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feed 黒鼻山 6/4 (2022/6/5 4:57:15)

 

 

 先日、北泉ヶ岳に登る途中、何カ所かあった「黒鼻山」の標識が目につきました。以前は登山道がなく、積雪期に登る山との印象だったのですが、いつ頃からか夏道ができたようです。初めて登ってみました。

 

 北泉ヶ岳の中腹から南に派生する長く平坦な台地状の山で、いわば仙台のテーブルマウンテン。水神コースの少し先に山頂に直登する登山口がありますが、南端にある山頂のピストンのみではこの山の一部しかわからないわけです。長い台地の上がどんな風になっているのか? いったん北泉ヶ岳中腹の分岐まで登り、台地北端から尾根道に入ることにしました。

黒鼻山分岐

 

 「水神」の沢を渡渉し北泉ヶ岳方向に登ること20分ほど、黒鼻山への分岐着。細々ではありますが、しっかりした道形が続いていました。すぐに地図上の956mピークがあり、その後は麓から見た姿そのまま。登りもなければ下りもなし。標高900m前後を行く長く平坦な道。登山というのでもなく散策というには自然度が高すぎる、そんな妙な気分です。にぎわう泉ヶ岳エリアから孤絶してしまったような静かな空間。周辺はブナやドーダンの細木が林立し、独特な雰囲気がありました。

 

 しばらく続いた平坦地を緩やかに下り始めると「関口」からの直登ルートに合流、今度は緩い登りとなり、「ヒザ川」ルート分岐を過ぎるとまもなく黒鼻山の山頂となりました。尾根入り口の分岐から約45分。けっこう長く感じました。山頂には三角点と朽ちかけた山名板があるのみで、樹木に遮られ眺望はありません。標高842.7m。

黒鼻山山頂

 

 

 ここでしばし無線運用。145MHzFMにて県内および福島各局に交信いただきました。樹木による減衰もあると思いますが、南にはそこそこ飛んでくれるようです。

 

 「ヒザ川」分岐まで戻り下山開始。カラマツ林の中の細道をジグザグに下るとだんだんと幅広の道になり、さらに下って林道に出合いました。ここまでが思いのほか長く感じられます。ヒザ川にかかる橋を渡るとすぐ左手にテーブルとベンチが設置してありますが、標識はありません。林道を進んでよいのか、ベンチの先に伸びる登山道を進むのか迷いつつ、登山道に入ることにしました。

ベンチ右手に登山道

 

 笹薮が覆う荒れた感じの道で、どこに続いているのかもわからず不安に思っていると、「芳の平」への古い標識が現れほっとしました。その後は各所に標識があり、自然ふれあい館(バス停)に無事到着。無線運用と休憩を含め約4時間の山歩きでした。

 

 身近にありながら、あまり顧みられることのない寂山といえるのかもしれません。落葉の時期なら眺望も少しは得られそうで、機会をみてまた歩いてみようかと思います。

 

 

 

 

 

 


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