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ハイバンドHFや50MHz帯のDX通信を楽しむ無線家にとって、「太陽黒点相対数(SSN=サンスポットナンバー)」の数値は気になるだろう。「国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT )「宇宙天気予報センター」が公表した太陽黒点相対数の推定値によると、2021年12月16日(木)からほぼ連日SSNが「100超え」の状況が続き(12月18日は「98」)、さらなる上昇に期待が膨らんでいる。一方、実際のお空のコンディションはイマイチで、ハイバンドのSSBモードではDX局はあまり聞こえてこない。まだまだバーチカルアンテナや出力10WレベルでDX QSOを堪能するのはまだまだ難しい状況だ。
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直近1か月間の太陽黒点相対数(SSN)の推定値。2021年12月16日(木)からSSNが100越えを記録。現在も良好な状況が続いているカッコの数値は太陽黒点相対数算出のために利用されている観測所の数(宇宙天気情報センターのWebサイトから)
サンスポットナンバー上昇の恩恵は、14MHz帯や人気のFT8(デジタル文字通信)に現れている。コンディションが悪くても、DX通信が楽しめるバンドやモードとして人気だが、さらにオープンする時間が早くなったり、DX局自体もアクティブにオンエアーしているので交信数が伸びている。また、28MHz帯や24MHz帯のFT8でもDX局の入感で賑わうことが増えてきた。
サンスポットナンバーが太陽側のコンディション数値ならば、地球側の地磁気活動を表す「A-Index」や「K-Index」は、静穏でHF通信に適した状況が続いている。このままの推移で行けば、年末年始のコンディションに期待が持てるかもしれない。
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「太陽黒点情報 宇宙天気情報センター」のWebサイトに掲載された2021年12月23日(木)の太陽黒点映像(宇宙天気情報センターのWebサイトから)
●関連リンク:
・宇宙天気情報センター
・太陽黒点(宇宙天気情報センター)