無線ブログ集
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TS-850D 修理 (2022/6/18 16:22:17)
TS-850D の修理です。
何か月も修理して欲しいと言うご依頼は無かったのですが、
先日、久しぶりにご依頼のあったFT-900に続いて、今月2台目のご依頼です。
FT-900を返却したあとは、修理デスクが空きましたので自分の無線機をバラバラにして
メンテナンスしていたのですが、再び片付けてすぐに修理が出来るよう準備をしました。
TS-850S の100W機と言うのは多く販売された機種ですが、TS-850Dは25W機と言う
昔、3アマの最大パワーが25Wになった時に販売されていたモデルで、今となっては中途半端な出力です。
あまり中古市場でも見かけない機種ですね。
と、言ってもファイナルは100W機と同じ構成で、出力を絞るようにハードで調整範囲を制限しているだけ
それを100Wや50W仕様に変更すればパワーアップが可能です。
25Wとして使うには余裕の塊で、50Wにしても余裕のある運用が出来ます。
フロントパネルの型式の印刷部分のTS-850Dと言うのがレアですね。
ご相談内容は、保管されていた無線機に電源を投入して見たら、不具合が発見されたと言う物。
ご依頼内容は
・受信音が極端に小さく、大きくならないので修理して欲しい (受信自体は出来ている模様)
・キャリアユニットの電解コンデンサに液漏れ跡が多数あるので対処してほしい
・出力を50Wにパワーアップしてほしい
と、言う事です。
この機種は、基板間をFFC(フォレキシブルフラットケーブル)で接続されており
何度も抜き差しすると、ケーブルの補強版が剝がれてしまうか、基板側のコネクタが
破損する可能性があるので、TS-940などの様に何度も基板を外してなんて
作業は遠慮したい所です。
ご依頼内容が部品交換だけで、そこまで何度も基板をひっくり返して
信号を追いかけるような作業ではなさそうでしたので、お受けしました。
電源を入れて動作確認したい所ですが、電解コンデンサの液漏れは目視で確認できるレベルですので
通電はまずこれの対処をしてからとしましょう。
受信音が小さいとの事ですので、お決まりに電解コンデンサを外します。
成大に漏れてますね....
基板を洗浄して電解液を流します。テスターで測定すると、パターン切れはしていませんでしたが
念のため、電線でジャンパーしておきました。
せっかく基板を取り出したので、半田クラックが起きやすい外部スピーカー端子の
再半田もしておきました。
基板を外す時、元に戻す作業でコネコネクタってどこ挿すんだっけ?ってなったらいけませんから
しっかり確認をするのですが、この機種は、同軸ケーブルのコネクタに色分けしてリングが挿入してあるので
赤がシルク印刷のRED、緑がGRNよしよし、次は黒 えーーーーーーーーーーーーっ
基板のシルク印刷がBLACKではなくBRACK、スペル間違えちゃったってヤツですね。
BRACKを物知りのGooleさんで調べると、どこかの辞書がヒットして 乾燥フルーツ入りケーキ だそうで。
修理の間に楽しませてくれるネタでした!
次はキャリアユニットの電解コンデンサの交換です。
中央の電解コンデンサの右に液だまりが見えます。ヤバイヤバイ
11個の電解コンデンサを交換 & 基板洗浄をします(交換前の画像)
基板を元に戻して電源を投入。
スピーカーからしっかりと音が出ていますので、SGから信号を入れて
DDSの動作を確認します。感度、復調音に問題はありません。
次に、パワー計とダミーロードを繋いでモニター受信機で送信音の確認です。
パワーは各バンド25W前後出ていて問題ありません。
送信音も良さそうですので、DDSも問題なさそうです。
長くなったので、最後のご依頼部分の50Wにパワーアップと調整、返却までは
次回のBLOGで。
自分の無線機は、壊したら部品取りなんて気楽に出来ますが、ご依頼品は
緊張しますね。
あー疲れた。
何か月も修理して欲しいと言うご依頼は無かったのですが、
先日、久しぶりにご依頼のあったFT-900に続いて、今月2台目のご依頼です。
FT-900を返却したあとは、修理デスクが空きましたので自分の無線機をバラバラにして
メンテナンスしていたのですが、再び片付けてすぐに修理が出来るよう準備をしました。
TS-850S の100W機と言うのは多く販売された機種ですが、TS-850Dは25W機と言う
昔、3アマの最大パワーが25Wになった時に販売されていたモデルで、今となっては中途半端な出力です。
あまり中古市場でも見かけない機種ですね。
と、言ってもファイナルは100W機と同じ構成で、出力を絞るようにハードで調整範囲を制限しているだけ
それを100Wや50W仕様に変更すればパワーアップが可能です。
25Wとして使うには余裕の塊で、50Wにしても余裕のある運用が出来ます。
フロントパネルの型式の印刷部分のTS-850Dと言うのがレアですね。
ご相談内容は、保管されていた無線機に電源を投入して見たら、不具合が発見されたと言う物。
ご依頼内容は
・受信音が極端に小さく、大きくならないので修理して欲しい (受信自体は出来ている模様)
・キャリアユニットの電解コンデンサに液漏れ跡が多数あるので対処してほしい
・出力を50Wにパワーアップしてほしい
と、言う事です。
この機種は、基板間をFFC(フォレキシブルフラットケーブル)で接続されており
何度も抜き差しすると、ケーブルの補強版が剝がれてしまうか、基板側のコネクタが
破損する可能性があるので、TS-940などの様に何度も基板を外してなんて
作業は遠慮したい所です。
ご依頼内容が部品交換だけで、そこまで何度も基板をひっくり返して
信号を追いかけるような作業ではなさそうでしたので、お受けしました。
電源を入れて動作確認したい所ですが、電解コンデンサの液漏れは目視で確認できるレベルですので
通電はまずこれの対処をしてからとしましょう。
受信音が小さいとの事ですので、お決まりに電解コンデンサを外します。
成大に漏れてますね....
基板を洗浄して電解液を流します。テスターで測定すると、パターン切れはしていませんでしたが
念のため、電線でジャンパーしておきました。
せっかく基板を取り出したので、半田クラックが起きやすい外部スピーカー端子の
再半田もしておきました。
基板を外す時、元に戻す作業でコネコネクタってどこ挿すんだっけ?ってなったらいけませんから
しっかり確認をするのですが、この機種は、同軸ケーブルのコネクタに色分けしてリングが挿入してあるので
赤がシルク印刷のRED、緑がGRNよしよし、次は黒 えーーーーーーーーーーーーっ
基板のシルク印刷がBLACKではなくBRACK、スペル間違えちゃったってヤツですね。
BRACKを物知りのGooleさんで調べると、どこかの辞書がヒットして 乾燥フルーツ入りケーキ だそうで。
修理の間に楽しませてくれるネタでした!
次はキャリアユニットの電解コンデンサの交換です。
中央の電解コンデンサの右に液だまりが見えます。ヤバイヤバイ
11個の電解コンデンサを交換 & 基板洗浄をします(交換前の画像)
基板を元に戻して電源を投入。
スピーカーからしっかりと音が出ていますので、SGから信号を入れて
DDSの動作を確認します。感度、復調音に問題はありません。
次に、パワー計とダミーロードを繋いでモニター受信機で送信音の確認です。
パワーは各バンド25W前後出ていて問題ありません。
送信音も良さそうですので、DDSも問題なさそうです。
長くなったので、最後のご依頼部分の50Wにパワーアップと調整、返却までは
次回のBLOGで。
自分の無線機は、壊したら部品取りなんて気楽に出来ますが、ご依頼品は
緊張しますね。
あー疲れた。
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