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【写真リポート】<5月5日、こどもの日特別運用2022>JARL中央局「JA1RL」に集まった10名の子供たち全員が南極・昭和基地「8J1RL」との交信に成功 (2022/5/6 18:00:30)
毎年5月5日「こどもの日」恒例、南極・昭和基地のJARL局「8J1RL」が、日本の18歳以下のアマチュア無線局と優先的に交信するイベント「こどもの日特別運用」が3年ぶりに行われ、公募で集まった小・中学生らが東京都豊島区の一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)本部から、中央局「JA1RL」の無線設備で21MHz帯SSBモードで交信に挑戦した( 2022年5月4日記事 )。今回参加したのは10名(男子7人、女子3人)で、このうち3アマ資格が7名(50W運用)と、4アマ資格が3名(10W運用)で、全員が南極との無事交信に成功した。その模様をリポートしよう。
南極・昭和基地のJARL局「8J1RL」が日本の18歳以下のアマチュア無線局と優先的に交信するイベント「こどもの日特別運用」。コロナ禍の影響でにより昨年と一昨年は中止となり、じつに3年ぶりの開催となった。
2022年5月5日(木・祝)、東京都豊島区南大塚の一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)事務局には、公募で選ばれた小・中学生と保護者が集合(遠くは福島県から駆け付けた親子もいた)。JARL中央局「JA1RL」の無線設備で、21MHz帯SSBモードで南極との交信に挑戦した。10W出力による4アマの3名を含めた全員が成功! 約1万7,000km離れた南極との交信を楽しんだ。
JARLは、この「こどもの日特別運用」に合わせて、東京・大塚の本部に設置した中央局「JA1RL」の無線設備を使って8J1RLとの交信を希望する子供たち(アマチュア無線の有資格者)の公募を行っているが、今年選ばれたのは、小・中学生の10名(小学5年生:5名、小学6年生:1名、中学2年生:3名、中学3年生:1名。資格は3アマ:7名、4アマ:3名)だ。
会場では南極地域観測隊員OBから南極での生活や業務内容についての話を聞いたり、スタッフから南極と日本の電波伝搬や交信方法のレクチャーを受けたりして交信への期待を高めていった。
「南極OB会アマチュア無線クラブ」の近藤 巧氏(JG3GMJ)が昭和基地での生活や観測隊の仕事を説明。子供たちからの質問で、「南極昭和基地ではマスクをしないで生活しているのか?」「お湯を注いだカップヌードルを外に出していると凍るのか?」などの質問が飛び出した
一通りのレクチャーのあと、17時5分から運用スタッフが21MHz帯(21.225MHz)のSSBモードで8J1RLへの呼びかけを始めた。その直後、ノイズの中から8J1RLから応答があったが、まだコンディションが不安定な状態で、HF帯の伝搬特有の信号の浮き沈みが激しい。
しばらくコンディション上昇を待ち、50W機(FT-991AM)で17時15分から8J1RLと3アマの資格を持つ7名との交信がスタートした。交信内容は「RSリポートと自分の名前」の交換というスタイル。子供たちは、あらかじめ自分の名前を和文通話表から書き出しおいたのでそれを伝える。子供たちがオペレーターを交代すると、8J1RL側もマイクを握る隊員が交代するという形で、交信相手をしてくれた8J1RLから届く隊員の名前を懸命に聞き取っていった。
8J1RLの信号は時間とともに安定し、3アマの7名が交信し終えた17時45分から、運用スタッフが10W機(FT-991AS)に切り替える旨を伝え、4アマの3人が10Wで8J1RLとの交信に成功! 子供たち10名全員が交信ができたた瞬間、会場内から大きな拍手が沸き起こった。
全員の交信終了後、髙尾JARL会長は子供たち1人ずつに「交信記念証」を手渡し、「今日はご苦労様でした。集まっていただいた皆さん全員が無事に交信できてうれしく思います。しかも、10Wでも交信できて感動しています。きょうの感動を忘れないで、アマチュア無線を楽しんでくださいね」と締めくくった。
8J1RLとの交信終了後、髙尾JARL会長から子供たち一人一人に「交信記念証」が手渡された
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<JARL中央局(JA1RL)も運用予定>5月5日、南極昭和基地の8J1RLが21MHz帯で「こどもの日の特別運用」実施
●関連リンク: 南極昭和基地8J1RLが「こどもの日の特別運用」を行います!(JARL Web)