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link JJ1LFO ~線無きことかな~ JJ1LFO ~線無きことかな~ (2024/5/15 8:35:45)

feed QRP ANTENNA TUNER タカチのケース加工サービスを利用してみる (2022/8/8 8:00:00)

DSC_0941-01.jpeg

IC-705 亀井堂総本店 瓦煎餅缶 アンテナ・チューナー  で、煎餅缶にマッチング範囲の広い T-match 型 アンテナ・チューナーを組み込んで便利に使用していたのだが。

  • VC のつまみの径が、もう少し大きい方が調整しやすい。
  • 705用バッグ LC-192  の容量がそんなに大きくなく、移動運用に必要なモノを詰め込むと煎餅缶の大きさが邪魔になって来た。(もう少し  LC-192  が大きければ Note PC なども楽に収納できたのだが。もうパンパン。)

というのと、今まで電子工作のケース加工は自分でやっていたけど、 タカチ ケース加工・印刷 サービス を一度は利用してみたかったので、アルミダイキャストのケースで作り直す事にした。

回路

基本的に  IC-705 亀井堂総本店 瓦煎餅缶 アンテナ・チューナー  と同じ T-match 回路ですが、ケーブルを抜き差しせずにバイパスできるように2回路2接点のトグルスイッチを追加。
回路の動作や使用法等は  IC-705 亀井堂総本店 瓦煎餅缶 アンテナ・チューナー  をご参照ください。

CASE

ケースの大きさ、つまみの径と部品配置をいろいろ検討した結果。
  • TD7-10-3B 外形 W70 x H32.5 x D100 mm
を採用。

穴加工 DATA 作成

タカチの製品ページにある TD7-10-3B の DXF データ  をダウンロードして、Free の汎用2次元 CAD の Jw_cad  で読み込み、部品を配置して加工寸法の検討。
この  Jw_cad  、操作方法に少し癖が有りますが慣れるとサクサク図面が書けます。

加工位置が決定したら、外形、加工、寸法だけにした DXFファイル  QRP_ANT_TUNER2_drill.dxf をセーブ。

パネル印刷 DATA 作成

Jw_cad  でつまみなどの部品配置を睨みながら、文字の配置を検討して外形と印刷のみにした DXF を出力。
この DXF を、これまたフリーの illustrator もどきの Inkscape  にインポート。
文字のフォントや線の太さが変わってしまうので、フォントを選び直して位置や線の太さを調整する。  QRP_ANT_TUNER2_print.svg

最終的な印刷データは文字をアウトライン化しておく必要があるので、  Inkscape  で文字のアウトライン化オプションを付けて PDF に出力。

見積

最初、直接タカチの「 カスタム品見積依頼フォーム 」で見積依頼したのだが。
誠に恐縮ではございますがお見積回答・ご注文は代理店経由になります
*弊社HPではご案内がなくご不便をお掛け致しております」
との回答が返ってきた。(皆さんもご注意を)

を添付して再度見積もり。

パネル印刷に関しては、
  • 彫刻文字にスミ入れが一番高級感がありそうだが文字数が多いと高そう。
  • インクジェット印刷は多色刷りも可能で、シルク印刷のように版を起こさなくて良いので初期費用が安く一点もの向き。
  • 最近は、インクジェット印刷同様に初期費用が安そうなレーザーマーキング加工もできるようになっている。
という事情を考慮し、インクジェット印刷とレーザーマーキング加工の2種類の見積を取る。

数日後に、マルツから見積回答メールが来た。
  • インクジェット印刷: 合計金額15,905円 = 加工インクジェット印刷付きケース12,145 + 印刷初期費用3,760
  • レーザーマーキング加工: 合計金額18,990円 = 加工レーザーマーキング付きケース13,345 + データ費レーザーマーキング5,645
インクジェット印刷よりレーザーマーキング加工の方が割高だが、耐久性も考慮してレーザーマーキングで発注する。

発注

提出した穴加工データ  QRP_ANT_TUNER2_drill.dxf  を、タカチで書き直した承認用図面が送られて来るので、内容を確認後に承認印を押して返送する事で正式に発注。
今回は、穴加工 + レーザーマーキング加工で 
  • 07/22 承認図承認、正式発注メール
  • 08/07 マルツ秋葉原本店納品
という納期でした。

納品

08/07 にマルツ秋葉原本店で店頭受取
検査済みのハンコが押された検査合格証が入っていた。

当然ながら自分で穴加工するより、NC加工でしょうから綺麗で精度も全く問題なし。
レーザーマーキング加工はエッジも綺麗にでていて、色調も真っ白じゃなくて落ち着いた感じに仕上がっており高級感あり。もっと精細なフォントでも大丈夫でしょう。

組立

部品を揃えて
空中配線。

最初、BNCコネクタからトグルSWへの配線を単線で行ったところ、
TUNER OFF バイパス時の50 MHz 帯 SWR が 2.0 付近まで上がってしまった。
1.5D 同軸ケーブルにする事で 1.1 程度まで下がりました。

所感

天面から操作できるうえにVCのつまみが大きくなったので、格段に調整しやすくなりました。
D70 x W100 x H56 mm (突起物含む)と小さくなったので、移動運用セットの LC-192 に収めるのも楽になり大満足。

ケースの加工・印刷サービスは、精度高く大変綺麗に仕上がるのですが、
TD7-10-3B 自体は、マルツで買えば 1,170円  (2022/07現在)。
1点モノの場合は加工・印刷を依頼するとかなりの高額になってしまいます。
個人でも数量が纏まれば、手間を考えるとそれなりにメリットが出そうだが。

今後の1点モノの電子工作では、やはり自分で穴加工して自宅のプリンタでインクジェット・ステッカーを作成し貼り付けるパターンに戻りそう。




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