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蔵王温泉散策 (2022/5/7 12:49:20)
地蔵山の翌日、蔵王温泉スキー場上部山麓にあるドッコ沼を散策することにしました。昨日のゴンドラとは別の中央ロープウエイに乗り兜山へ。こちらのゴンドラに乗るのは20年ぶりです。標高1387m。終点のすぐ上が展望台となっており、朝日連峰や上山市街が一望でなかなかの高度感があります。南に目を向けると地蔵山と三宝荒神山の切れ落ちた絶壁が迫って、これには圧倒されてしまいました。地蔵山からみた三宝荒神山はなだらかでつまらなそうな山なのに、荒々しい別の一面を見せられたようでハッとさせられました。
兜山展望台より三宝荒神山(左)と地蔵山(右)
さて、兜山の裏側斜面はスキー場となっており、まだ雪がたっぷりと残っていました。従業員の方の話では、今年はこのあたりの雪が特に多くドッコ沼までの道はまだ未整備、とのこと。雪は締まっており登山靴なら何とかなるだろうと適当にスキー場を下って行ったところ、ブナ林の中にさほど大きくはない幻想的な感じの沼が見えてきました。残雪を映すエメラルドグリーン。流入河川はないようなので、湧き水と雪解け水ということでしょうか。透明度が高く、イワナなのかわかりませんが、10cmくらいの魚が多数泳いだり飛び跳ねたりしていて、いつまでも見飽きませんでした。
ドッコ沼
この先の道は除雪され、スキー場北端にあるスカイケーブルにて温泉街に下山。このスカイケーブル、4人乗りの小さなゴンドラが3分置きくらいに発車するのですが、自分とX以外に乗っている客はおらず、空のゴンドラのみがすれ違っていきます。下山口付近のホテルや民宿、店舗風建物もほとんどが閉鎖状態となっていました。連休中にもかかわらず人の姿もなく、大丈夫なのかと心配になってしまいました。
スカイケーブル下山口付近
さらに下って温泉街のメインストリートである高湯通りへ。両側に小さな温泉旅館がところ狭しと並び、共同場の上湯、下湯があり、もっとも賑わいのあった通りです。隣の湯の香通りや河原湯共同浴場との間を何本もの狭い路地が走り、密度感のある湯町を形作っていたと思います。それら昔からの旅館のいくつかが取り壊され空き地や駐車場になって、温泉街の様子もだいぶ変わったなとの印象を持ちました。ただ、旅館の廃墟が放置されている感じはなく、上湯、下湯も他の共同湯も健在のようです。コロナ禍で苦労しながらも少しずつ動き始めているのかもしれません。
温泉街
高湯通り
仙台からバスで容易にアクセスでき、いろんな登山、散策ルートがあり、かつ無線運用もできる、自分にとってはありがたい温泉地と言えます。機会をみてまたおじゃましたいと思います。