無線ブログ集
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ICB-870T 送信パワー不足、受信不良でお預かりしました。

アンテナの緩みを調整しました。
必ず点検するところです。

ひらいてみると、ネジが1個出てきました。

ネジはアンテナ接続部のものです。
送信・受信不良の原因は、ネジが外れていたためです。

基板のハンダ不良、パターン切れを点検しました。
本機は異状ありませんでした。

電解コンデンサーをオール交換しました。
ドライアップ状態でした。

受信感度調整。
最大に調整しました。

受信感度。
ー120,0dBm

送信出力がほとんど出ていません。
パワー計の針が動いているかもわからないです。
計測不能。

自作のQRPパワーメーターで計測。
わずかに送信しているのは確認できました。

原因を調べると、パワートランジスターにパラに取り付けられているコンデンサーが割れているのを発見しました。
交換してもパワーは出るようになりませんでした。

ファイナルトランジスターを取り外しました。
2SC2314
Ic=1A ft=250Mhz
1,8Wくらい出せる石です。

トランジスターテスターで調べてみると異状が無いように見えます。
しかし、送信したとたんに落ちてしまいます。
不良ですね。

ファイナルトランジスターにかかっているバイアス電圧を調べました。
12Vでした。

ファイナルに使えそうなトランジスターを買いに行きましたが、2SC2314のようなTO-126型のトランジスターの在庫は皆無でした。
半導体の数も少なくなっており、高周波用トランジスターの入手はできませんでした。
世界的に半導体入手危機なのがわかります。
しかたがないので、手持ちのある汎用トランジスター2SC1815をパラレルで使ってみましょう。

2SC1815 hfe=434
特性のそろったものを使います。

2SC1815のftは80Mhzですが、バイアス次第では何とかなるかも知れません。
2パラでやってみましょう。
特性はそろえていますが、電流が片方にかたよらないように無誘導の低抵抗(1Ω)を入れました。

実装しました。

無線機への電圧は13,8Vを入れてあります。

2SC1815 2パラでは0,3Wでました。
これでも最低限の交信は何とかなるかも知れません。

2SC1815は高周波向けのトランジスターではありません。
高周波トランジスターを使ってみます。
手持ちの関係で、2SC710 2パラでやってみましょう。
2SC710 Pc=200mW ft=200Mhz

hfe=108
トランジスターテスターで計測し、特性を合わせます。


実装しました。

バイアスを調整すると、0,4Wでました。
Pcが200mWですので、プラス変調ではここまでが限界でしょう。
代替えを考えるのも、やってみないと分からないです。
3パラにしたらどうか?とよぎりますが、今回は0,4Wを採用しました。

スプリアスの状態。

周波数。
27,144Mhz

アンテナを伸ばした状態にて、

アンテナローディングコイルを最大に調整しました。

交換部品です。

半導体の入手が困難です。
在庫を使い果たしたら終了です。

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