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<出力0.5Wのコンパクトサイズ>西無線研究所、50MHz帯AMモードのハンディ機「NTS601」を新発売 (2022/7/20 12:25:38)
アマチュア無線機、人工衛星搭載用通信機、RFID装置、CB(市民ラジオ)無線機などの開発で知られる西無線研究所(兵庫県神戸市)は、このほど50MHz帯のAMモードに対応したハンディトランシーバー「NTS601」の開発を完了し、予約申し込みの受け付けを開始した。同機種は単3乾電池4本または外部電源で動作し、50~51MHzのうちの15chで送受信が可能。送信出力は0.5Wで外部アンテナ端子(SMA)を装備。スピーカーマイクが付属している。価格は68,200円(税・送料込み)。
西無線研究所の50MHz帯AMハンディ機「NTS601」(右の写真は第一電波工業のホイップアンテナ「SRH940」を取り付けたところ)
NTS601の上部
西無線研究所は現在、アマチュア無線機として50MHz帯のSSB/CWハンディ機「NTS620」や144MHz帯のSSB/CWハンディ機「NTS220」を発売している。さらに以前は「NTS200」「NTS210」「NTS700」「NTS710」「NTS1000」といった機種を発売していたが、50MHz帯のAM専用ハンディ機の発売はこれが初めてとなる。基本デザインは2019年に発売を開始した市民ラジオ用のハンディ機「NTS111」を踏襲したものだ。特徴は次のとおり。
<NTS601の特徴>
★小型でポケットサイズ:本体外形寸法は80W×165H×27Dmm(突起部を除く)
★軽量:本体重量は約220g(電池別)
★送信出力:500mW
★50~51MHzのうちの15chで送受信可能。標準仕様の設定周波数は50.51~50.65MHzを10kHzステップでカバー(下記参照)
1ch 50.51MHz
2ch 50.52MHz
3ch 50.53MHz
4ch 50.54MHz
5ch 50.55MHz
6ch 50.56MHz
7ch 50.57MHz
8ch 50.58MHz
9ch 50.59MHz
10ch 50.60MHz
11ch 50.61MHz
12ch 50.62MHz
13ch 50.63MHz
14ch 50.64MHz
15ch 50.65MHz
※他の周波数を希望の場合は、1chあたり1,000円で書き替え可能(送料別)。
★スキャン機能、ノイズブランカを搭載
★表示:LED8個(チャンネル、Sメーター、送信パワー)
★電源:単三乾電池4本(内蔵可)で動作 (外部電源4.8~6.6Vも接続可)
※外部電源を接続時は、内蔵した電池を外して使用する
★内蔵マイクと付属の外部スピーカーマイクが使用可能
★アンテナ端子はSMA型(ロッドアンテナは非内蔵)。外部アンテナは付属していない
アンテナ端子はSMA型を採用
★技適証明は受けていないため、無線局の免許手続きは「自作機」扱いでJARDやTSSの保証(保証認定)を利用のこと
NTS601の内部基板(開発途中のもの)
NTS601の取扱説明書(一部分抜粋)
西無線研究所はNTS601を受注生産で販売するとし、現在予約申し込みをメールで受け付けている。予約期限や最低受注台数などの制約はなく、手続き完了後は注文順に製造し発送するという(2022年7月20日現在で「納期は約4~5か月」とのこと)。また全国のアマチュア無線ショップからの予約も可能という。
なお同社は50MHz帯のSSB/CWハンディ機「NTS620」と144MHz帯のSSB/CWハンディ機「NTS220」の注文も、期限を設けずに常時受け付けている。
50MHz帯のSSB/CWハンディ機「NTS620」(右)と144MHz帯のSSB/CWハンディ機「NTS220」(左)
西無線研究所は50MHz帯AMトランシーバーシリーズの第2弾として、1W出力のポータブル機「NTS605」(市民ラジオ「NTS115」と同じデザイン)の開発を進めており、近日Twitterで情報を公開する予定という。こちらも楽しみだ。
西無線研究所のポータブルタイプのCB機「NTS115A」。開発中の50MHz帯1Wポータブル機「NTS605」はこのデザインを踏襲するようだ
●関連リンク:
・50MHz AMハンディトランシーバー NTS601(西無線研究所)
・NTS601 取扱説明書PDF(西無線研究所)
・NTS601 占有帯域幅とスプリアス特性 PDF(西無線研究所)
・NTS601 全回路図 PDF(西無線研究所)
・50MHz SSB/CW 1Wハンディトランシーバー NTS620(西無線研究所)
・144MHz SSB/CW 1Wハンディトランシーバー NTS220(西無線研究所)
・Twitter 西無線研究所