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「風街とデラシネ 作詞家・松本隆の50年」 (2021/12/19 6:13:05)
松本隆は「はっぴいえんど」でドラムと作詞を担当して、解散後は歌謡曲の世界で活躍します。特に80年代は独壇場となっていて、これまでシングル1位を47曲獲得したそうです。この本は松本隆をはじめ、作曲家、プロデューサー、ディレクター、エンジニアなどへインタビューされていて、音楽制作の頭脳の裏側が垣間見える仕組みになっています。
初期のヒット曲が1975年に筒美京平と組んだ太田裕美の「木綿のハンカチーフ」です。松本隆はアルバムを一つのコンセプトで統一するという試みを初めてやった人だそうで、この曲もそのアルバムの中の一曲だそうです。
80年代だと松田聖子「赤いスイートピー」、薬師丸ひろ子「探偵物語」、寺尾聰「ルビーの指輪」、南佳孝「スローなブギにしてくれ」、そして大瀧詠一「君は天然色」など。
松本隆は「あちら側」の歌謡曲の作曲家だけではなくて、「こちら側」の作曲家を歌謡曲に引き込んでいます。山下達郎がKinKi Kids「硝子の少年」、細野晴臣がイモ欽トリオの「ハイスクールララバイ」、大瀧詠一が森進一の「冬のリビエラ」など。
僕は元々、洋楽ばっかり聴いて育ったので、歌詞は「音のリズム」として聴いていて、詞の世界にどっぷり浸るみたいなことはあまりなかったです。英語と日本語はリズムが全く違うので、英語のメロディに日本語を乗せるというのは至難の業なんだと思います。松本隆をはじめいろいろな人が実験を繰り返して、いわゆる「J-POP」といわれるものを作ったのだと思います。
ではまた
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