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FT8お手軽セットのフィールドテスト覚書 (2022/2/6 21:27:38)
SOTAの運用も視野に入れたFT8軽量お手軽セットのフィールドテストをしてきました。これまでPOTAでのFT8運用は車載の無線機に車載のアンテナで、出力も50Wでした。
今回はこれを軽量化し、20 Lのザックに全てを詰めて運用できるようにしました。
機材は下記の通りです。
・ICOM IC-705
・DIAMOND RHM8
・5D-2V 5m
・5m
4本のカウンターポイズ
・カメラ用三脚
・Ankerの25600mAhモバイルバッテリー
・PC Lenovo ideapad 320S
やはりフィールドテストしてみないとわからない課題が色々と出てきましたので書き残しておきます。
(1)思ったより重い(笑)
今回の機材は20Lのザックにパッキングしましたが、これが結構重くカサを取りました。SOTAで山歩きをする場合に、山装具がいい加減にならないよう注意しないといけませんね。普段より水の量を減らしたり、レインウェアを持たない等・・・。実際には20Lより、もう少し大きめのザックの方が良い気がしています。
(2)デプロイメントに時間がかかる
ザックから機材を出して波をだせるようになるまでの準備(デプロイメントと呼ぶことにします)に時間がかかることがわかりました。普段使っている車載のアンテナ基台は車のボディアースが取れていました。今回のアンテナはカウンターポイズを使う必要があるため、最良点を探し出すのが面倒なことを改めて理解しました。SWRはnanoVNAを使って計測しました。
やっぱり、オートアンテナチューナー AH705 が欲しくなります。
ちなみにPOTAの世界では、1日にたくさんの公園をアクティベーションすることで評価されるアワードがあります。Rapid
Deployment (RaDAR) Awards と呼ばれます。いかに早くデプロイメントを行えるかがキーということが良くわかりました。
(3)寒さはバッテリーの大敵
寒い中での運用ではバッテリー対策が必要そうです。
普段、車内からFT8運用をしている時には3時間以上はバッテリーが持つPCですが、今日は1時間ちょっとで電源断となってしまいました・・・。
また、IC-705も写真の通り、RF
POWERが50%に固定されたまま動かない状態になりました。この状態だと10Wの50%の5W出力されているということなのでしょうか。取扱説明書には「
0℃付近より低温の環境では、バッテリーパック保護のため、自動的に送信出力が0.5Wに切り替わり、1W/2.5W/5W/10Wの選択ができない仕様になっています」とあり、もしかして、0.5Wで戦っていたの?
とも思っています。
この辺りは次回以降に向けて改善をしていきたい部分です。
ただ、悪いことばかりではありませんでした。17mで発した電波は予想以上に北米に到達させることができていました。暖かくなって山の上での実戦が楽しみになりました。
あとは体力をなんとかしないといけません・・・(笑)。