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<アイコムIC-4300のほか、エフ・アール・シーのFC-B203やFC-D301も登場>地方自治体への「ふるさと納税(寄付)」で特小機やデジ簡機が返礼品として受け取れる (2022/8/2 12:05:57)
日本経済新聞2022年7月29日付夕刊は、2021年度の「ふるさと納税」による寄付金額が8,302億円で前年度から23%増え、件数は27%増の4,447万件だったことを報じ、同制度が定着し利用者の裾野が広がっていると伝えている。各自治体はふるさと納税の利用者に地域の特色を活かしたさまざまな返礼品を用意しているが、実は誰でも使える「特定小電力トランシーバー」や「351MHz帯デジタル簡易無線(登録局)トランシーバー」といったライセンスフリー無線機を返礼品として用意している自治体があるのはご存じだろうか?
日経新聞2022年7月29日付の夕刊紙面。「総務省は19年度の制度改正で、返礼品を全額にして寄付の3割以下の地場産品に限り、全費用は5割以下と定めた」と紹介
2008年にスタートした「ふるさと納税」は、自分の出身地や応援したい地方自治体(地方公共団体)に寄付(納税)することで、その一部が個人住民税から控除される(税金が軽減)という制度だ。さらに寄付額に見合った返礼品(その自治体の特色を活かしたもの)が贈られてくる分だけお得になる。一般的に人気が高いふるさと納税返礼品は、肉や果物・野菜、お米といった地元食材だが、実はマニアックな返礼品を用意している自治体も少なくない。
例えば和歌山県の有田川町は、町内に「アイコム」ブランドの無線機器の生産拠点の1つである「和歌山アイコム有田工場(和歌山アイコム株式会社)」があることから、ふるさと納税返礼品の1つとして同社の特定小電力トランシーバー「IC-4300」をラインアップしている。同町に31,000円の寄付を行うと、3色の中から1台のIC-4300が返礼品として受け取れることから、フリラー(ライセンスフリー無線愛好者)の中で話題になっている。
和歌山県有田川町のふるさと納税返礼品。アイコムの特定小電力トランシーバー「IC-4300」。ボディカラーは3色
さらに静岡県焼津市は、ドライブレコーダーや防犯カメラ、通信機器などを製造している株式会社エフ・アール・シーの静岡工場があることから、寄付金額15,000円以上で同社の特定小電力トランシーバー「FC-B203」を、寄付金額65,000円以上で351MHz帯デジタル簡易トランシーバー(登録局)「FC-D301」を返礼品として用意している。
静岡県焼津市のふるさと納税返礼品。左の2つは寄付金額15,000円以上で1台贈られる特定小電力トランシーバー「FC-B203」(ボディカラーは2色)、右は寄付金額65,000円以上で贈られる351MHz帯デジタル簡易トランシーバー(登録局)の「FC-D301」
地方自治体を応援しながら、節税にもなってトランシーバーが受け取れるのは魅力だ。今後ふるさと納税制度を利用するとき、返礼品候補の1つとして考えてみてはいかがだろう。なお「ふるさと納税」と個人住民税からの控除には一定の条件がある。ふるさと納税のポータルサイト等で事前に確認することをお勧めする。
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<納税額34万円でもらえる>南日本新聞、南さつま市のふるさと納税返礼品“唯一の国産オーディオ用真空管”が人気を呼んでいると報道
●関連リンク:
・和歌山県有田川町
IC-4300/電池1本で使える防水形特定小電力トランシーバー(ふるさとチョイス)
・静岡県焼津市 FC-B203/免許・資格不要
特定小電力トランシーバー(ふるさとチョイス)
・静岡県焼津市
FC-D301/UHFデジタル簡易無線登録局(ふるさとチョイス)
・ふるさと納税とは?([ふるさとチョイス)
・総務省 ふるさと納税ポータルサイト
・IC-4300(アイコム株式会社)
・FC-B203(株式会社エフ・アール・シー)
・FC-D301(株式会社エフ・アール・シー)