無線ブログ集
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泉ヶ岳 9/11 (2022/9/12 11:12:07)
自分にとって最も身近な山である泉ヶ岳から定点無線運用をしてみようと思い立ち、数年が過ぎましたが、今シーズンほど頻繁に登ったことはありません。登山口までのアクセスの容易さ、いろんなルートがあって飽きがこない、積雪期でも登れなくもない等々、ついこの山に足が向いてしまいます。標高(1172m)や位置で言えば里山に近いものの、自分的には奥羽山系の一角ということで「奥山」に分類しています。無線の方は蔵王よりも700mほど低く、過大な期待をしても期待外れに終わることが多いです。それでも思わぬ伝搬に巡り合う、などということもまれになくもありません。
朝、自宅近くから目視したところ山頂付近に雲がかかり、どうかな?と思いつつも、今シーズンたぶん13回目となる泉ヶ岳に向かいました。先月までの湿気を含んだよどみがなく、だいぶ涼しくなって、山頂直登の「かもしかコース」を登ってみることにしました。スキー場の途中から近頃オープンした新しいキャンプ場の全景が見えました。奥の方まで意外に広そう。テント数30張りほど、ソロキャンプとかリモートワークとか・・・、いろいろと流行りのようです。
スキー場を登る(かもしかコース)
新しいキャンプ場(左手の緑地)
うさぎ平より
うさぎ平、岡沼を経て90分ほどで山頂着。せっかく登っても低木に囲まれ眺望ゼロ。ある意味「残念な山頂」です。山頂手前の賽の河原もしくは山頂から北泉ヶ岳方向に進んだガレ場に眺望の得られるポイントがあり、自分の運用場所はいつもガレ場付近となります。上空は青空が見えているものの、時折ガスがかすめていきます。もう少し高い山なら雲海となるところですが、雲の上でもなく下でもない、そんな状態のようです。
山頂
ガレ場付近
他の登山者の休憩場所から離れた藪地にアンテナを設置。
<本日の装備>
リグ FTM10S(145MHz)+小型PDバッテリー(12V給電)
アンテナ アローライン(AL-144F)
帰りのバス時刻を考えると運用時間は1時間半ほど。呼ばれない時は早めに撤収して少し遠回りのコースで下山ということもありますが、今回はほぼ途切れなく呼んでいただきました。宮城県内のほか、岩手、秋田、山形、福島、新潟、長野の14局と交信。新潟は長岡市、新潟市の固定局。これまで新潟市内との相性は良くない印象がありましたが2局交信いただき、いづれもGPとのことで52~53。長岡局もGPでも入っていたそうですが、八木を向けていただき57-59。蔵王、朝日、飯豊の山々が壁となって、この山頂で0エリアと交信できるのは3回に1回くらいです。コンディション的にも良かったのかもしれません。
さらに/0局。コールサインをメモし、その後も何か話されたようですが、直後にもう1局よりコールがあり聞き取れなくなってしまいました。後の局に待機をお願いし、/0局をお呼びしたところ長野県下高井郡野沢温泉村の移動局でした。ノイズ混じりで弱目の信号。55-52でレポート交換。野沢温泉村の具体的な移動地やアンテナ設備等は確認できませんでしたが、信号はブレなく終始安定しており、こちらの信号もしっかり届いている様子がうかがえました。お名前、カード交換を確認しファイナル。この山頂で長野局との交信は初めてです。同時コールいただいた局が完全にかぶっていたら、交信の機会を逃してしまっていたかもしれません。距離約260km。今回の最遠方QSOでした。
無線機材一式
普段あまりつながらない盛岡市や秋田市の固定局にも呼んでいただきました。南面白山、鳥海山、一切経山など山岳移動局との交信もありました。長さ2.4mのモノポールにクリップで取り付けただけのアローライン。このアンテナは信号の安定性が良いです。よく聞こえ飛ぶと感じるのはそのためでは? 今回も気持ちよく飛んでくれたように思います。
バス時刻ぎりぎりまで運用し、急ぎ下山。
かもしかコース登山口(スキー場)付近
すっかりガスが取れ、好天となってスキー場あたりはパラグライダーや家族連れでにぎわっていました。