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IC-706MKⅡG 電源が入らない (2022/7/22 17:53:27)
IC-706MKⅡG 電源が入らないとのことでお預かりしました。
内部のヒューズ切れ、電源ラインを追いかけましたが異状ありませんでした。
セパレート接続接点を洗浄しました。
接続コネクタを点検しました。
異状なしです。
コントロール側の接点を洗浄しました。
コントロール側の接点を点検。
接点を洗浄しました。
接点を洗浄しました。
電源が入るようになりました。
測定と調整。
周波数 29,00MHz FM
出力
29Mhz FM
90W
スプリアスの状況。
29Mhz
出力
145Mhz FM
50W
433Mhz FM
30W
受信感度。
29,00MHz ー120,0dBm
大きいパネルが見やすい無線機です。
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追加記事です。
お渡しする前の動作テストをしたところ症状が再発しました。
ネックになっているのはこのリレーが動作するかどうかです。
リレーは外して動作を確認ずみ異状はありません。
リレーの裏側です。
IC706は、まずCPUを動作させたところでリレーをONにするしくみです。
パターンがスパークした跡やチップ抵抗がズレていました。
基板を洗浄、抵抗を再取付けしました。
導通回復です。
14Vラインのダイオード。
ここがダメなものが多いですが大丈夫でした。
湿気の多い場所で使われていたようです。
IC271
CPUの動作に関係しています。
電解コンデンサー劣化のため交換します。
サビが多いです。
IC周辺の電解コンデンサーを外した状況。
パターンは何とかなるかも知れません。
コンデンサーはボロボロでした。
コンデンサーの液漏れを洗浄。
スルーホールの詰まりを洗浄。
邪魔なシールド板を取り外します。
電解コンデンサーを取り付けました。
メイン基板のCPUです。
5Vが掛からなければCPUが動作しません。 結果リレーも動きません。
いろいろな基板を裏返しにします。
シールドの下にはCPUが見えました。
追いかけてゆくとバッチリ5Vが掛かっています。
CPUの異状かも知れません。
PIN端子を再ハンダしました。
コントロールの接点を再点検。
電源スイッチを点検します。
スイッチ分解。
接点洗浄。
接点金具が金属疲労で折れていました。
手持ちのあった接点金具に交換しました。
組み立て、取り付けました。
スイッチの不具合も解消しました。
以上のとおりで電源は入るようになりましたが、かなりの頻度で失敗します。
電源コードのプラグを差し直すなど、突入のショックでCPUが動作すればリレーが動くこともあります。
CPUの劣化が原因ということで、ここまでとなりました。
execution time : 0.018 sec