無線ブログ集
メイン | 簡易ヘッドライン |
LF・MF受信用差動型プリアンプ (2021/12/25 6:13:31)
しばらく前から仕掛けている長波・中波帯のWSPRとFST4Wモニターですが、諸先輩のレポートと比べるとかなり見劣りします。
多くの局はミニホイップ系のアンテナを使っているようなので、そちらに方向転換しようかと思いますが、最後の足掻きで差動型のプリアンプを作ってみました。
というのは、定評のあるLZ1AQのループアンテナ(1)やM0AYFの例(2)(3)では差動型のアンプを使用しているようです。
(1) Wideband Active Small Magnetic Loop Antenna
http://www.lz1aq.signacor.com/docs/wsml/wideband-active-sm-loop-antenna.htm
(2) A Wide Bandwidth Active Loop Receiving Antenna.
https://www.qsl.net/m0ayf/active-loop-receiving-antenna.html
(3) HF active receiving loop antenna
https://www.qsl.net/m0ayf/G8CQX-Loop-antenna.html
しかし、あまり難しいところを狙っても手に余ります。
ふと、夜中に目を覚まして、LTSpiceを立ち上げ、先ずはシミュレーションをしてみました。
最初は、(3)の2石をベースにして、パーツをどんどん減らしてみました。
が、なかなか期待するようなゲインに届きません。
また、トランスの材質や巻数比をどのように設定したらよいのか?分からないことだらけです。
で、あちこち眺めている内に差動増幅にはカレントミラー(4)という手法が付き物のようです。
仕組みは良く分かりませんが、回路に追加して試すと、負荷抵抗を高くしたような効果があり、増幅度が5~6dBアップするようです。
(4) カレントミラー
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%83%BC
最終的に、こんな回路になりました。
昼過ぎに、プリント基板の切れ端を削りました。
小さくしているのは、うまく行ったら塩ビ管に詰め込もうという魂胆です。
トランジスタは手持ちから、増幅用 2SC2712-GR 2SC21712-GR 、カレントミラー用2SA1162-Yです。
対になる片側のピンを裏側に曲げて、強引にひっくり返しました。
素人の特権です! hi
部品が少なくひっくり返したおかげで、パーツの配置はほぼシミュレーションの回路図どおりです。
インダクタンスは133uHと58uH
晩飯前にできたので、mini VNAで特性を見ました。
アンプの後ろに30dBのアッテネータが入ってます。
10MHz辺りまでは何とか使えるかな?
200kHz~1MHzはほぼフラットでした。
もう少し下げたいのですが、トランスを2000uH:200uH位にできれば、もっと良くなりそうですが・・・
思案中
細い線で巻き数を増やすか? コアを2段にするか?
昨晩、19時過ぎにモニターを再開しました。
トランスで直流的に絶縁されているせいか、思ったよりノイズは少なそうです。
結果の判断は、もう2~3晩見てからにします。