有効な場合に、スポット情報にF/Hを追加できるようになった(#Hはキーワード)
– メッセージウィンドウを下にスクロールするオプションを追加(Configuration設定のGeneralタブで有効にできる)
– Configuration設定に10桁のグリッドをサポート
– 「自国の大陸からの大陸内メッセージを隠す」オプションを実装
– ダークスタイルを再構築し、通知の色設定をダークスタイルから分離
– ClearDXでRX=TXを行うようにした
– Generalタブのショートカットを変更
– B4のコールサインがwated listにある場合、そのコールサインのメッセージを非表示にしないようにした
– FT8/FT4メッセージ生成:一部の壊れたメッセージの送信を防止
– トランシーバーポーリングのパッチ
– HoundモードでSkipTx1オプションへのアクセスが無効になっていることを確認できる
– レポート付きの着信でQSOが始まった場合、QSO開始時刻にパッチを適用
– シングルショットQSOの終了処理の修正
– CQディレクション:「CQ G」の方向処理を修正。POTA、SOTA、IOTAへの対応
– コールサインに修飾されたグリッドを使用しないようにする
– Eswatini王国の名称を修正
– パッケージ名にアーキテクチャを含める
– UbuntuベースのOSでのWSJT-Xのファイル名との互換性のための変更
– 翻訳の更新
– ALLCALL7、big cty.dat、LoTWリストの更新(20211210時点)
なお、もう一つのメジャーなデジタル通信用ソフトウェア「WSJT-X」は2021年12月7日(UTC)に最新バージョン「WSJT-X 2.5.3」が公開されている。両ソフトウェアの詳細とダウンロードは下記関連リンク参照のこと。
この記事も参考に↓(2020/4/14掲載)
<最新版で初の多言語化>FT8などで人気のデジタル文字通信用ソフト「JTDX」、日本語での機能表記に対応