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ICB-870T Sメーター異状 (2022/5/24 12:52:42)
ICB-870T Sメーター異状のためお預かりしました。
アンテナ取り付けネジを増し締めしました。
分解。
ハンダ不良などを点検しました。
あやしい場所には再ハンダです。
Sメーターの指示が異状とのことです。
受信時、入感がない状態ではゼロのところ、S7付近を指示しています。
送信時、無変調の状態ではバッテリーインジケーターのところ、9付近を指示しています。
Sメーターの回路図です。
受信時には中間周波数増幅Q5のエミッタ電圧にて振らせます。
R22で感度調整。
送信・受信は別々の回路になっており、一つの部品が破損しても同時に影響することはありません。
メーター関係の部品は全て交換しましたが、指示の異状は治りませんでした。
よって、電子部品の破損ではありません。
Sメーターを調べたところ、電圧をかけても途中で止まってしまいます。
磁化されていますね。
Sメーターを取り外しました。
消磁機にて消磁しました。
磁気飽和を超えるくらいのショックをかけます。
メーターの指示が回復しました。
スケルチがかかってしまうとのことで、ボリュームを取り外しました。
分解、アルコール洗浄をしました。
カーボン抵抗帯の摩耗も少なく、抵抗値が回復しました。
スケルチOKです。
スタンバイにすると連続音になります。
コイルが断線していました。
インダクタンスは39mHです。
断線です。
0,5mm線を目一杯に巻いてみました。
17uH 全く及びませんでした(笑)。
手持ちのあった47mHのインダクターを取り付けました。
発振音は多少変化しますが悪くないです。
電解コンデンサーを全交換します。
音声と変調にはオーディオ用のコンデンサーを使います。
音響用コンデンサー MUSE
メタライズドフィルムコンデンサー
オーディオ用抵抗。
使う場所には使います。
トランジスター、検波ダイオードなど半導体を全交換しました。
6,2V ツェナーダイオード交換。
2CHが発振停止していました。
クリスタルにハンダ不良があり再ハンダしました。
SメーターのLED化希望です。
点灯を確認しました。
交換した部品です。
ほぼリニューアルです。
各部の調整。
受信感度を最大に調整しました。
受信感度。
ー117,0dBm
ー73dBmを受信のとき、
Sメーター指示9以上です。
Sメーターの回復OKです。
周波数調整。
27,144Mhz
出力 0,5W
スプリアス良好。
アンテナを伸ばした状態にて、
アンテナローディングコイルを最大に調整しました。
Eスポシーズン到来ですね。
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