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SWR NanoVNA (2022/3/26 22:06:36)
50の6エレのケーブル交換後、あらためて NanoVNAでSWRを測定してみた。
50MHz 6エレスタック。橙が同相給電。紫が逆相給電。・・十分だろう。
当たり前だが、SWRが良いからといって 電波が良く飛ぶとは限らない。 *1
ちなみに、こちらは MMANAによる同相給電のシミュレーション値。割と 迫ってると思うが、実測値の方が シミュレーションよりも帯域が少し広い。 *2
MMANAは 実物よりも SWR最小周波数が ちょっと低く出る傾向があるのかなぁ・・ *3
スローパーモドキの 1.8MHz。
給電点インピーダンスは 20~30Ωくらいであり、マッチングのためのトランスを挿入するかどうか 依然として悩んでいる。 *4
SWR最良値は 1.84MHzあたりで 1.63くらい。Max200Wだし、まあ、許せる。(^^;)
50MHz用のケーブル交換で1.8MHzに影響有るのかというと、これがあるのだ。50のケーブルの全長・・マストトップからシャックまでの長さが 1.8MHzの 1/4波長に近くなるため どうしても 1.8MHzの電波が乗ってしまうのである。 *5
スローパーモドキの 3.5MHz。ウチの スローパーモドキは、いちおうデュアルバンダなのである。
SWR最良値は 3.52MHzあたりで 1.75くらい。ま、メインバンドでもないし 2未満なら御の字。 *6
ここまで ソフトウエアは NanoVNA.exe ver1.03を使用。
NanoVNAを PCから使えるソフトは 他に NanoVNA-Appというものもあるようだが *7 、使ってみたら SWRの表示値がなぜか良くなってしまう。
このグラフは 上の NanoVNA.exeと同じ設定のハズだが、SWR最良値は 1.5を切ってしまっている。
NanoVNA-Appには NanoVNAの画面そのものをキャプチャする機能もある。これを使うと SWR最良値は 1.633となっており、NanoVNA-Appでの表示値は 狂っていることが判る。
このため、当方は NanoVNA-Appの使用を中止した。表示値の問題を除けば それなりに良いところもあるので、今後のバージョンアップに期待したい。
*1 しかし、素性の良いアンテナなら、SWR> 5 だとしても 飛ぶときゃ DXまで飛んでいく。折れ曲がった 低い ロングワイヤは SWR良くても 飛ばぬ。
*2 エレメントが それなりに太くないなら、帯域広いってことは どこかに損失を抱えているということかも。
*3 つまり、MMANAで設計すると 実物の周波数特性は ちょっと 上にシフトしてしまう!?
*4 トランスは 挿入損失がある。不整合損失も そんなに大きくないし、kWerでもないので トランス入れなくても OKなのでは?
*5 50MHz用の 実ケーブル長は 34.4m。1.84MHzの 1/4波長は短縮率込みで 38mくらい。
*6 3.5での性能は おまけレベルである。(^^;)
*7 NanoVNA-saver と いうのもあるが、イマイチ当方の好みではない。(^^;)