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<カンボジア在住の日本人ハムからの投稿>カンボジア王国でのアマチュア無線免許、実質凍結中 (2021/12/30 11:30:42)
東南アジアのインドシナ半島南部に位置する立憲君主制国家、カンボジア王国。アマチュア無線では「XU」のプリフィックス局が運用されているが、最近その電波をあまり聞かなくなった感がある。実は2021年以降、同国のアマチュア無線局は実質的に新規の免許取得や、既存の免許保持者の免許更新手続きができない状態となっているという。同国在住の日本人ハム、XU7AKU/XU7AKV 山本氏からの投稿を紹介しよう。
カンボジア王国でのアマチュア無線免許、実質凍結中
カンボジア王国のアマチュア無線免許について、日本の皆様に直近情報を共有させていただきます。
近年のカンボジア王国におけるアマチュア無線免許発給に関して、2020年までは本国でのアマチュア無線免許をベースに必要書類と申請料を支払えば、比較的スムーズにアマチュア無線免許を取得・更新ができていましたが、2021年以降は、使用する無線設備機器(送信装置)毎のテクニカルデータ(スプリアス発射含む)とテスト費用(1,700USドル=約19万5000円)が求められ、実質的に新規免許取得、および既存の免許保持者の免許更新手続きができない状態となっています。
現在、カンボジア王国に在住するアマチュア無線免許保持者の外国人数名でグループを形成し、関係省庁・政府機関と折衝を進めていますが、いまだに進展の目途がたっておらず、当面の期間、カンボジアからアマチュア無線の電波が発射されるのは、期待が薄いと思われます。
これまでの折衝にあたっては、八重洲無線(日本・USA)をはじめ、各グローバル組織団体のサポートもいただき、複数の切り口からアプローチをトライしておりますが、この約1年間にはカンボジア王国からアマチュア無線の電波が発射されることはありませんでした。
将来のためにも、アマチュア無線が身近に運用できる国になるよう、引き続き折衝を重ねていこうと思います。
(XU7AKU / XU7AKV 山本)
●関連リンク:
・カンボジア(Wikipedia)
・YLハムのカンボジア日記(月刊FBニュース 2020年1月掲載)