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<7041kHzでのFT8交信は今後どうなる?>JARL、「7MHz帯FT8での国内局同士の運用周波数について」と題した“ご協力のお願い”を掲載 (2021/12/14 18:00:14)
一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)はこのほど、公式サイトJARL Webの「アマチュアバンドプラン」ページ内に「7MHz帯FT8での国内局同士の運用周波数について-ご協力のお願い-」と題した告知を掲載した。今年9月のIARU第3地域総会において、日本国内局同士のFT8による運用周波数(現在は慣習的に7041kHzが使われている)を、7030~7040kHzの帯域への移動を検討するよう求められたことによるものだ。
HF帯を中心に人気を集めているデジタルモードのFT8。7MHz帯では国際的に「7074kHz」が最も多く使われているが、日本のバンドプラン(無線局運用規則:アマチュア業務に使用する電波の型式及び周波数の使用区別)では7045~7100kHzの狭帯域データ通信は外国局との交信のみと規定されている。そのため日本では、国内局同士のFT8交信は慣習的に7041kHz、海外局との交信には7074kHzという使い分けが行われてきた。
しかし7040kHz以上の周波数は、国際的に“対話型デジタルモード(PSK、Olivia、RTTYなど)”の運用が主流となっているため、JA局同士のFT8交信がこれらにQRMを与えるケースもあるという。JARLが参加した今年9月のIARU第3地域総会では、同地域におけるデジタルモードのバンドプラン改訂が協議された際に、日本国内局同士のFT8運用周波数を7030~7040kHz(キャリア周波数で7030~7037kHz)の帯域内に変更するよう要請を受けたという。
JARLが今回掲載した「7MHz帯FT8での国内局同士の運用周波数について-ご協力のお願い-」には、こうした背景がある。JARL Webの告知は次のとおり。
7MHz帯FT8での国内局同士の運用周波数について-ご協力のお願い-
2021年9月20日から22日までの間に開催されたIARU第3地域総会において、7MHz帯のデジタルモード用帯域についての検討が行われ、日本国内局同士のFT8による運用周波数については、7030-7040kHzの帯域への移動を検討するように求められています。
総務省の使用区別を定める告示やJARLのアマチュアバンドプランでは、デジタルモードでの運用周波数は7030-7045kHzと定められており、各デジタルモードの運用周波数についての詳細な取り決め等はありませんが、現在、7040kHz以上の周波数で、諸外国では対話型のデジタルモード(PSK、Olivia、RTTYなど)の運用が主流となっており、この周波数での日本国内同士のFT8による交信についてバンドプランの国際標準化への協力のために運用周波数の変更が求められております。
つきましては、今後、国内局同士のFT8による運用については、7030-7040kHz(キャリア周波数 7030-7037kHz)の帯域での運用とするように、デジタル通信をご利用の皆様にはご理解のうえ、ご協力いただきますようお願いいたします。
今回JARLの告知の中では、現在7041kHzで行われている日本国内局同士のFT8交信について、“今後は70XX kHzに移ってほしい”という、具体的なチャンネルは示されていない。新周波数を決めてスムーズな移行を実現するには「日本のFT8ユーザーや、7030~7040kHzを使用している他モードユーザーとの間で合意形成を行う」「JARLの周波数委員会が中心になって調査・検討の上で決定する」など、さまざまな方法が考えられる。いずれにしても7MHz帯でFT8運用を行っている局は今後の動きに注目しておきたい。
●関連リンク:
・7MHz帯FT8での国内局同士の運用周波数について-ご協力のお願い-(JARL Web)
・アマチュアバンドプラン(JARL Web)
・無線局運用規則第二百五十八条の二の規定に基づくアマチュア業務に使用する電波の型式及び周波数の使用区別
PDF(総務省)