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<総務省の「技術基準適合証明等を受けた機器の検索」でヒット>八重洲無線、HF~50MHz帯の新機種「FT-710シリーズ」を開発中か? (2022/7/5 11:30:23)
総務省の電波利用ホームページにある「技術基準適合証明等を受けた機器の検索」コーナーでは、現在までに登録証明機関などによる「技術基準適合証明」や「工事設計認証」を取得した無線機器の検索が可能だ。このほど同コーナーで検索を行ったところ、八重洲無線株式会社が今年5月に「FT-710」「FT-710M」「FT-710S」というアマチュア機の工事設計認証を取得していることがわかった。いずれもHF~50MHz帯をカバーするSSB/CW/AM/FM機のようだ。
総務省の電波利用ホームページにある「技術基準適合証明等を受けた機器の検索」コーナー
総務省の電波利用ホームページにある「技術基準適合証明等を受けた機器の検索」コーナーでは、平成11年3月以降に技術基準適合証明等を受けた機器の検索が可能だ。ここで機関名を「(一財)日本アマチュア無線振興協会」(アマチュア機の技適や工事設計認証を行っているJARDのこと)を選んで検索すると、思いがけない機種の技適(認証)情報に遭遇することがある。
このほどhamlife.jpが検索を行ったところ、八重洲無線の「FT-710」「FT-710M」「FT-710S」という、見慣れない機種名の無線機器の認証情報がヒットした。
八重洲無線の「FT-710」「FT-710M」「FT-710S」という製品の認証情報がヒットした
この3機種は令和4年5月20日にJARDによる特定無線設備(アマチュア機)の工事設計認証を取得。いずれも1.8~50MHz帯の各バンドをカバーし、電波型式はA1A(CW)、A3E(AM)、J3E(SSB)、F3E(FM)の4モードに対応、機種名の違いは空中線電力で100W機は「FT-710」、50W機は「FT-710M」、10W(50MHz帯は20W)は「FT-710S」を名乗っている。いずれも日本の電波法に基づく工事設計認証を取得していることから、日本国内での販売が想定されている新製品と推測できる。
★100Wタイプ「FT-710」の認証情報(002-220002)
★50Wタイプ「FT-710M」の認証情報(002-220003)
★10W(50MHz帯は20W)タイプ「FT-710S」の認証情報(002-220004)
では「FT-710シリーズ」はどのような機種だろう。同じく「技術基準適合証明等を受けた機器の検索」で、2020年秋に登場した八重洲無線の人気HF~50MHz帯機「FTDX10シリーズ」(価格:217,800円)を見てみたところ、こちらも100/50/10Wタイプをラインアップしているが、電波型式はA1A、A3E、J3E、F3Eだけでなく「F1B(RTTY)」や「G1B(PSK)」にも対応し認証を受けていることがわかった。このことから「FT-710シリーズ」は、FTDX10シリーズよりも対応モードを減らす代わりに、よりリーズナブルな価格帯で登場する製品(コンパクトHF機?)ではないかと想像できる。
八重洲無線の人気HF~50MHz帯機「FTDX10シリーズ」(価格:217,800円)
2020年秋に登場した「FTDX10」の認証情報(一部抜粋)。電波型式にF1BやG1Bも含まれていることがわかる
アマチュア無線業界では、まもなく「関西アマチュア無線フェスティバル」「東海ハムの祭典」「ハムフェア2022」といった大規模イベントが相次いで開催される時期を迎える。そのどこかの会場で「FT-710シリーズ」のお披露目が行われるかもしれない。期待して待つことにしよう。
●関連リンク:
・技術基準適合証明等を受けた機器の検索(総務省
電波利用ホームページ)
・登録証明機関による工事設計認証に関する詳細情報 002-220002 FT-710(総務省 電波利用ホームページ)
・八重洲無線 アマチュア無線 現行製品ラインアップ