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橋の下での運用実験/ローバンドも測定してみた (2022/7/23 21:30:17)
連日ハマっている鉄骨むき出しタイプの鉄橋下運用ですが、本日も少し時間を作り ”いつもとは違う車両を使って” 実験してみました。
*↓周辺の様子の動画は、アメブロからしか表示されないかもしれません。
■近傍金属体によるアンテナ特性への影響/ 10m(11m)編
1)28MHzアンテナ/橋の下
比較的CBリグのアンテナと鉄骨自体の距離は近く、多少の影響は出ると思っていましたが、それをアンテナアナライザで見てみました。
▼使ったのは10mのセンターローディングホイップアンテナ
▼アンテナアナライザーでSWRを測定。
アルファードで27MHzとなるように調整されたものなので、車体からアンテナが離れて設置できるデミオでは、共振周波数が上がっています。
▼端面を校正していないので、R+jωは参考値となる。
▼こうやって見ると虚部は良く合っている様に見える(笑)
2)28MHzアンテナ/橋から離れた所
続いて橋から1波長以上、十分離れた場所へ移動。
▼SWRではサンプルポイント数が少ない事もあり、違いはほとんどわからない。
▼実部はわずかだが上昇。ただ、この程度はパラパラと動く変動(測定誤差)範疇。
■近傍金属体によるアンテナ特性への影響/ 7MHz編
今度は、波長が長いローバンドで実験をしてみます。40mに対して鉄骨製の金属構造物は大きな影響を受けるはずですが、果たしてどうでしょうか?
1)7MHzアンテナ/橋の下
▼アンテナ基台ではアースを取っていますが、不安なのでアースマットを併用しました。
▼状態は11mと同じ。アンテナ1/4λのセンターローディング。
▼SWRはやはりアルファードとは異なりズレています。
▼この辺りの測定は、実はnanoVNAの方が正確に測定出来るので、あくまでも参考。
2)7MHzアンテナ/橋から離れた所
▼リターンロスからSWRへ変換しているので一番まともに見えるSWRですが、値としてはすっ飛んでいます。
また、11mと同じく、アルファードのトランクリッドとは異なり、GNDとなる車体が離れている事が大きく影響していると思われます。
また、特徴的なのはQが低いこと。
▼アンテナアナライザ(AA-1000)での測定ですが、nanoVNAで真面目に端面校正を取って測定すればよかったです・・・。
■まとめ
さらっとアンテナアナライザで見ただけですが、本日のまとめは下記。
橋の下ではアンテナとの距離はあまり無いが、
・11mはほとんど影響が見えていない
→鉄骨製の橋梁は、アンテナから見たGND面としてはほとんど見えていない
→橋梁からの再放射の効果の可能性があり、Es反射の様に 偏波面フェージングを伴う(≒楕円偏波)電波においては、橋梁の複雑な形状が寄与 している可能性がある。
(=Esに強い?)
・一方で、 波長が長い周波数帯においては、近傍金属としての影響が大きく出る 。
→ただし、中波帯然り、プラチナバンド等と同じく、橋梁エッジに集中する電磁界再放射効果が得られるかもしれない。*ただ、経験的には橋の下は近すぎて、放射抵抗が下がり過ぎる気はします。
■QSO
みえAA469
なごやCE79
あきたSS229
さっぽろTA230
もりおかKO128
いわてCA29
いわてIW123
さっぽろFZ210
あおもりGK88
そらちAA246
そらちSK11
さっぽろAM39
しりべしCB49
とかちDM260
とかちST617
「実験/測定+高校野球を聞きながら」の1時間半運用でしたが、この場所は飛ばない感は無いんですよね。
今日は6エリア、4エリア、2エリア、3エリアも聞こえてましたが、やはり8エリアが強いシーズンになってきました。
多分”本格Esシーズン”も終盤なのかもです。