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世界中の放送局(送信所や周波数など)の最新情報を網羅した貴重な年鑑(書籍)として、1945年から英国で発刊されてきた「WRTH(World Radio TV Handbook)」。世界中のBCLファンのバイブル的存在で非常に著名だが、今年12月初旬に発行された2022年版(最終版)をもって76年の歴史に幕を閉じることを関係者がFacebookページで告知した。2022年版は現在、版元のオンラインショップから直接購入できるが、日本のAmazonでは一時的な品切れ状態となっている。また日本にある一部の無線ショップでは今後入荷する予定のものについて注文を受け付けているようだ。
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「WRTH(World Radio TV Handbook)2022」の表紙
1945年に創刊された「1946年版」から毎年、収録データを更新して刊行を行い、「LW(長波)、MW(中波)、SW(短波)、およびFMのラジオの世界へ最も正確で完全なガイドであり、あらゆる形式で入手できます」と紹介するBCL向け専門年鑑「WRTH(World Radio TV Handbook)」。昨年刊行された「WRTH2021」は創刊75周年の記念号となっていた。
しかし今回、今年末に出版された「WRTH 2022」をもって、同書は最終版となるというアナウンスが流れた。
以下、WRTH Onlineから「What is WRTH?(WRTHとは何ですか?)」を一部抄訳。
<特徴>
フルカラーで、受信機と付属機器のレビュー、デジタルラジオなどのトピックに関する情報を紹介。さらに放送局へのインタビュー、受信条件、SW(短波)送信所の場所を示すカラーマップ、リスナーとそのほかの関心のあるトピックなどを紹介。
<国内向け放送>
世界中の国内ラジオサービスについて説明。リストは国ごと、LW(長波)、MW(中波)、SW(短波)で放送しているすべての放送局、およびFMで放送しているほとんどの放送局の連絡先などを載。
<国際放送>
海外向けの番組を提供している放送局の情報を記載。国ごとにリスト化され。季節ごとに変わる周波数のなど放送スケジュールは放送局から提供される資料をもとに行っています。
<周波数リスト>
地域内の周波数ごとにグループ化されたMW(中波)周波数リスト、周波数順にすべての国際および国内SW(短波)放送のリスト、英語、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語、スペイン語の国際SW(短波)放送、およびUTC(国際標準時間)によって表示されるDRM(デジタルラジオ)送信が含まれます。
<テレビ>
主要な地上波全国放送局、大規模な地域ネットワーク、およびいくつかの地方局の詳細が国ごとにアルファベット順に並べられています。
<参照>
国際および国内送信機サイト、標準時間および周波数送信、DXクラブ情報、国際機関。そのほかの重要な情報のリストを紹介。
●関連リンク:
・WRTH Online
・WRTH – World Radio TV Handbook(Facebookページ)
・World Radio TV Handbook(ウィキペディア)