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JARL第11回定時社員総会ご報告(その3・役員選任) (2022/7/10 21:18:23)
社員総会報告
その1(速報)はこちら 。
社員総会報告 その2(決算)はこちら 。
報告その3では、第2号議題(役員の選任)に関する私の質問( 事前質問の全文はこちら )と執行部の回答を記録します。ほぼ、当日の流れに沿っています。
JARLが現在抱える3つの緊急課題について(候補者全員に対する事前質問)
(山内の事前質問要旨)(1) 今年1月、JARLが今すぐに取り組むべき緊急の課題を、①カード転送の安定化、②法制度・バンドプラン改善対応、③財政健全化の3点と考え、髙尾会長に対し「課題解決に向けての議論のご提案」をお送りした 。お返事に、「協議を行う」とあったが、 具体的にどのような協議をおこなったのか について、髙尾候補のご説明を伺いたい。
(髙尾候補を含め、一切答弁なし)
(山内の事前質問要旨)(2)17名の理事・監事候補者に、3点の緊急の課題についてアンケートを行ったが、返事があったのは
JA2HDE 木村 時政氏
JG2GFX 種村 一郎氏
JH3GXF 安孫子 達氏
JR3QHQ 田中 透氏
JH4NMT 松田 佳之氏
JA9PPC 森田 喜邦氏
の6名のみ。 特に、現職の理事・監事からはひとりも返事がなかったことに驚いている。 社員総会の場で、返事をされなかった11名の皆さんひとりひとりから、上記の3つの課題について、ご意見を伺いたい。
(日野岳専務理事の答弁)さきほどご回答したとおり→→(JH4PHW坂井社員の質問に対する日野岳専務理事の答弁)3つのテーマについて(個々の候補者の)所信を聞かせて欲しいということだが、
①カード転送については、先ほど説明した事情でカードの停滞があり、早急に連盟としてもなにがしかの手当をしたいということで検討中。
②7MHz/FT8国内周波数については先ほど説明した。→→後述。
③財政についても、今ある会員サービスをより充実させて、会員数の増加を図り、経費節減につとめ、今季同様収支均衡に向けた体制維持を継続することが責務と考える。
(3) 1月に提案文書を送った後、○○氏及び○○氏からは、重要な問題なので理事会で議論したいとのお返事を頂いていたのだが、その後はお返事がなくなってしまった。どなたかが、両氏を含む現職役員の皆さんに、「山内らのメールには回答するな」と止めたとしか思えないが、髙尾候補のご見解を伺いたい。
(日野岳専務理事) 会長が誘導しているということは決してない。
【山内感想】 執行部は、候補者の個別発言を徹底して拒否しました。 不思議でなりません。あとで詳しく検討します。
知床遊覧船問題(日野岳候補に対する事前質問)
(山内の事前質問要旨) 知床における事故 につき、JARLとして、早期の段階で報道機関を集めてアマチュア無線制度に関する解説(レク)を行ったり、アマチュア無線機の不法・違法運用について断固反対する声明を出したりすることができたと思うが、JARLの業務を預かる専務理事として何も動かなかったのはなぜか。
(日野岳専務理事の答弁)先日総務省の告発があったが、詳細不明。無線局の取扱についてマスコミはいろいろ報道しているが、アマチュアの不法なのか業務の違法なのかもまだわかっていない。問題が明確になった時点で対処したい。総務省とも相談している。
【山内感想】これも的外れ。知床での事故が起きた直後、知床遊覧船社のアンテナが折れていたことは報道されていましたが、そもそも観光船でアマチュア無線機が使われていたこと自体を問題視する報道はありませんでした。そういう状況下で、「アマチュア無線機の不法・違法運用がされていれば大問題。断固反対する」という声明を出してマスコミを啓蒙し、世論を動かすことは、JARLしかできないことです。これこそアマチュア無線家を代表する団体の役割だと思いますが、残念ながら何も動かなかった(今でも動いていない)わけです。
東京都太陽光パネル義務化条例(日野岳候補に対する事前質問)
(山内の事前質問要旨)東京都が、個人住宅にも太陽光発電パネルの設置を義務づける条例の制定に動いている。JARLの業務を預かる専務理事として、どのような行動を起こすのか。
(日野岳専務理事)JARLとして注視している。社会情勢から設置の否定はできないと思うが、東京都もアマチュア無線のこと、それに対する影響を知らないでやっていると思われ、強く意見を述べていくつもり。意見書はすでに提出済み。国会関係者とも打ち合わせを行っている。過去にはソーラーパネルの協会のようなところにも申し入れをを行ったことがある。
【山内感想】パブコメ意見を出すことは個人でもできます。太陽光パネルが無線通信に与える悪影響について ひとりでも多くの都議会議員に知ってもらうこと、今回の条例に反対する業界団体と連帯すること、都庁に陳情に行く といったことは、個人ではできません。そこに、JARLの存在意義があると思うのですが、これもやっていません。
7MHz/FT8国内周波数問題 (日野岳候補に対する事前質問)
(山内の事前質問要旨)
a.
昨年9月、IARUからJARLに対し、7.041MHzのFT8国内周波数の移転を検討し、12月末までに回答するよう要請があった。JARLの業務を預かる専務理事として、早い段階から会員に情報を周知し、議論を深めておくといった対応を取らなかったのは何故か?
b. 周波数委員会やコンテスト委員会の意見を聞かなかったのはなぜか。
c. 12月末に、IARUにはJARLとして何と回答したのか。それから6ヶ月経ったが、IARUにおける議論は現状どうなっているのか。
d. 今後、我々アマチュア無線家は、どう運用すればいいのか。
e. JARLの業務を預かる専務理事として、JARLが国際基準に合わせて柔軟に改訂できるようにするために、総務省にバンドプラン告示の改正は求めないのか。
(日野岳専務理事)先ほどの答えのとおり→→(JA3HBF田原社員の質問に対する日野岳専務理事の回答)FT8の国内周波数については、リージョン1、2、3で統一したバンドプランを作ろうということで、リージョン3からJARLに対して意見を求められた。理事会で審議した結果、世界的な慣習に従うということで、JARLもこれに同調したということである。
【山内感想】7MHz/FT8国内周波数問題は、「世界的慣習に従う」という話ではなく、JAは法制化されたバンドプランのため世界的慣習(7.074MHz)に従えないため、JAのためだけに例外(国内周波数)を設けてもらうか、どこに設けるか、という問題です。日野岳専務理事の答弁は問題を正しく理解しておらず、私の個別質問にも答えていません。この点も後で追加質問します。
社会貢献活動ガイドラインについて(日野岳候補に対する事前質問)
(山内の事前質問)
a.
ガイドラインを、社会貢献活動に関する法令の改正と同時に公表できなかったことに責任を感じているか。JARLの業務を預かる専務理事としての認識をお尋ねしたい。
b. 日野岳候補は、昨年の社員総会で、「有識者」の協力を得てガイドラインを作成していきたいと答えたが、有識者とは誰か。総務省の担当者のことか。
(日野岳専務理事) 有識者とは総務省関係者のこと。
【山内感想】まさか、自分たちでは作れなくて、総務省に代筆してもらったということ でしょうか・・。
555万5000円の退職金について(日野岳候補に対する事前質問)
(山内の事前質問)昨年の社員総会で、「事務局職員退職一時金支給規定」による算定額よりも多いのではないかと考え、算定根拠を質問したが、明確な回答がなかった。555万という多額の、説明できない退職金を受け取っていることは大きな問題であるが、日野岳候補は、退職金を返金する意思はあるか。
(日野岳専務理事)過去の総会にかかること。何度もお答えした。本総会とは関係ないので答えは致しかねる。
【山内感想】日野岳氏への退職金の額、計算があわないのですが・・。
社員総会速記録の代わりとなる録画録音の公開について(日野岳候補に対する事前質問)
(山内の事前質問)昨年の社員総会で、社員総会の録画録音を公開するよう要望があり、日野岳候補は「検討する」と明言したが、どのような検討を行ったのか。検討結果が理事会報告に記載されていないのはなぜか。
(日野岳専務理事)JARL会員に限って配信するシステムを作るのが困難。 公開して欲しくないという出席者もいるので、録音録画の公開は今のところ考えていない。
【山内感想】社員総会の内容を公開して欲しくないと考えている社員は本当にいるのでしょうか ?
個人情報保護法(日野岳候補に対する事前質問)
(山内の事前質問)
a.
今年4月1日付けで個人情報保護法の改正法が施行され、各社・各団体は対応に追われたが、JARLは何か対応したか。JARLの業務を預かる専務理事としての認識をお尋ねしたい。
(日野岳専務理事)具体的な改善は行っていないが、会員情報を預かるJARLとしてより一層の厳格な管理が必要と認識している。
b. 今年3月7日のメールで、 最新の局名録がヤフオクに出品されていること を日野岳候補と総務部に情報提供したが、何の対応もせず、結局、7,000円という高額で落札されてしまった。JARLとしてYahooに対し違反通報を行う等できたと思われるが、対応しなかったのはなぜか。
(日野岳専務理事)その事例が判明すればその都度申し入れ。イタチごっこで追いつかない。できる範囲で対応。
【山内感想】JARLの会員情報の取扱いは、法に照らして相当問題があるので、全面的に見直したほうがよいと思います。
ワイヤレス電力伝送(日野岳候補に対する事前質問)
(山内の事前質問)2.4GHz帯と5.7GHz帯に影響すると思われる 「空間伝送型ワイヤレス電力伝送システム」が、今年、とうとう認められてしまった 。 日野岳候補は、このシステムについて議論した「情報通信審議会 情報通信技術分科会 陸上無線通信委員会」のメンバーであった が、アマチュア無線に与える悪影響を排除するため、委員会でどのように行動したのか。もし何らかの行動をしたのであれば、それを会員にアピールしなかったのはなぜか。
(日野岳専務理事)JARL電磁環境委員会の委員長が検討会のメンバーとして参加。激しい議論が行われた。陸上無線通信委員会に上がってきたときに、私の意見で検討会に差し戻しをしてもらった。その結果、調整機関を設けるなど新たな方策をしてもらった。
【山内感想】日野岳氏もちゃんとやることやってる?と思えた数少ない答弁でした。もし自分の意見で差し戻しさせたのなら、JARLの功績として宣伝すればいいのに、広報が弱いと思いました。
ハムフェアのパンフレットへの出展者の住所・電話番号の記載(日野岳候補に対する事前質問)
(山内の事前質問)
a.
ハムフェアの出展代表者は、パンフレットにおいて住所・電話番号を公開させられるが、これを嫌って出展を断念した団体もある。いまどき、不特定多数の入場者に住所・電話番号を晒す理由を、ハムフェア実行委員長である日野岳候補にご説明頂きたい。
b. 参加者にとっては、住所・電話番号よりも、むしろ、団体のホームページや代表者のメールアドレスを記載した方が役に立つのではないか。この点について、ハムフェア実行委員会で議論があったと聞くが、どのような議論が行われどのように結論付けられたのか。
(日野岳専務理事)開催後の問い合わせ、出展団体の責任の所在を明確にしてもらうということで、各団体の連絡先を記載してもらっている。確かに時代に即していないかもしれないので、ハムフェア実行委員会では、来年以降の掲載方法について検討することになっている。
【山内感想】来年は期待しましょう。
専務理事の役割(日野岳候補に対する事前質問)
(山内の事前質問)日野岳候補は、専務理事の役割を何と心得ているか。例年どおりの事業を例年どおり漫然と繰り返すだけであれば事務局長以下で十分である。専務理事の役割を果たしていないとの批判にどう答えるか。
(日野岳専務理事)今回の任期中も、会員数の増加、総務省関係、オリパラ、アドバイザリーボードの立ち上げなど、各種の施策を打ち出すことができたと私自身思っている。もちろん私だけの力ではなく、会長をはじめとして理事会、地方本部支部、事務局の皆さんが一丸となって成し遂げられたものと思うが、法人の意向に沿って、業務執行理事、専務理事の責務を十分果たしていると認識している。
【山内感想】日野岳氏の働きぶりに対する社員の判断が、 後ほど示されます。
JARL Webやラジオ番組で取り上げるトピック(髙尾候補に対する事前質問)
(山内の事前質問)
a.
髙尾候補が関与した行事に極端に偏っている
が、誰がトピック選定し、記事を用意しているのか。髙尾候補が自分で選んでいると理解してよいか。
(日野岳専務理事)関係スタッフによる編集会議を定期的に開いて選定している。
b. 昨年のボーイスカウト連盟による「JOTA 2021」の記事 の中で、関東のみを取り上げ、東海や関西については一切触れられなかったのはなぜか。
(日野岳専務理事)特別な意味はない。編集上の都合による。
【山内感想】「編集会議」というのは、JARL Webについて なのか ラジオ番組についてなのか、はっきりしませんでした。 髙尾氏を奉り上げたあの記事 は、ボーイスカウト連盟側でもとても評判が悪かったと聞きます。 JARL会員5万人の中には、広報のプロもいらっしゃると思います。そういう方々を編集会議に迎え、協力・助言を受け入れた方が良いと思います。
東京都太陽光パネル義務化条例(髙尾候補に対する事前質問)
(山内の事前質問) 今年4月5日に泉田衆議院議員がJARLを来訪された際に、髙尾候補は、「太陽光発電システムのアマチュア無線局への影響についても意見を交わしアドバイスも頂戴した」とのこと であるが、どのような助言を頂き、それを今後どのように生かすつもりなのか。
(日野岳専務理事)(議員は)システムとアマチュア無線の因果関係について技術的に勉強したいということで、調査研究していただいている。今後は官庁や関係団体に働きかけていきたい、ということで思っている。
【山内感想】議員に会ったのは髙尾さんですから、彼から直接聞きたかったのですが・・。
ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線アドバイザリーボード (髙尾候補に対する質問)
(山内の事前質問)a. 1月26日の第1回会合で髙尾候補が行った意見書は、JARL Newsの2022年春号に掲載されている。これは、誰が作成したのか。
(日野岳専務理事)JARL会長名義であり、文責はJARL会長にある。
(山内の事前質問)b. 「アマチュア無線界を代表して」意見を述べたとあるが、会員から意見を公募したことはない。その結果、 C4FMレピーターの解禁、D-STARやWires-Xのホットスポットに別の免許が必要とされる問題、バンドプランの柔軟化、外国人による開局手続の簡素化等、会員の要望が高い事項が含まれていない 。意見を公募しなかったために、このような重大事項が欠落してしまったとの認識はないか。
(答弁なし・・)
【山内感想】 一部の無線家の意見だけで作られた意見書は、「アマチュア無線界を代表した」意見とはいえません 。昔のJARLは、会員からの意見募集等、きちんとできていたのですが・・(参考: バンドプランは誰のもの?(7MHz帯狭帯域データを中心にその変遷を振り返る) )。
(山内の事前質問)c. この意見書について、 hamlife.jpが4月1日の記事で報道したにも関わらず、直後に削除 させたのは何故か。
(答弁なし・・)
(山内の事前質問)d. アドバイザリーボードは、1回目が開催されてから半年が過ぎようとしているが、2回目以降が全く開催されていない。今後はどのように進んでいくのか。
(日野岳専務理事)JARLではなく総務省が非公開で主催・設置している検討会。すでに何回か開催されており、総務省の発表をご覧頂きたい。
【山内感想】議事要旨が公開されていたことに気づいていませんでしたすみません・・・。 → 総務省のウェブサイト「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線アドバイザリーボード」
不明朗な支出(髙尾候補に対する質問)
(山内の事前質問)一昨年に指摘された不明朗な支出について、JARLに返金・補填する意思はあるか。その一部(例えば、髙尾氏の義兄の葬儀香典代、「会員ファーストの会」メンバーによる福岡県での飲食費等)だけでも、返金・補填する意思はないか。
(日野岳専務理事)過去の総会で何度も答えた質問。本総会と関係ないので回答致しかねる。
【山内感想】領収書問題、このまま有耶無耶にするつもりでしょうか。
監事の資質(志村監事候補に対する質問)
(山内の事前質問)志村監事候補は、現在は山梨県支部長・社員であり、昨年の社員総会において全国の社員から約20枚の委任状を受け、髙尾会長・日野岳専務理事・佐藤監事の解任議案の否決に大きく貢献した方である。そのような方が、現執行部に対する監査を公明正大に行えるのか。
(日野岳専務理事)監事として公明正大に責務を果たしていただけると確信。
【山内感想】ご本人の口から伺いたかったですね。注視していきましょう。
準備書面に対する答弁が終わった後の、当日の質疑(抜粋)
(7L1FFN磯社員)昨年の社員総会で、”JARL執行部に異議を唱える人たち”と対面でお話をすることを検討する、という答弁があった。さきほど、対面での意見交換はなかったものの、文書での意見交換は進んだかのような話があったが、どのようなやりとりがあったのかお聞きしたい。 私のような支部長は、会員とJARL上層部の板挟みにあって大変苦慮している。やりにくい。 そのようなことがないという方向でこの1年間動いていただいたと思うが、自己反省も含めて、どんな風に進めたのかお聞きしたい。その結果を踏まえて、第2号議案の賛否を決めさせていただきたい。
(10秒の沈黙の後に・・日野岳専務理事) おっしゃるとおりで、私も苦慮している。この状況はあまり良くないと思っている 。文書のやりとりはさほど進展はしていないが、拒絶しているということはない。やはり正常な・・お互いの協力はし合って、反省すべき所はして、真摯に受け止めて、業務執行して参りたい。
(山内の意見・質問)理事の選任議案は個別に判断するもの。また、誤解されているかもしれないが、私は候補者の皆さんの人格攻撃をしているわけではなく、アマチュア無線家として仲良くやりたいと思っている。特に地方本部長の方は、各地で一生懸命活躍されており、その点には敬意を表する。ただ、今日の議題は、 理事としてふさわしいかどうか、この団体を引っ張っていく人としてふさわしいかどうか、今までの行状、お考えに照らしてふさわしいかどうかを判断する場面なので、 社員の皆さんはそのようにお考えいただければと思う。 なので、やはり個別の意見を伺いたい(拍手)。
例えば、私ども3名連名で送った議論のご提案、私も別に取って食おうというつもりはなくて、いろんな意見を交換したらどうですかと。会長も専務理事も、忙しくて手一杯で、色々お忙しいのだろうと思う。だから、3年くらい前に、大矢理事がいろんな提案をされたのを否決されたのも、やってられないよ、そんなキャパはないんだ、というお考えだったのかもしれないが、 私どもは「お手伝いします」と言っているんですよ。それなのに拒否される。
今、文書のやりとりがあるとおっしゃったが、ここに持ってきた。会長から、団体の番号も付いていない紙がきました。この度は、貴重な意見をありがとうございました、協議を行い、取り組んで参ります、今後ともご協力をお願い致します、という以外、何も来ない。 こういうところがJARLの発展を、自分の周りを自分のお友達だけで囲むという態度が、JARLの発展を阻害しているのではないかと私は思う 。
具体的な質問を2つ。理事・監事候補17名は、理事・監事になりたいという方々ですが、この場に来ているのかどうか、出席していない方については、今から連絡が取れる状態にあるのかを専務理事に伺う。
また、6人の理事候補からお返事を頂いた。皆さん関心のあるQSLカードについて、この6人の方々は、ビューローに対し送られてくる枚数は、やはり削減した方がいいのではないか、というご意見だった。専務理事のご説明では、それはなかなか難しいということだった。 ということは、候補者の中でも意見が割れている。なのに、専務理事のお答えだけ では、我々満足できません(拍手)。少なくともそこに座っている現職理事、また他の候補は2階にいると思うが、 それぞれの候補者について、例えばQSLカードについて、ビューローが遅れている問題をどうやって改革していくかについて、アイデアを伺いたい。
(20秒の沈黙の後に・・日野岳専務理事)理事候補者の出欠はわからないけれども、今2階に待機していただいている。(山内:全員ですか?と尋ねると)それは今わからない(議場騒然)。確認している。とにかく、総会終了後に理事会にご出席いただくと言うことで、招集している。
(鈴木議長)他に質問は?
(山内の発言)各候補に対しQSLカードの問題について、これ、各候補に答えていただいていない。(「議事進行」の声)はい、議事進行してください。答えてください。
(鈴木議長)JK7LXU石岡社員どうぞ。(議場からおや、との声)
(石岡社員)山内さんの質問に対してはあとで答えていただくとして、 候補者の個人的な意見が述べられなかで投票しろというのは、この肩書きだけで(当日配布された経歴資料)だけで選べということ。人格とかJARLをどうしようとかいう考えを聞かずに人を選べというのは、我々に対して侮辱である。 また、特に監事候補者について、去年いろいろ質問をして、今年も質問をしたところ、「去年答えた」と。だが、私は去年出席していない。発言要旨の掲載もない。何をいったかわからない。監事は、理事の職務執行を監査する、監督し検査するわけだが、髙尾会長、東北地方本部長、監事の3名連名で、特定の候補者に対する投票依頼のハガキを大量に撒いている。それが、監督監査をする人のやることか。また、経歴書を見ると、監事候補者は会社経営とあるが、監事は会社経営をしていればできるというものでもない。
(日野岳専務理事の答弁)先ほどの理事・監事候補者の件であるが、全員出席している。それから、理事監事の経験ということだが、 個々に候補者から意見を述べることは控えさせていただきたい 。日頃の活動、また今日配布の資料を踏まえてお選びいただきたい。
(鈴木議長)他に質問は?
(本林社員の質問)議長と、連盟の顧問であるオーセンスの先生方にお尋ねしたい。さきほど、一般社団財団法人法53条に基づき、髙尾さんと中村さんを指定して質問したが、答弁は専務理事からだった。ここは、髙尾さんと中村さんから答弁を頂きたいがどうか。
(鈴木議長)理事者側お願いします・・・ (弁護士からの耳打ちがあった後)特定の理事を指名して答えをもらう権利はない。 他にご質問は?
(山内)はーい。
(鈴木議長)ありませんね。では、時間も限られているので、質問を打ち切って( 「打ち切れない」という声と「議事進行」という声で議場騒然 )採決に入る。それでは第2号議案の採決を、挙手によって行う。(議長!の声)議事進行に関するものか?
(JH4PHW坂井社員)候補の中に社員の方がいるが、投票できるのか?
(鈴木議長)できます。第2号議案の採決は、賛成の挙手のみとります(「反対」との声と拍手)。
(山内) 動議!議長不信任案を提出致します(拍手) 。
(鈴木議長)コールサインと名前を言ってからにしてください。
(山内)議長2名の不信任案・解任議案を提出する。理由は2つ。 私が質問をしようとしたのに強引に議事を進行しようとしたこと。もう1つは、採決の方法について議場に諮っていない。 先ほど、賛成のみを係数することについて動議が出て、パラパラと拍手はあったが多数ではなかった。きちんと採決していない。私はその点については反対。なぜなら、先ほど第1号議題について、数が合わないといってあれほど揉めた。なので、賛成だけを集計しても、集計にミスが生じる可能性は高いと思う。そこで、議長不信任案の動議と、採決の方法についての動議の2点を、議場に諮っていただきたい。
(その後、議長不信任案の動議について挙手による採決が行われた。賛成54票、現時点での会場内の議決権の数は124票、賛成票が過半数に達しないので否決。 採決の方法についての動議は議場に諮られず、第2号議題についての挙手による採決へ )
【山内感想】社員との真剣な対話を求めているのは私だけではありません。なのに、 執行部は、社員・会員との対話を拒否し、支部長の皆さんを、執行部と会員の間で板挟みにして苦しめています 。社員総会も、毎度のことながら、その場限りの答弁でやり過ごそうとします。理事・監事候補の個別の意見を頑なに拒否し、顧問弁護士もそれに同調するのは異様な光景でした。髙尾さんは、何を恐れ、何を守ろうとしているのでしょうか。
役員選任議案の採決の結果
「会場内123、議決権行使書5、合計128、過半数となる数65」です。
コールサイン | 氏名 | 採決の結果 | 私の賛否と理由 |
---|---|---|---|
JE1KAB | 日野岳 充 | ( 否決 :賛成63票) | 反対(「3つの課題」に回答なく、課題解決に真剣に取り組んでいない。専務理事として社員総会での答弁も不十分) |
JG1KTC | 髙尾 義則 | (可決:賛成76票) | 反対(「3つの課題」に回答なく、課題解決に真剣に取り組んでいない。会長として、会員との対話が偏っている) |
JH1LWP | 島田 守康 | (可決:賛成95票) | 反対(「3つの課題」に回答なし。髙尾氏に同調するだけ) |
JL1ALE | 菊池 宏 | (可決:賛成90票) | 賛成(「3つの課題」に回答ないが、新人であり今後に期待) |
JA2HDE | 木村 時政 | (可決:賛成78票) | 賛成(「3つの課題」に回答あり、課題解決に真剣) |
JG2GFX | 種村 一郎 | (可決:賛成78票) | 賛成(「3つの課題」に回答あり、課題解決に真剣) |
JH3GXF | 安孫子 達 | (可決:賛成76票) | 賛成(「3つの課題」に回答あり、課題解決に真剣) |
JR3QHQ | 田中 透 | (可決:賛成76票) | 賛成(「3つの課題」に回答あり、課題解決に真剣) |
JH4NMT | 松田 佳之 | (可決:賛成76票) | 賛成(「3つの課題」に回答あり、課題解決に真剣) |
JA5SUD | 森田 耕司 | (可決:賛成121票) | 賛成(「3つの課題」に回答ないが、理事会で議論する方向で動いてくれた) |
JA6HUG | 中村 信雄 | (可決:賛成91票) | 反対(「3つの課題」に回答なし。髙尾氏に同調するだけ) |
JA7AJH | 尾形 和俊 | (可決:賛成84票) | 反対(「3つの課題」に回答なし。髙尾氏に同調するだけ) |
JA8ATG | 原 恒夫 | (可決:賛成92票) | 反対(「3つの課題」に回答なし。髙尾氏に同調するだけ) |
JA8DKJ | 三井 武 | (可決:賛成93票) | 反対(「3つの課題」に回答なし。髙尾氏に同調するだけ) |
JH8HLU | 正村 琢磨 | (可決:賛成95票) | 反対(「3つの課題」に回答なし。髙尾氏に同調するだけ) |
JA9PPC | 森田 喜邦 | (可決:賛成117票) | 賛成(「3つの課題」に回答あり、課題解決に真剣。今後に期待) |
JF0JYR | 髙橋 哲也 | (可決:賛成105票) | 反対(「3つの課題」に回答なし。髙尾氏に同調するだけ) |
コールサイン | 氏名 | 採決の結果 | 私の賛否と理由 |
---|---|---|---|
JA1MEK | 志村 文夫 | (可決:賛成82票) | 反対(「3つの課題」に回答なし。過去の社員総会での投票行動をみるに、執行部に対する監督が期待できない) |
JE7JGG | 佐藤 眸 | (可決:賛成76票) | 反対(「3つの課題」に回答ないが、理事会で議論する方向で動いてくれた。迷ったが、過去の執行部への監督が不十分であったこと、会長と連名での推薦ハガキを送っていることから、反対) |
【山内感想】今回、「現職の専務理事が否認」という、前代未聞の事態となりました。今回は、”落選運動”的なことは行われておらず、ひとりひとりの社員の皆さんが、日野岳専務理事の働きぶりについて理性的・冷静な判断を示されたものと私は受け止めています。コロナを理由に、委任状が会長の思うように使われた 過去2回の社員総会が異常だったのです。
現職の専務理事が否認という事態は、組織としてとても悲しいことです。当然ですが、私の中に高揚感はまったくありません。
さて今後ですが、社員総会後の理事会で、また、髙尾氏が会長に選ばれました。髙尾氏が主宰する「会員ファースト派」のシナリオどおりです。「自分たちは髙尾さんの後ろにいて、黙って従っていればいい。」という姿勢では、JARLはこのままさらに、どんどん痛んで、衰退していってしまいます。
現職専務理事の否認は、これまでの髙尾・日野岳執行部の業務執行の否認です。「会員サービスの質は落とさない」という、一瞬耳障りがいい建前のもと、会員の意見を聞かず、目の前の問題を先送りにし、過去の遺産を食い潰していくやりかたに、社員がノーを示したことを意味します。日野岳氏を推薦し、社員総会の場でも高く持ち上げていた髙尾会長には、日野岳氏の推薦責任があります。
髙尾会長には、「これまでのやり方ではなダメ」という社員・会員の意思を真剣に受け止めていただきたいと思います。対話をしましょう。日野岳氏が去った後、ますます人手は足りなくなるでしょう。仲間内で固めるのではなく、皆で協力して、JARLを、アマチュア無線を盛り上げていきましょう。
(2022-07-03 記)