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feed アイコムから同時通話対応の無線LANトランシーバーIP110Hが発表 (2021/12/14 18:16:31)

アイコムから「コンパクトサイズ&軽量、同時通話に対応した無線LANトランシーバー IP110H」が発表になりました。
IP110Hは無線LANトランシーバーと銘打っていますが、大きな分類ではIP無線機にカテゴライズされる通信機です。

型番:無線LANトランシーバー IP110H
希望小売価格:オープン価格
発売予定日:2021年12月中旬

<主な特長>
・アンテナ、バッテリーを内蔵したコンパクトボディ。
・本体のみでも、電話のように双方向で同時通話が可能。
・オプションのBluetooth®ヘッドセットによるワイヤレス操作が可能。
・録音再生機能、Lone Worker、マンダウン機能などの業務に役立つ機能を搭載。
・水回りでも安心して使えるIP67/IP54※2の防塵・防水性能。
・「セルフィール®」による抗菌・抗ウイルス加工
・USB Type-Cコネクター採用で急速充電に対応
・20時間以上の利用が可能

IP110Hはアンテナ内蔵です

IP110Hは、すでにナインラップされている無線LANトランシーバーのIP100Hと併売と言うことです。
IP110HとIP100Hの大きな違いは、見た目でも分かるとおり「アンテナ」の形状となります。
IP100Hではアンテナが外部へ露出していましたが、IP110Hではアンテナは本体内部に内蔵されています。


▲アンテナが外部に露出している IP100H 、電波の飛びはアンテナが外部にあるため有利となる。


IP110H はアンテナ内蔵タイプなので、電波の飛距離で言えばIP100Hより短くはなるが、無線機の取り回しと言う面ではIP100H以上に自由度が高くなっている。

アンテナ内蔵の是非とは?

IP110Hはアンテナを内蔵タイプとしたことは、アイコム社内でも意見が分かれたことであろうことは容易に想像できます。
アンテナが露出されたタイプのIP無線機を、外見だけで選択するユーザーもいるほどです。
しかし、IP110HはIP無線機の中でも無線LAN接続専用機であり、LTE接続のIP無線機とはユーザーも、想定される使われ方も異なってきます。

LTE接続のIP無線機は、イベントなどの警備などで使用され「人目に触れる」場面での使用がメインに考えられています。
そんな人目に触れる場所で、アンテナが露出していないIP無線機やスマホアプリ型のIP無線機で交信していたら、その場所を訪れたゲストにはどのように映るでしょうか?
きっと「スタッフがスマホで電話している」という見方になるでしょう。
無線機を使って、スタッフ間の連携をとっているようには見えないと思います。

しかし、IP110Hは「無線LANトランシーバー」とあるように、施設構内にある無線LANに接続するタイプです。
LTE接続のIP無線機と、IP110Hが使用を想定するシーンが全く違うというと言うところが、アンテナを内蔵という選択を行った大きな理由かと思います。

アンテナを内蔵としたことで、従来機のIP100Hよりは電波の飛びという点では弱いところはありますが、アクセスポイントの位置や数を増やすなどの工夫によって解決できる問題でもあります。
アンテナを内蔵したことによって、ユニフォームの着こなしを損なわないことや、目立たないように携行できるなど、従来のIP100Hではできなかった取り回しの自由度が増しているのも大きな魅力と言えるのではないでしょうか?
IP110Hが使用を想定されるシーンは、ホテルやブライダル、介護施設、ショッピングモールやホームセンター、工場や倉庫などを想定しているようです。
今のところ、IP110Hは従来のIP100Hと併売すると言うことなので、どちらを選ぶからはユーザーの選択と言うことになります。


▲IP110HはIP67/IP54対応の防塵・防水性能があるため、屋外や水回りの現場でも安心してガンガン使える。

無線LANを使用するメリット

IP110HはLTE網ではなく、無線LANに接続して交信するタイプのIP無線機ですが、無線LANに接続することによって、多くのメリットもあるので紹介していきたいと思います。

■既存の無線LAN回線に接続できる

既存の無線LAN網に接続できるので、初期費用が安く抑えることが可能です。
またLTE網ではないので、毎月の通信費が発生することもなくランニングコストも安く運用することが可能となります。
もちろん免許や資格なども一切不要です。

■拠点間通信との連携も可能

インターネットVPNで接続し、遠隔地にある拠点とも相互に通信できます。

■同時双方向、多重通信が可能

電話のように同時に双方向で通信する「同時通話」に対応しています。

動画で機能紹介

IP110Hでは、いくつかの機能がありますが、下記の機能についてはオフィシャルの動画で公開されていました。

■緊急呼び出し機能

Icom トランシーバー 機能説明「緊急呼び出し機能」

緊急呼び出し機能は、 迅速な連絡が必要なとき、あらかじめ設定した端末に 緊急信号を発出して、警告音で通知する機能です。

■マンダウン機能

Icom トランシーバー 機能説明「マンダウン機能」

マンダウン機能は、無線機が倒れるなどして、 傾いた状態が一定時間以上続いていることを検知すると、 緊急呼び出し機能を発動する機能です。

■Lone Worker機能

Icom トランシーバー 機能説明「Lone Worker機能」

Lone Worker機能は、無線機が一定時間以上操作されない状態を検知すると、緊急呼び出し機能を発動する機能です。

Bluetoothにも対応となりました

IP110HはBluetoothにも対応しました。
オプション設定されているBluetooth接続できるヘッドセット「VS-3」が使用できるため、更にIP110Hの取り回しの自由度が高くなりました。
ホテルの清掃など、IP110Hの操作が手で行えないときもVS-3を使用すれば、Bluetoothの届く範囲で両手が使える作業が可能となります。


▲Bluetooth機能が使えるヘッドセットのVS-3


▲最大4台まで連結して使用できる充電台のBC-257。複数台で連結して使用する場合は、オプションのACアダプター「BC-228」が必要。

 

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