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【ニュース動画あり】<岩手めんこいテレビが伝える>東北総合通信局、JARLとともにアマチュア無線局の違反運用者に対し岩手県で初めて警告活動を実施 (2022/8/31 12:25:47)
8月5日、東北総合通信局は一般社団法人日本アマチュア無線連盟(JARL)東北地方本部とともに、岩手県内では初めてとなる、東北総通の「電波規正用無線局」とJARLの「アマチュアガイダンス局」のアマチュアバンドでの警告活動(連携運用)を行った。電波のルールに違反し運用しているアマチュア無線局に対し、まず「アマチュアガイダンス局」から「この周波数でのFMによる運用はできません」などのメッセージを送信。それでも改善が見られない無線局に対して、今度は「電波規正用無線局」から違反運用を止めるよう「アマチュア無線で使用できる周波数は、FM通信および衛星通信およびレピータ通信など、使用区別が定められています」などのメッセージ送信により指導を行う取り組み。当日の様子は、地元の岩手めんこいテレビがニュース番組の中で伝えている。
岩手県内で初めて行った、東北総合通信局と日本アマチュア無線連盟(JARL)が連携してアマチュア無線バンド内でルールを守らない無線局に対する指導の様子を岩手めんこいテレビがニュース番組の中で伝えた。
●県内初 違反アマチュア無線への指導 総務省など実施<岩手県> (22/08/05
19:40)(岩手めんこいテレビYouTube公式チャンネル)
※画面をクリックすると動画がスタートします。
JARL東北地方本部から、今回行われた東北総合通信局「電波規正用無線局」とJARL「アマチュアガイダンス局」との合同運用の様子を伝えるリポートがhamlife.jpへ届いたので紹介しよう。
●東北総合通信局規正用無線局とJARLガイダンス局の連携運用報告(岩手県支部)
JARL岩手県支部監査指導委員会では、主としてガイダンス局を運用して電波法令に違反したアマチュア無線局にメッセージ送信等で周知活動しております。この度、東北総合通信局規正用無線局とJARLガイダンス局の連携運用を初めて岩手県内において行い、違法局や不法局に対して直接指導を行ったので以下に報告します。
・日時: 2022年8月5日(金)10:00~12:00
・場所: 岩手県紫波郡紫波町上松本地内 上松本公民館
・参加者: 東北総合通信局監視課景山課長以下4名、JARL側は東北地方本部から尾形本部長、伊藤監査長、岩手県支部から遠藤支部長、佐藤監査指導委員長など6名
・実施状況:
東北総合通信局規正用無線局の発報6回(使用区分違反、呼び出し符号不送出等)
アマチュアガイダンス局の発報17回(使用区分違反3回、呼び出し符号不送出12回、通告2回)
・視察: 柳島東北総合通信局長
【岩手県の不法局運用状況】
東日本大震災からの復興事業に伴う、ダンプ゚等と思われる車両に取り付けた無線機を使用し、仲間同士の連絡や一部地域では会社ぐるみで業務に使用している不法局が多く存在しています。アマチュアバンド内での交信ルールを守らない局が非常に多くみられる状況です。
これらのアマチュア無線局に対して、東北総合通信局の規正用無線局とJARLガイダンス局の「連携運用」は、宮城県、福島県、青森県、山形県に続き東北では5県目で、岩手県では初めての運用になりました。
スムーズな運用が出来るように、前日に会場の下見準備と事前打合せを行いました。
【場所の決定】
実施する場所については、
①雨天などに左右されない屋内場所
②交通量の多い、盛岡市周辺や、国道4号線、東北自動車道など、広範囲からの受信が出来それに対応できる送信が出来る高所を考慮し、「紫波町の上松本公民館」に決定しました。
【無線設備】
・ガイダンス局名:あまちゅあがいだんす7
・アンテナ: GPアンテナ(標高約180m)
【運用状況】
当日の実施時は、別アンテナと無線機、広い帯域をモニタできるSDR受信機を用いて各バンドをモニタし、隣席に配置したガイダンス局運用者と連携しながら指導を行いました。
また、その状況を、さらに隣接配置された東北総合通信局が運用する規正用無線局担当者へも都度連絡し、連携を図りました。
違法のアマチュア無線局に対して、先ずガイダンス局がメッセージを送信し、指導の効果が見られない同一の局に対して、規正用無線局が適正運用についてのメッセージを送信しました。殆どの局はガイダンス局のメッセージで交信中止しますが、まれにメッセージを無視して交信を続ける局があります。その場合、規正用無線局からのメッセージ指導があると交信を中止するので、規正用無線局からのメッセージは非常に効果がありました。
【運用後の感想】
バンド幅が広い430MHz帯での不適切な運用が非常に多い事を確認できましたので今後の監査指導業務に生かしたいと思います。
ガイダンス局単独運用だけでは無視されるケースが多々ありますが、規正用無線局のメッセージの送信で不法局交信が止まり効果絶大でした。
今回は柳島東北総合通信局長が現地を視察され、報道対応いただきました。
NHKと民放3社の取材を受け、NHKは昼と夕方、民放各社は夕方の番組でそれぞれ取り上げていただき、大きな反響がありました。私共としても非常に貴重な時間を頂けたことに感謝いたします。
【報道取材】
地元テレビ放送局(NHK、IBC岩手放送、TVIテレビ岩手、MIT岩手めんこいテレビ)の取材があり、事前に東北総合通信局景山課長から詳しい説明を受け、実際の連携運用の取材の最後には、柳島局長から視聴者向けのコメントをいただくなど、報道各社の関心は非常に高く感じました。
文責:JARL岩手県支部長(JA7UES)遠藤隆史
東北総合通信局が「e-東北テレコムトピックス」コーナーで伝えた今回の取り組みは以下のとおり。
●アマチュア無線局の違反運用者へ規正局により警告-岩手県で初めてJARLと連携運用-
東北総合通信局と一般社団法人日本アマチュア無線連盟東北地方本部(JARL)は、8月5日(金)に岩手県紫波町内において、規正用無線局※1とガイダンス局※2との連携運用を行い、アマチュア局の違反運用者へ警告メッセージを送信し指導を行いました。
アマチュア局は、金銭上の利益のためでなく、専ら個人的な無線技術の興味に基づいて多くの方に趣味として使われており、工事用のダンプ車両間でドライバーが通信を楽しむためにも利用されています。近年、土木工事が増えることで当該車両等への設置も増加しており、次のような電波法令の違反運用に関する申告が多数寄せられています。
・アマチュア局用の周波数使用区別を守らない
・呼出符号(コールサイン)を送出しない
・業務通信を行う
・周波数を占有する など
JARLとの連携運用では、電波法令に違反しているアマチュア局に対してガイダンス局が広報メッセージを送出し、違反運用が改善されない場合は規正用無線局より指導を行い違反運用のすべてが是正されました。
また、NHKをはじめ民放数社、新聞及び業界誌にも採り上げられ、電波適正利用の啓発活動の一助となりました。管内では平成30年から宮城県、福島県、青森県および山形県で実施しており、岩手県内では今回が初めてとなりますが、今後も連携して運用する予定です。
東北総合通信局では、利用者の法令意識を高めて電波の正しい利用を促進するため周知啓発活動の強化を図るとともに、継続的に違反を行う運用者に対しては厳正に対処することとしています。
(※1)規正用無線局とは、総務省が開設する無線局で違反運用を即時に停止するように警告メッセージを送出するものです。
(※2)ガイダンス局とは、JARLが開設する無線局でアマチュア局の適正な運用を確保するための広報メッセージを送出するものです。
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●関連リンク:
・東北総合通信局
アマチュア無線局の違反運用者へ規正局により警告-岩手県で初めてJARLと連携運用-
・県内初 違反アマチュア無線への指導 総務省など実施<岩手県> (22/08/05
19:40)(岩手めんこいテレビYouTube公式チャンネル)
・岩手めんこいテレビ 県内初
違反アマチュア無線への指導 総務省など実施<岩手県>(ヤフーニュース)
・一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)東北地方本部
・総通省
リーフレット「アマチュア無線は仕事に使えません」(PDF形式)