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feed FUKUYAMA FDK MULTI-700S 送信で音が鳴る (2022/2/26 2:55:10)
FUKUYAMA FDK MULTI-700S 送信すると音が鳴るとのことでお預かりしました。

パワーコントロールを上げてゆくとギャーーという音が出てしましいます。

IMGP4783

修理の履歴があり、手を入れてあるのがわかります。


IMGP4801

基板の下に発泡スチロールが敷いてあり、基板を持ち上げています。


IMGP4787

基板に曲がりが出ています。

接触不良を押さえて治ったり、振動を押さえて音鳴りを止めようとしたのでしょうか。

基板を念入りに点検、あやしい場所には再ハンダをしました。

IMGP4788

送信のTX基板に原因がありそうです。

パターンを点検し、再ハンダを打ちます。

IMGP4786

TX基板。

マイク入力から、信号をオシロスコープで追いかけてゆきます。

Screenshot from 2022-02-25 15-47-11

デビエーションのテストポイント(TP1)まではOKです。

回路に十分な電圧がかかっていませんでした。

ダイオードCD5、CD4交換しました。

TP1からその先クリスタルまでの間、特にコイルの部分があやしいです。


Screenshot from 2022-02-25 15-48-00

コイルをボンドで固めてあります。

あやしいと思うコイルはこの場所です。

IMGP4784

基板を取り外しました。

ボンドを剥がしました。

コイルの振動がセラミックコンデンサーに伝わり、ボンドが鳴きの原因になるとは皮肉なものです。
セラミックコンデンサーを弾くとボンボン音がしますが、セラミックマイクはこれと同じ原理です。

その他の基板でもボンドで固めたところは剥がしました。

IMGP4790


IMGP4806

結合コンデンサーC17、ダイオードCD5、CD4を外した残骸です。


IMGP4804

16,9Mhz クリスタルの動作点検。

ノイズがあるかどうか点検です。

IMGP4791

クリスタルの発振に問題はありませんでした。


IMGP4792

パワーコントロール。

大きさガイドの面イチ(つらいち)場所にて10Wです。


IMGP4795

10WのときRFメーターは最大位置にあります。


IMGP4797

10W時、ギャーーと出ていた音は無くなっています。


IMGP4796

最大出力は 17Wです。

ギャーーという音は出ません。

IMGP4793

周波数。


IMGP4798

スプリアス。

子供が見えます、マーカーカウンターでは143,84MHzに ー69,2dBm

IMGP4799

Sメーターの照明はLEDです。


IMGP4802

受信感度。

ー120,1dBm (SINAD)

IMGP4800

部品コストもかけてありスイッチにガリがありません。

メンテナンスがしやすく、技術屋の目線で作られた無線機ですね。

IMGP4803


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