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IC-551 電源が入らない (2022/5/13 3:07:17)
IC-551 電源が入らないとのことでお預かりしました。
ACの場合に電源が入りません。
DCの場合にはOKです。
DC電源入力ジャックです。
DCの場合はOKですので、AC電源がNGだとわかります。
AC電源ユニットを外しました。
ブロック図。
電源ユニットは整流部とスイッチレギュレーター部とに分かれており、IC1のフォトカップラからQ1をキックすることによりインバーターが発振を開始する仕組みです。
回路図。
IC1フォトカップラ
整流部。
電解コンデンサーをオール交換します。
200V耐圧のブロックコンデンサー
大型コンデンサー感電防止のため放電します。
容量は220uF以上あり、ESR、ロスとも問題ありませんでした。
取り外したため交換、容量アップしました。
電解コンデンサーをオール交換しました。
回路図ではD4にあたる部品ですが、ダイオードに代わってトランジスターが使われていました。
2SD468 1Aくらい流せるトランジスターです。
B-E間を利用してダイオードとしているものです。
手持ちのあった2SD400に交換しました。
1A流せるトランジスターですが、無ければ回路図どおり1Aくらい流せるダイオード、1N4007などでOKです。
実際にダイオードに交換したところ、動作するのを確認しました。
スイッチングレギュレーター部。
電解コンデンサーをオール交換しました。
インバータートランジスター Q1・Q2点検。
2SC2501
片方にプラスチック製ワッシャが有りません。
製造時から無いのですが、よくショートしなっかたものです。
このようにプラスチックワッシャが無くてはなりません。
トランジスターは2個とも正常でした。
再取り付けしました。
変圧トランスL4の共振コンデンサーC10を交換しました。
400V 0,47uF
劣化するとトランスL4が動作しなくなります。
交換部品です。
電源のリプル成分も無く、動作するようになりました。
周波数が変化しません。
原因は、光学式ダイヤルエンコーダーのQ1フォトトランジスターの不良です。
赤外線LEDは光ってるのでOKです。
フォトトランジスターが不良です。
代替品に交換しました。
DSLN150002
パルスが出るようになり、
周波数が変化するようになりました。
Sメーター照明をLED化しました。
周波数調整。
基準発振
送信周波数。
51,00MHz
出力 10W
スプリアスの状況。
受信感度調整。
受信感度を最大に調整。
受信感度。
ー114,2dBm (SINAD)
シーズン到来です。
絵になる無線機ですね。
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