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feed 胡桃ヶ岳ー中ノ岳 鳴子温泉散策 (2022/7/12 16:30:24)

 

 

 潟沼にある胡桃ヶ岳(くるみがだけ)の登山道が整備されたらしく、どんな様子なのかと思い、訪ねてみることにしました。ついでに県民割がまだ間に合うということで、数年ぶりに鳴子温泉に宿泊。

 

 東北本線で小牛田へ、陸羽東線に乗り換え鳴子温泉駅下車。今にも雨が降り出しそうな曇天の中、潟沼に向かいました。1kmほど車道を上ると三叉路があり、そのすぐ先の斜面に「胡桃ヶ岳登山口」の小さな標識を見つけました。

 

 細々ながら登山道はよく踏まれた感じで、藪っぽさはありません。ただ、もともと夏場に登るような山ではないわけです。蒸し暑さで汗だく、クモの巣にも注意を払いながら進むと、20分ほどであっけなく山頂に到着しました。標高461m。落葉の時期なら潟沼が樹間越しに見えるようですが、今時期は眺望なし。明治時代の古い石柱がありました。

胡桃ヶ岳山頂

 

 以前はここから先は藪状態だったようで、1年ほど前に登山ルートが整備されたようです。胡桃ヶ岳を後にもう一つのピークである中ノ岳へ。笹の切り残りがあって少し歩きにくい急坂を下り、潟沼への分岐を過ぎて登り返すと笹原の平坦地。さらに登ること数分、中ノ岳山頂に到着。小さな山なのでなんということもありません。標高440m。小広く刈り払われて眺望良く、潟沼の一部も見渡すことができました。蒸し暑いのは相変わらずですが、時折風が通り、涼を運んでくれます。この山頂は気に入りました。

中ノ岳山頂

 

 ダメ元の無線運用。ハンディ機でCQを出してみたものの、応答なし。低山かつ地形的に奥まっているためでしょうか。無線は早々にやめにしました。

 

 さらに登山道を先に進むと標識のない分岐点があり、ここから潟沼遊歩道に下りることにしました。どこからともなく硫黄の臭いが漂ってきます。潟沼は周囲1.3kmの火口湖で、湖底から絶えず熱水ガスが湧出する有数の強酸性湖なのだそうです。晴天なら独特の色合いを見せてくれるのですが、あいにく霧雨に変わり、エメラルドグリーンとまではいきませんでした。

潟沼遊歩道に下山

潟沼より中ノ岳

 

 湖畔のレストハウスを後に、車道を歩いて下り、鳴子温泉街へ。途中数カ所に源泉があり、あちこちから湯気が立ちのぼっているのが見えてきました。鳴子は8種類もの泉質があるそうで、それぞれの旅館が独自に源泉を持っていて、どんな泉質なのかは旅館ごとに異なります。中には何種類もの源泉を持つところもあり、湯量の多さと泉質の多様さ、これが鳴子の魅力かなと思います。コロナ禍で苦境にあるのはどこの温泉地も同じようで、巨大ホテルのみが目立ち、それがかえって寂し気な雰囲気を醸しているように感じられました。

 

温泉神社 滝の湯付近

 

 駅から歩いてちょっとした山歩きのできる温泉場というのはそう多くはないです。胡桃ヶ岳、中ノ岳、潟沼周辺、そして鳴子温泉、無線には不向きなようですが、涼しくなったらまた訪ねてみたいと思います。

 

 

 

 

 


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