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link JHGのブログ JHGのブログ (2024/7/3 7:06:06)

feed TS-790 パワーが出ない (2022/3/3 0:03:51)
TS-790 144MHzのパワーが出ないとのことでお預かりしました。


IMGP4871

オーナー様が手を入れたところパワーモジュールから発火し、黒いダイオードから煙が上がったとのことです。

IMGP4872

パワーモジュールのピン足に盛ったハンダが部品に接触していました。


IMGP4873

電源を入れるのは危険ですね。

まずは取り外しです。

IMGP4874

煙の上がったダイオードです。

PINダイオードですが焼けています。

IMGP4875

PINダイオードを取り外すと塗装がはがれてガラス管が見える状態です。


IMGP4876

半導体テスターではダイオードとは認識されませんでした。

ほぼショートでNGです。

IMGP4877

手持ちのあったPINダイオードに交換です。


IMGP4882

交換用PINダイオードのテスト結果です。


IMGP4886

PINダイオードを交換しました。


IMGP4901

パワーが出なくなって、オーナー様によれば発火したというモジュールです。


IMGP4878

手直しがされています。

パワーモジュールのハンダ付けは並のハンダごてでは無理であり、熱はセラミック板を通して放熱板に逃げてしまうのでグサグサになってしまいます。 フライパンでやります。

ご苦労された跡があります。 

矢印の場所は部品損傷です。

IMGP4879


IMGP4880

ハンダを取りましたが、部品が損傷した場所にあったのはコンデンサーです。


IMGP4881

パワーモジュールの回路図にはコンデンサーの定数記載がありません。

M67727の資料でも定数は不明です。

Screenshot from 2022-03-02 23-04-24

仕方がないので高耐圧のセラミックコンデンサー0,1uFを付けました。

結合コンデンサーとしてとりあえずやってみましょう。

IMGP4887

電源を入れる前にテスターで確認、異状な導通が無ければ電源ONです。

微弱な電波が出ているかRFプローブで確認です。

IMGP4884

RFプローブにてテスターが振れました。

パワーモジュールを押せるだけの出力を確認しました。

IMGP4885

パワーモジュールを取り付けました。

どうか無事に生きててくださいね。

IMGP4888

出力 50Wでました。

無事で良かったです。 モジュールの入手は絶望的ですから。

IMGP4889

スピーカー止めネジが不揃いでしたので交換しました。


IMGP4890

周波数。


IMGP4892


IMGP4893

433Mhz 出力も50Wです。


IMGP4897

スプリアス良好です。

145Mhz モジュール正常に動作しています。

IMGP4896

433Mhz 良好です。


IMGP4895

受信感度調整。

145Mhz低下ぎみにより調整しました。

ー110dBm (SINAD) 聞こえなくはないレベルです。

IMGP4900

433Mhz

ー121,2dBm (SINAD)

IMGP4899

使ってみてください。


IMGP4902


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