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feed <HFハイバンドや50MHz帯でヨーロッパ方面が良好>サイクル25を実感!? 14日間連続でサンスポットナンバー(SSN)100超えを記録 (2022/5/26 12:05:36)

「国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)「宇宙天気予報センター」が公表した太陽黒点相対数の推定値において、2022年5月12日以降、サンスポットナンバー(SSN)が100を超えている状態が14日間も続いている。それを物語るようにハイバンドHFや50MHz帯のコンディションが好調でお祭り状態、微弱な電波でもDX通信が楽しめることで人気のFT8(デジタル文字通信)ではヨーロッパ方面が連日良好にオープンして賑わいをみせている。さらに、29MHz帯のFMなどを含めてHFハイバンドは国内も良好だが、その一方で7MHz帯などはいつもと比べて国内局同士はいまひとつの印象だ。

 

 

直近1か月間の太陽黒点相対数(SSN)の推定値。2022年5月12日(月)から14日間連続でSSNは100を越え、現在も良好な状況が続いている。カッコの数値は太陽黒点相対数算出のために利用されている観測所の数(宇宙天気情報センターのWebサイトから)

 

 

 DX通信を楽しんでいる無線家にとって、楽しい日々が続いている。サイクル25が本格化し、2~3年後のピークに近づいていると実感できるコンディションで、サイクル19並みに楽しめるのではないかと期待が膨らむ。ほとんどの局がFT8(デジタル文字通信)にシフトしているようで、多くのJA局がヨーロッパ局をコールしている様子がモニターできる。

 

 50MHz帯のFT8の入感状況は地域や設備によって差があるが、最近はEスポのマルチホップで朝方に北米方面(米国、カナダ、メキシコ)や、日によって南米方面も入感。昼過ぎからは9N7(ネパール)やアジア方面、さらに日本時間の15時ごろから20時ごろにかけて、中東やヨーロッパ各地が比較的良好に入感している(ウクライナからのQRVもある)。18~19時ごろにはインド方面やアフリカ(ロドリゲス島の3B9FRなど)が受信できる日もある。

 

 例年、5月末(運用者が多い土日)の50MHz帯では国内外の大オープンが見られるが、今年はどうだろうか。このあとは夏至(6月21日)付近をピークにして、7月下旬ごろまでEスポ絡みのDX通信が楽しめると期待されている。

 

 

5月24日16時40分(JST)の50MHz帯伝搬状況(PSK Reporter画面)。日本からヨーロッパ方面に良好なオープンがあり、多数の局が交信していたことがわかる

 

 

 一方、28MHz帯や24MHz帯のFT8は深夜までヨーロッパや南米方面が入感。日本時間の午前0時を過ぎても多数の局が入感していることがある。21MHz帯や18MHz帯のFT8はさらに良好で、100Hz~3000Hzまで電波を出す“隙間”が見つからないこともある(そのためか21MHz帯のFT4モードの運用者も多い)。この1週間以内の経験として、ようやく隙間ができた日本時間の午前1時台(UTCの16時台)にCQを出したところ、ヨーロッパから途切れなく呼ばれ続けたこともあった。

 

 先日まで行われたVU4W(アンダマン諸島)や3X1A(ギニア)、現在各バンドで運用されている3D2RRR(フィジー共和国ロツマ島)など、DXペディションでバンドニューを射止めたDXerも少なくないだろう。日によっては中東方面やアフリカ方面などのオープンもあったようだ。21MHz帯のCWモードでもヨーロッパ方面がたくさん聞こえる(一部のアフリカ局も)とのリポートもある。

 

 サンスポットナンバーが太陽側のコンディション数値ならば、数値が少なければ少ないほど通信に適しているとされる、地球側の地磁気活動を表す「A-Index」や「K-Index」は概ね静穏(A値が7以下、K値が2以下が無線通信に望ましい)だが、日によってはA値が15を超えることもあった。出力10WレベルでDX QSOを堪能するのはまだまだ難しい。

 

 

「太陽黒点情報 宇宙天気情報センター」のWebサイトに掲載された2022年5月25日(水)の太陽黒点映像。黒点が確認できる(宇宙天気情報センターのWebサイトから)

 

 

 余談だが、日本時間4月29日(金・祝)の16時ごろ、10MHz帯と21MHz帯のFT8モードで、P5DX(DPR of Korea/北朝鮮人民共和国)が出現したとの情報がある。パイレーツなのか、真偽のほどはわからないが、コンディション上昇にともなって目が離せない。

 

 

真偽のほどはわからないが、P5DX(北朝鮮人民共和国)がクラスターにアップされた

 

 

 

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<黒点数は2023~2026年付近にピークか?>太陽活動の「サイクル25」は現在の「サイクル24」によく似ていると予想

 

 

 

●関連リンク:
・宇宙天気情報センター
・太陽黒点(宇宙天気情報センター)
・天気ニュース
・電波伝搬障害研究プロジェクト4地点リアルタイムデータ

 

 

 


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