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ICB-670 フルメンテナンス (2022/4/27 21:47:19)
ICB-670 フルメンテナンスをお願いいたします。
とのことでお預かりしました。
基板の状態を確認。
ハンダ不良、パターン損傷を点検。
あやしい場所には再ハンダをしました。
アンテナの1段2段が固定できません。
グラグラです。
アンテナの固定は、該当箇所でツメが合うようになっています。
1段2段の固定ツメが欠けています。
固定部を分解しました。
ツメが3箇所で欠けていました。
「アンテナが動かない!!」っと無理に回そうとして欠けてしまったのでしょうね。
ツメは1箇所だけの修繕で改善できそうです。
ドリルで穴を開けます。
ネジを打ち込みます。
ダイヤモンドやすりで大きさを整えます。
回らないように、アロンアルファで固定します。
1段2段、固定できるようになりました。
スピーカーから音が出ません。
スピーカーがNGです。
紙コーンです。
無線機は防滴仕様なのですが、ここは弱いかも知れません。
取り付け場所には網が貼ってあるだけでした。
手持ちのあったスピーカーに交換しました。
1枚シートがありますので、防滴には良いと思います。
スピーカーを取り付けました。
ACアダプター他、ジャック部分のゴム蓋が外れています。
どうしても弱いところですね。
蓋が取れてしまいます。
ネジを通しました。
ゴム蓋を固定しました。
バッテリーケースの固定ネジが破損しています。
ケースが落ちてしまうので、ガムテープで止めていたのでしょう。
これも、どうしても弱いところですね。
破損部分は、バッサリと切断しました。
固定する方法はいくつかありますが、記事を見た方でも再現できそうな方法でやってみます。
プラスチック樹脂を削り出しました。
タップにてネジ切りをします。
指で回せる方法です。
「ユリヤねじ」と言います。
無線機本体に差し込みます。
抜け防止の目釘穴(めくぎあな)を開けます。
目釘です。
目釘で固定しました。
これで抜けません。
取り付けた状態です。
ネジを締めてゆくと固定されます。
チャンネルスイッチにガリがあります。
取り外し。
アルコール洗浄しました。
スライド接点を研磨しました。
コンタクトグリスを塗布しました。
組み立て。
ガリも無くなりました。
金属ケースの水晶に交換します。
水晶を交換しました。
電解コンデンサーをオール交換しました。
変調部分と受信音部分にはオーディオ用コンデンサー及び、フィルムコンデンサーにします。
音響用コンデンサー MUSE
メタライズドフィルムコンデンサー
使うところには使います。
エージング後、各部調整。
受信感度調整。
受信感度最大に調整しました。
ー124,0dBm が聞こえます。
クリーンに聞こえるようになるため、オーディオ部品の効果は出ています。
受信感度スペックシール添付しました。
スケルチ感度を調整しました。
周波数。
27,144Mhz
スプリアス良好。
たいへん優秀。 キレイです。
出力。
0,5W
アンテナを伸ばした状態にて、
アンテナローディングコイルを調整。
電界強度計の指示最大に調整しました。
交換部品の残骸です。
プラスチックモールドの水晶。
赤いボディーがいいですね。
シーズンお楽しみください。
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